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A応P、ラップナンバー「せっけんWOW!」で幅広い世代へと伝える“手洗い・うがい”の重要性

リアルサウンド

20/3/31(火) 12:00

 A応Pがシングル『FREEDOMでムダに無敵!!』を3月18日にリリースした。

 本シングルの表題曲は3月まで放送されていたテレビアニメ『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』のエンディングテーマ。それだけに大きな注目を集めていたが、今回リアルサウンドではそのカップリング曲にフォーカス。このシングルのカップリングには、『きんだーてれび』(テレビ東京系)のエンディングテーマにして、手洗い・うがいの重要性を啓発するラップナンバー「せっけんWOW!」が収録されている。

 まったくの偶然とはいえ、新型コロナウイルスが各界に深刻な影響を及ぼしている今、楽曲を通して手洗い・うがいの励行を勧めるA応Pの旭優奈、小嶋凛、工藤ひなき、巴奎依、春咲暖、星希成奏に同曲の話題はもちろん、今だから知っておきたい健康法など、幅広い話を聞いた。(成松哲)

左から、旭優奈、小嶋凛、巴奎依、春咲暖、星希成奏、工藤ひなき

ハードコアアニメファンとガチなヒップホップの結節点

旭優奈

ーー新型コロナウイルスやら花粉症やらと、いろいろと大変なご時世です。 

星希成奏(以下、星希):花粉症のメンバーはちらほらいるんですけど、一応みんな元気です!

ーーなにか健康のために対策はしていますか?

旭優奈(以下、旭):基本的にマスクはしています。私、マスクが苦手なので普段はしてなくて、でもさすがに今はちゃんとしなきゃな、と思っています。

小嶋凛(以下、小嶋):私もマスクをするくらいかなあ。

星希:私も。

小嶋凛

春咲暖(以下、春咲):私はあとアルコール消毒の機会を増やしました。自宅の玄関先に1つ置いておいて出かけるときと帰ったときは欠かさず手を洗ったり、お店やお仕事の現場に入るときも必ず使うようにしています。

工藤ひなき(以下、工藤):工藤家では消毒スプレーが配布されました。

ーー巴さんは?

巴奎依(以下、巴):もともとちょっと潔癖が入っていて普段から1日15回くらい手洗いをしているんですけど、最近はそれを20回に増やしました(笑)。

ーーそしてA応Pは3月18日に図らずも時機を得た楽曲を発表しています。

一同:はい。

【MV】A応P「せっけんWOW!」FULL Ver.(テレビ東京系『きんだーてれび』水曜日 番組EDテーマ)

ーーシングル『FREEDOMでムダに無敵!!』のカップリング曲が手洗い・うがいの大切さと石鹸の使い方をちびっ子に伝える「せっけんWOW!」ですもんね。ただこの曲を初めて聴いたときにビックリしたんですよ。

工藤ひなき

巴:かなり本格的なラップ曲ですからね。

ーーはい。昨年末に「A応Pが新曲で初めてラップに挑戦」というニュースが出たときにはJ-POPっぽいメロディに乗せてちょっとしたラップをやるのかなと思っていたら、パワフルな8ビートとハードロックギターに乗せてフロウする80年代っぽい正統派のラップだったので驚きました。

巴:A応Pはセリフ調の曲が多いので、私たちも最初はその延長線上にある曲だと思っていました。実際は全然違うものだったのでビックリしたんですけど、その正統派ラップをA応Pがどう料理するか、その意味を見出す作業は面白そうだな、と思っていました。

ーーで、みなさんはグループ名からして「アニメ”勝手に”応援プロジェクト」。大のアニメファンですよね。これは古い考え方なのかもしれないんですけどガチ感のあるヒップホップとアニメファンって実は相容れないんじゃないか、なんて気もするんですけど……。

星希:でもアニメオタクだからこそ、というか、今、アニメ・ゲーム界隈でラップって流行ってるんですよ。

巴奎依

ーーたしかに『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』(以下『ヒプマイ』)なんかがそうですよね。

旭:だからA応P内でもラップが大流行していて。『ヒプマイ』関連の曲を聴いたり、楽屋で一緒に歌ったり、ラップバトルをしてたりするんです。

ーーバトルしてるんですか?

