Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

亀田誠治「涙が出そうになった」 中山優馬主演舞台『ザ・パンデモ二アム・ロック・ショー』が開幕

ぴあ

ロック☆オペラ『ザ・パンデモ二アム・ロック・ショー』会見より(前列左から 河原雅彦、中山優馬、森雪之丞、亀田誠治/後列左から 玉置成実、浜中文一、桜井玲香、水田航生) 撮影:五月女菜穂

続きを読む

中山優馬が主演を務める、ロック☆オペラ『ザ・パンデモ二アム・ロック・ショー』が2021年9月18日(土)、東京・日本青年館ホールで開幕。

物語の舞台は、ザ・ビートルズの来日に日本中がわいていた1966年。当時中学生だった楠瀬涼(中山優馬)は音楽にのめり込んでいく。やがてロックバンド「THE REASON」を結成し、若者から熱狂的な支持を受けるように。そんな中、歌番組で姉妹アイドルデュオ「ウエハース」として活動する及川真実(桜井玲香)と出会い、互いに惹かれ合う。だが、夢のような日々は1980年12月8日、ジョン・レノンの射殺をきっかけにボロボロと崩れ落ち、やがて涼は悪夢と現実の狭間をさまよい始めるーー。

初日を前にした17日(金)、ゲネプロ(総通し舞台稽古)と記者会見が行われ、作・作詞・楽曲プロデュースの森雪之丞、音楽の亀田誠治、演出の河原雅彦、出演する中山優馬、浜中文一、桜井玲香、水田航生、玉置成実が登壇した。

ロック☆オペラ『ザ・パンデモ二アム・ロック・ショー』会見より

森は、キャロル・キングの半生を描いた『ビューティフル』や、フォー・シーズンズの『ジャージー・ボーイズ』のように、音楽の史実に基づいた話をミュージカル仕立てで紡ぐことを着想し、本作を書き上げたという。「ビートルズが初来日した時、僕は中学1年生。そこから日本の音楽はどんどん加速して、それとともにいろいろな時代の流れが押し寄せていく。その中で、1人の少年がロックに夢見て、夢と現実の間で揺れ動く。そんな物語を作れたら」と話す。

3年ほど前に森から声をかけられて、今回音楽を手掛けた亀田は「キャストの皆さんが僕の作った曲を歌って、踊ってくれた時に、涙が出そうになった。パンデミックの中、エンターテイメントの力、音楽の力、演劇の力でみんなを元気に出るのではないかと思う」。

ロック☆オペラ『ザ・パンデモ二アム・ロック・ショー』会見より

主演する中山は「毎日の稽古で、日々進化を目の当たりにすることができて、本当に豪華な日々を過ごさせていただいた」とこれまでを振り返り、作品については「昭和の時代を知っている方からすると、懐かしいと感じたり、あったあったという出来事が起こったりすると思うし、僕らの世代だと、こんな魅力的な時代があったのかという新しい発見があって。本当に楽しい作品」と話した。

実際、作品の中では、楽曲はもちろん、衣装やセリフなどにも“昭和”のあれこれが散りばめられているので、1960年代後半〜70年代を生きたり、同時代に詳しかったりする人はよりディテールを楽しめるはず。とはいえ、平成生まれであっても、あの頃の世界観が年号と共に丁寧に描かれているので、十分に理解できると思うし、特に2幕以降は、河原の演劇的手法も相まって、怒涛の展開。最後の最後まで目が離せない舞台になるだろう。

ロック☆オペラ『ザ・パンデモ二アム・ロック・ショー』より
ロック☆オペラ『ザ・パンデモ二アム・ロック・ショー』より
ロック☆オペラ『ザ・パンデモ二アム・ロック・ショー』より

記者会見の最後に中山は「こんな時代だからこそ、上演中は何もかも忘れて、大いに笑って楽しんでいただけたらと思う。劇場でお待ちしております」と呼び掛けた。

上演時間は1幕65分、20分の休憩を挟み、2幕80分(計2時間45分)の予定。東京公演は10月3日(日)まで。大阪公演は10月8日(金)〜11日(月)、森ノ宮ピロティホール。

取材・文・撮影:五月女菜穂

ロック☆オペラ『ザ・パンデモニアム・ロック・ショー ~The Pandemonium Rock Show~』チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2173821

アプリで読む