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桃果と和泉詩がW主演、鹿沼ほうき題材にした「ほうきに願いを」6月公開

ナタリー

「ほうきに願いを」ポスタービジュアル

桃果と和泉詩がダブル主演を務めた「ほうきに願いを」が、6月25日より東京・高円寺シアターバッカスほか全国で順次公開される。

本作は栃木・鹿沼に江戸時代から伝わる伝統工芸品の鹿沼ほうきを題材にしたヒューマンドラマ。桃果がほうき作りを家業とする石橋家の娘・美由紀、和泉が東日本大震災で被災し宮城から鹿沼に越して来た大友空を演じた。

家業だけでは生活ができず、副業として塾を経営している石橋家。美由紀の父・晃は、母子家庭の空を支えようと月謝を取らずに塾に通わせていた。しかし震災の傷が癒えずにいた空は、塾を休みがちに。一方で美由紀は他人の娘ばかり気にかける父親が面白くない。息苦しい暮らしの中で生きる少女たちとほうき職人の男の葛藤を描く。

監督を務めたのは、「レミングスの夏」「おかあさんの被爆ピアノ」の五藤利弘。モロ師岡が晃を演じたほか、岩瀬晶子、三坂知絵子、伊嵜充則、内藤忠司、九十九一が脇を固めた。桃果と師岡によるコメントは下記の通り。現在、予告編がYouTubeで公開中だ。

桃果 コメント

今までは自分が年下の現場が多かったんですが、今回はW主演、しかも役も実際も空役の詩ちゃんよりも年上ということもあり、しっかりお姉さんにならなきゃ……という気持ちで現場に入りました。でも思った以上に詩ちゃんがしっかりしていたので、お姉さんになれていたのは作品の中だけかもしれません(笑)。
撮影で印象に残っているのは、栃木の方言が難しかったことです! 元々台本が方言ではなく標準語だったんですけど、撮影の前日にあれ? 栃木は方言だ!って気づいて。笑
お母さん役の岩瀬さんと詩ちゃんが栃木出身だったので、シーンが変わるたびに教えてもらいながら挑みました! イントネーションなど少し違うなって所があっても大目に見て貰えると嬉しいです(笑)。でも、栃木弁でずっとお芝居をしていたので、撮影終わったあとは栃木弁が恋しくなることもありました!
ちなみに私、今作ではじめてお酒を飲むシーンに挑戦したんです。撮影当時、20歳になったばかりだったので、お酒にあまりなれておらず、最初、お茶を飲むように飲んでしまって(笑)。そのあと増田さん役の伊嵜さんが飲み方を教えてくださったので、作中ではいい飲みっぷりになっていると思います。そこにもぜひ、注目してみてください!

モロ師岡 コメント

箒職人の役をやらせて頂きました。初めて演じる役柄な上に、私の演じる役のモデルであり、この作品の原案者が撮影現場にいらっしゃっていたので凄いプレッシャーでした。でも、職人という役柄には憧れがありました。職人イコール寡黙というイメージがあったので、高倉健さんの様な渋い芝居をしてやろうと勝手に思っていたからです。しかし、現場で箒職人の方に箒作りを指導して頂きながらの撮影は、箒の穂を編みながらで、とても寡黙な高倉健さんの様な芝居をしている余裕はありませんでした。でも、役柄的には不器用な男だったので、不器用な雰囲気は出てかえって良かったのかも知れませんが。撮影は、鹿沼の地元の方が住んで居られるお家を貸して頂き、そこで撮影や支度まで使わせて頂きました。そこに、近所の猫がいて、人の家なのに我が物顔で、全く借りて来た猫の様子がなく、とても可愛くて癒されました。そして、庭先でロケ弁を食べたり、有名な宇都宮のペニーレインのパンの差し入れがあったり、晩秋の少し寒い時期でしたが、アットホームな暖かい気持ちで撮影する事ができました。また、撮影初日で行った大笹牧場も素晴らしい景色で、自然の力を借りて芝居も自然に出来たと思います。どうか、この映画をご覧になって元気になって頂き、心の隅に溜まってる疲れをこの作品で掃き出して貰えたらと、箒だけに。最後に、原案の鈴木隆様、私の箒はとても鹿沼箒の足元にも及ばないと思いますが、鈴木さんがモデルになった、一生懸命でちょっと不器用で家族思いな暖かい男を精一杯演じさせて頂きました。世の中が落ち着いたら、また、栃木に行きたいです!

(c)2021「ほうきに願いを」製作委員会

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