旭:それぞれ推しディビジョン(区画)が違うのでバトってます(笑)。

春咲:私はそこまで詳しくなかったんですけど、ちょっとだけかじって知った「あーい?」っていう掛け声をマネすると、みんないきなりバトルを始めるんですよ。それがすごくいいな、と思ってます(笑)。

ーー『ヒプマイ』はトラックメーカーも作詞するラッパーもいわゆる“ホンモノ”の人たちだけに、ハマれば自ずとかなりガチなヒップホップラヴァーになれる、と。

巴:あと私は逆というか、もともと日本語ラップが好きだったんです。DAOKOさんを聴いたり、『フリースタイルダンジョン』も好きで観ていて。Creepy NutsやDOTAMAさんの曲を聴いていたあとに『ヒプマイ』を知って「こんなことになってるのか!」って衝撃を受けました。

春咲暖

ーー『フリースタイルダンジョン』のモンスターの中でもR-指定やDOTAMAにハマるあたり、まさにA応P、巴さんって感じですね。漢 a.k.a. GAMIやT-PABLOWみたいなオラオラ系ではない感じが(笑)。

巴:つい文化系にいっちゃうんですよね(笑)。

ーーと、みなさんヒップホップに不案内だったわけではなかった。ではレコーディングもスムーズでした?

巴:いや、ヒップホップが好きなんですけど、別に上手いわけではなくて……。

工藤:いや、いつものレコーディングと変わらなかったんじゃないかな? ラップだからってガチガチになることもなく、いつもどおりディレクターさんたちに笑われながらレコーディングできました(笑)。

星希:いやいやいや、誰も笑ってないから! 私は工藤のあとにレコーディングしたんですけど、ちゃんと子ども向けのラップになってましたもん。私自身、ラップだからってカッコよく歌いすぎてもな、という思いがあったんです。子どもの気持ちになってラップするにはどうすればいいんだろう? って思ってたんですけど、工藤がちゃんとそういうラップをやっていたので、それにならうようにしました。

星希成奏

春咲:私もわりとノリノリな感じでレコーディングできたかなあ。4thツアー(2019〜2020年の『A応P 4th LIVE TOUR 2019-2020 LOOK at ME!!!』)のときにOVERWHELMっていうグループ内ユニットを組んで歌ったんですけど、その曲の中にちょっとラップがあって、それを歌ったときに韻を踏む楽しさとかリズムに言葉を乗せる楽しさに気付けたので、今回もやっぱり楽しかったです。

ーー一方、ラップ大変だった組は?

巴:いや、ホントに難しかったんですよ。いつも私はA応Pの楽曲ではニュアンスを付けたり、セリフを担当したりすることが多かったし、ラップは苦手かもしれないけど、曲に色を付けるのは得意だと思ってたんです。だから今回なら〈せっけん〉みたいなコール&レスポンスのレスポンスの部分のレコーディングでがんばってみたんですけど、それもひとつも使われず……。まあ大変でした(笑)。

小嶋:私もラップ独特の言い回しとかアクセントの付け方とかリズムの作り方が難しかったですね。

ーー旭さんは?

旭:私は星希の逆というか、子ども向けだったのがちょっと大変でした。曲自体はかなりマジメなヒップホップなんだけど、楽しくて明るい曲の多いA応Pが歌う上に、子ども向けの楽曲でもあるからトーンを明るくしなきゃいけなくて。そこでちょっと悩みました。

A応Pとしての自信とメンバーとしての自信

ーーここまでみなさんは謙遜してますけど「せっけんWOW!」はちゃんと8MCのヒップホップクルーっぽい音源に仕上がってますよね。しかも脚韻はもちろん、頭韻も踏むし、なんなら単語の真ん中でも韻を踏みまくるかなりテクニカルなリリックなのに。

巴:なんでできたんだろう?(笑) でもオタクだから世界に入り込めるのかな、という感じはしていて。どんなジャンルのアニメであっても、気付いたら観ているうちに物語の世界に入っちゃっているような感覚があって。メンバーの中にはそういう子が多い気がするので、たぶんみんなアニメを観ているときと同じような感覚で曲の世界に入り込めてるんだろうな、という気はします。

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ーー韻を踏みまくるガチなヒップホップを与えられれば、その世界に没入して自ずとフィメールラッパー的な振る舞いができる?

巴:自分的にはまだまだ技術が追いついてない感じがするのが残念なんですけど(笑)、曲の持つ世界には応えようとしているし、だからちゃんとラップしているように聴いていただけるのかもしれないですね。

ーーただ、みなさんが入り込まなきゃいけない「せっけんWOW!」で歌われていることは? というと、先ほどのとおり、手洗い・うがいの大切さと石鹸の使い方。うら若き乙女はこの詞の世界にいかに自己投影するんでしょう?

工藤:歌のお姉さんみたいな気持ちか、入学したての小学1年生に洗面台の使い方を教えている高学年みたいな気持ちで歌っていました。

春咲:私もそれに近い感覚でした。『きんだーてれび』を観ている小さい子たちはラップに馴染みがないかもしれないけど、こういう曲調って絶対に耳に残ると思うんです。だからこの曲をきっかけに手洗い・うがいが好きじゃない子が好きになってくれるかもしれない、っていう期待を込めて歌っていました。

旭:うん。A応Pに入る前、子どもと触れあうアルバイトの経験がすごく多かったので、当時のことをイメージしていました。

ーーその一方で、みなさんはA応Pファンにも楽しく聴いてもらえる曲に仕上げなきゃいけないわけですよね。

小嶋:でもそこに悩むことはあんまりなくて。「せっけんWOW!」もそうだし、ほかのタイアップ曲もそうなんですけど、作詞家の方と作曲の方がすでにアニメやゲームやテレビ番組の主題歌として曲を作ってくれているので、私たちはそこにA応Pの世界観を付け足す感じ、A応Pらしく歌えば、アニメやテレビ番組のテーマソングとしても、A応Pの曲としてもちゃんと成立するんだと思っています。

ーーそのメソッドってどうやって確立しました? 特に巴さん以外のみなさんは2018年にA応Pに加入している。わずか2年で「A応Pならではのタイアップ曲の歌い方」を獲得しました?

巴:いやあ、ほかのメンバーどころか、私自身も自信はまるでなくて……。ライブの前に円陣を組むんですけど、そのときの合言葉は「私たちにないのは自信だけだ!」ですから(笑)。

ーーでも新体制になって間もない2018年の渋谷CLUB QUATTROワンマン(参考:新体制のA応P、満員の渋谷クアトロでアピールした“本物のA応P”像)のときから、ちゃんとガールズユニットしてましたよ。

春咲:そう言っていただけるとうれしいんですけど、基本的には自信はないですね。「いいよ」って言っていただいても「それは買いかぶりすぎですよ」って気持ちが根強く残っていて……。

巴:これがグループ全員の悩みなんですよね。

旭:グループとしての自信はついた気はしますけどね。そのCLUB QUATTROワンマンのときも福緒(唯)さんが卒業してしまう不安と、私たち新メンバーが正規メンバーに昇格したばかりという緊張感もあったんですけど、一応ちゃんとパフォーマンスできた気はするし、その後の3rdツアー(2018〜2019年の『A応P 3rd LIVE TOUR 2018-2019 ANIMETIC PLAYLIST えーおうぴーの こうげき!』)と4thツアーでものすごい公演数を回ってA応Pとしての団結力は深まったし、A応Pとしての自信は付いた気がします。

ーー他方、旭優奈としての自信は?

旭:ないですっ!

ーー胸を張らないでください!(笑)

星希:でも自分自身の自信はないけど、お互いに対する信頼感があるっていうのは大きな財産だと思っていて。自分にはできなくてもほかのメンバーがどうにかしてくれるっていう信頼感はヤケに大きいし(笑)、だからこそのA応Pとしての自信みたいなものはあるし、だからラップという新しいことにも挑めたんだと思います。

ーーそしてそのラップ曲を聴いてみなさんは手洗い・うがいを……。

巴:欠かさないでください(笑)。

ーー一方、シングル表題曲の「FREEDOMでムダに無敵!!」なんですけど、こちらもラップではないものの、速射砲のように畳みかけるメロディに乗せて、〈あえいうえおあお〉〈かけきくけこかこ〉と派手に言葉で遊んでいるし、〈とうきょうとっきょきょかきょく!!〉であったり早口言葉までリリックの中に放り込まれている。

【MV】A応P「FREEDOMでムダに無敵!!」FULL Ver. (テレビアニメ『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。』エンディングテーマ)

巴:さっきもお話ししたとおり、A応Pはセリフ調の曲が多いので得意なつもりだったんですけど、まさかこんなに早口言葉が入ってくるとは思わなかったので、そこはみんなけっこう苦戦していた印象があります。

工藤:こういう曲調は得意なつもりで楽しく歌えたんですけど、どうしても早口言葉がダメで……。音程に合わせつつ、セリフをそのまま言うことのバランスがすごく難しかったです。あっ、でも〈FREEDOMでムダに無敵!!〉だけすごくホメられました(笑)。

春咲:私は工藤と逆で〈FREEDOMでムダに無敵!!〉が全然歌えなくて。たぶん10回歌って、1回ちゃんと歌えたかどうかっていうレベルで……。

ーー曲のタイトルであり、サビを抜けるときのキメゼリフなのに。

春咲:だからもはやタイトルを変えてもらうか、私がA応Pを辞めるしかないって思っていただけに、最終的にはどうにか歌えるようになってよかったです(笑)。

星希:私は声優をやっているので、レコーディング中、早口言葉に関しては「おっ、言えてる言えてる」って感じだったんですけど、なぜかそのパートは全然使われなくて(笑)。反対に〈世の中ね 顔かお金なのよ!!〉というパートが採用されてビックリしました。(声のトーンを上げて)「わたしぃ、かわいくないからぁ」みたいなぶりっ子的な意味じゃなくて、ホントに顔に自信のあるタイプじゃないから、歌割りが決まったときは「どうしよう……」って寝れないくらい悩みました(笑)。

旭:私も〈ぎたーそろ ごー!!〉を割り振られたのにビックリした!

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ーーすごくかわいかったですよ。

旭:でもA応Pを2パート、4人と4人にわけて歌うときってたいて広瀬(ゆうき)さんと春咲と小嶋と組むことが多くて……。

春咲:低音組だよね。

旭:なのに今回の曲では巴さんと工藤と堤(雪菜)というかわいい“お声”の持ち主3人と同じパートを割り振られて……。

春咲:「お声」って(笑)。

巴:ありがとう(笑)。

旭:しかも〈ぎたーそろ ごー!!〉っていう一番かわいいフレーズを割り振られたので「私なのっ!?」ってなりました(笑)。

巴:ディレクターさんがドSなので「ここ歌いたいなー」とか「これは私のパートだろうなあ」と思ってると、そこの担当からは外されるんです(笑)。

DJ、ドラマー、キックボクサー、海賊王を目指す人々

春咲:たださっき言っていた星希の〈世の中ね 顔かお金なのよ!!〉もそうだし、すごくリズムがいい曲なんですよね。よくファンの方に言われるのは〈集中してよコンセントレーション〉のところがいいってことで。私もそこがダンス含めてパキッてハマるとすごく気持ちいいので、なにも考えずに盛り上がりたいときとか、気分をアゲたいときとかに聴くと楽しい曲だなあ、と思ってます。

ーー〈FREEDOMでムダに無敵!!〉も「フリーダ『ムで』『ムダ』に『むて』き」と細かく韻を踏んでいるし、〈集中してよコンセントレーション〉もそのあとの〈充電してよコンセントあるある〉と……。

巴:〈コンセント〉もそうだし、〈集中〉と〈充電〉も踏んでますよね。

春咲:だから耳に残りやすいし、個人的には掃除機をかけるときによく聞いてます(笑)。

巴:でもハイテンポなままリズムよく勢いで走りきれるかというとそうでもなくて……。音符がすごく難しかったから「これは大変だ」と思っていたら、ダンスがめちゃめちゃ激しくなっちゃったんですよ。だからA応Pらしい曲ではあるんだけど、高難易度の曲が生まれたな、と思ってます。

小嶋:四拍子になったり三拍子になったり、1曲を聞いているだけで物語を観ている感じの曲だから歌っていて面白かったですね。確かに音符が上に行ったり下に行ったり難しかったんですけど、レコーディングは楽しかったです。

ーーそしてこの曲はテレビアニメ『ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます』(以下『ぼくはか』)のエンディングテーマに採用されていました。

工藤:『ぼくはか』はギャグものではあるんだけど、爆笑とは違う笑いを誘う作品だからアニメ化するのは難しそうなのにちゃんと映像化されていて、すごいな、と思いました。クスっと笑わせるギャグを連続してつないでいくスタイルも新しかったし、しかも主人公の(小雪)芹くんだけがツッコミで、あとは全員ボケっていう構図も珍しかったので、すごく新鮮でした。

星希:でもけっこうほんわかもしていて。私たちの曲が流れるエンディング映像でもチビキャラが走り回っていたりとか。ギャグなんだけど、ほのぼのした感じとか、日常系っぽいところがあったり、いろんな要素が絡み合っているところがすごく「FREEDOMでムダに無敵!!」と似合ってるなと思っています。

春咲:うん。ドタバタしていることも多いんだけど、なんか癒やしの要素も多くて。観ていて笑えて癒されるから、そのバランスが今までにない感じがあって、すごくクセになるというか。本当にかわいいアニメだと思っています。

巴:しかもキャラクターたちの設定がA応Pに重なるなと思っていて。(春咲)暖ちゃん1人がツッコミで、ほかの7人は全員ボケみたいな(笑)。

春咲:だからあのアニメには共感しかないんですよ! 「今日は絶対ツッコまない」って決めている日もあるんですけど、そういう日に限って「私、今ツッコミ待ちなんですけどー」みたいな顔をしてすり寄ってくるメンバーがいるんですよ。堤雪菜っていうんですけど(笑)。

旭:うん。芹くんと暖ちゃんが重なって見えてた(笑)。でも『ぼくはか』はTOKYO MXでの放送日が日曜日の夜だったから、私にとっては完全に癒やしアニメで。アニメを観て、すごくリラックスした気持ちになって「明日からもがんばるぞー!」って寝てました。

ーーそして月曜日からまた春咲さんにご迷惑をおかけする1週間が始まる、と(笑)。

旭:だからアニメの中のボケ担当を観ていて気付きました。「あっ、私たちが普段やっていることってこういうことだったのか!」って。

春咲:やっと気付いてくれたか。

旭:うん。私はあそこまでじゃないけど、ほかのメンバーはアニメの中みたいに暖ちゃんに迷惑をかけてるんだろうな、って気付いた。

春咲:旭もだよ!

ーー最後にこの春以降やってみたいことってあります?

春咲:キックボクシングですね。

ーー無法なほかのメンバーをしばき回したい?

巴:いやー、やめてー!(笑)

旭:ごめん、謝るから!(笑)

春咲:違う違う違う! 私、好きなアニメのジャンルがバトルのある少年マンガ系アニメだから、自分自身も強くなりたいという思いがずっとあって。物理的にも精神的にも強くなりたかったんですけど、A応Pの活動を通じて精神的には強くなれたんです。

ーーここまでの一連のやりとりを見るに、そう思います(笑)。

春咲:で、物理的に強くなるには誰かに教えを請わなきゃと思っていたんですけど、大晦日に『RIZIN』で那須川天心選手の回し蹴りを見て「あっ、これは弟子入りだ」となりまして(笑)。まずは那須川天心選手の弟子に見合う強さを身につけるために街のジムに通おうと思ってます。……ってここではっきり言っておくと、後戻りできないというか、ファンの方としては言質を取ったことになると思うので、ちゃんと通います!

巴:暖ちゃんだけ握手会の代わりにキック会やる?(笑)

旭:絶対需要あると思うよ(笑)。

春咲:でも私、絶対力をセーブできないからファンの方をケガさせると思う(笑)。

ーー工藤さんはなにか春にやりたいことってあります?

工藤:今はご時世柄難しいかもしれないけど、メンバーみんなで遊びに行きたいです。

春咲:かわいい!

ーーキックボクシングとは雲泥の差ですね(笑)。

春咲:ねえ!(笑)

工藤:そもそも夏休みに「みんなで流しそうめんをやりたい」って言ってたんですけど……。

ーー夏休みということはもう7カ月前の話ですよ、それ。

工藤:いや、去年じゃなくて一昨年の話で……。

一同:あはははは(笑)。

春咲:行動力のないグループなので……。

星希:私たち「お前ら、部活か!」っていうくらい。1年365日のうち360日は一緒にいる感じなので、確かに一緒に遊びたいけど「休みの日まで……」ってなりがちなんですよ。「どうせ明日会うしな」って。

工藤:だからこそ一度でいいからみんなで集まって遊んでみたいんです。

星希:私は動画編集が趣味で、A応Pとは別のコンテンツなんですけどゲーム実況動画の編集なんかもやらせてもらっているので、A応Pの動画も編集してYouTubeにアップしたいですね。

ーーいいじゃないですか。新型コロナウイルスの影響でライブやイベントの開催が難しい今、バックステージの動画を観られたら絶対ファンは喜びますよ。

星希:あとは海賊王になりたいですっ! 

ーーそれはだいぶ長い道のりだと思いますよ。すでに本家・海賊王も100巻くらい……。

星希:96巻ですね。

ーーしかも海賊王になるのに空に行かなきゃいけなかったりするんですよ。

星希:そんなの当たり前じゃないですか! それに暖がいくらキックボクシングを覚えたところでゴムゴムの実の敵じゃないですから。

ーー了解ですっ! A応Pと二足のわらじ、応援していますっ! で、巴さんの春の目標は?

巴:最近「DJサブカルクソ女」という名前でDJイベントに出していただく機会が増えていて、やっとDJの手順というか、基本的な曲のつなぎ方がわかってきたので、もっと面白いつなぎを勉強できたらいいな、と思っています。

小嶋:私も巴さんと似ているというか、海賊王以外の目標でいうなら(笑)、ピアノを習っていたこともあるので、いろんな楽器に触れてみたいなと最近ずっと思っていて。特にドラムをやってみたいなと思ってるんです。『BanG Dream!』という作品の劇中バンドのPoppin’Partyでドラムを担当している山吹沙綾ちゃんの声優をやっている大橋彩香さんが大好きで……。

ーーなるほど。大橋さん自身、ライブで劇中曲を叩いてますもんね。

小嶋:そのドラムを叩く姿に惚れまして(笑)。大橋さんが叩いている姿がすごくカッコいいから私もドラムをやってみたいんです。というか、ドラムってカッコよくない?

巴:しかも小嶋はリズム感がいいから、絶対にうまくなると思う。

ーー最後に旭さんの春にやりたことは?

旭:近いうちで言うと『あつまれ どうぶつの森』が発売されるので(取材は3月第3週)、めっちゃ島を開拓したいです!

巴:今週末から寝られない日が続きそうだね。

旭:はい。島の名前、なんにしよう?

■リリース情報
『FREEDOMでムダに無敵!!』
発売日:2020年3月18日(水)
発売元:アニメ“勝手に”応援プロジェクト
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング

アニメジャケット盤
品番:AKOSC-00023
JAN:4560216321949
価格: 1,300円(税別)
仕様: CD1枚

アーティストジャケット盤
品番:AKOSC-00024
JAN:4560216321956
価格: 2,000円(税別)
仕様: CD1枚
ランダム封入特典:メンバースペシャルメッセージ&MV撮影時のオフショット映像・ダウンロードカード(全8種のうち1種)

<収録楽曲>
1.FREEDOMでムダに無敵!!  作詞・作曲・編曲:松坂康司
2.せっけんWOW! 作詞:ミズノゲンキ 作曲・編曲:Kohei by SIMONSAYZ
3.FREEDOMでムダに無敵!!(TV Version)  作詞・作曲・編曲:松坂康司
4.FREEDOMでムダに無敵!!(Instrumental)  作曲・編曲:松坂康司
5.せっけんWOW!(Instrumental)  作曲・編曲:Kohei by SIMONSAYZ

■関連リンク
A応Pオフィシャルサイト

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