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ORESAMAはポップとディスコの“架け橋”に 新イベント『POPUP NIGHT』2日間を総括

リアルサウンド

19/10/5(土) 8:00

 二人組ポップユニット、ORESAMAが新イベント『POPUP NIGHT』を開催した。

 このイベントは、ORESAMAがもつ多様な音楽面をイベント毎にフィーチャーするという新コンセプトのライブ。今回は9月の12日に「DISCO Side」、17日に「POP Side」という、ORESAMAの【DISCO】と【POP】にフィーチャーし、2日間に渡り開催された。

ORESAMA

 まず、12日の「DISCO Side」は開演前からMONICOがOPENING DJを開始。YUKIやcapsuleといったJ-POPの人気ナンバーをディスコアレンジして会場を盛り上げていく。開演時間になると、DJプレイが上手に繋いでゲストをお出迎え。

MONICO

 1組目のDÉ DÉ MOUSEが「ポップアップナイト・ディスコサイド、イエ〜イ」と脱力した様子で登場すると、「格好良くスーッと始まる演出をしていただいたのに申し訳ありません(笑)」と笑いを交えて独自の世界観へと観客を引き込んでいく。変則的なリズムを繰り出しつつも、やがてビートが生まれ、オーディエンスを揺らしていく。終盤でリズムが混沌としていくと、徐々に会場のノリも不安定に。ここで「みなさんどうしていいかわからないですよね」と笑いを誘う。しかし、そんなゆるいMCとは裏腹にキレッキレのサウンドを展開していき、最後は会場が割れんばかりの拍手が響き渡り、再びMONICOへとバトンタッチした。

DÉ DÉ MOUSE

 2組目に現れたm-floの☆Taku Takahashiは、さすがのテクニックで会場を盛り上げる。そんな中、突然ORESAMAの「ワンダードライブ」へと繋ぐ。これには会場も大歓声で応戦。「インタビューでもかけさせてもらうって約束したんで」と言うと、会場のテンションも急上昇。改めて考えてみれば、DÉ DÉ MOUSEも☆Taku Takahashiも、ORESAMAとは近そうで近くない絶妙なポジションのミュージシャンたちであるが、この日は”ディスコ”をキーワードに会場がひとつになっているのを感じた。

☆Taku Takahashi

 ラストに登場したのはもちろんORESAMA。「Dreamin’ Pops」から始まり、「迷子のババロア」、そしてライブでは久しぶりのパフォーマンスとなる「誰もが誰かを」などの楽曲を繰り出し、ファンを魅了する。どの曲も「DISCO Side」ならではのダンサブルなアレンジにまとめあげ、この日を終えた。

ORESAMA

 一方で、17日の「POP Side」はその名の通り”ポップ”な一日となった。ぽんが選曲したという懐かしの80~90年代アニメソングが会場のBGMとしてかかる中、1組目に登場したのはkevin from fhána。ディスコ調のアニソンを立て続けに繰り出して、最後はfhánaの「青空のラプソディ」をかけると大盛り上がり。序盤から会場をテンションMAXにして次へと繋いだ。

kevin from fhána

 2組目はエドガー・サリヴァン。「BABY-Gを諦められない!」から軽快にスタートし、次曲の「JAPONICA!!!」では手拍子で煽るなどして攻めていく。ラストの「WONDERFUL WONDER」では、コール&レスポンスもふんだんに駆使して会場の心を掴んでいた。

エドガー・サリヴァン

 3組目はASCA。激しい演奏に負けないASCAの芯の強いボーカルが会場を突き刺す。伸びやかな歌声に聴き入る場面もあれば、彼女の力強い煽りに会場が一体となって応える場面もあり、シンガーとしての力量の高さをうかがわせる。

ASCA

 そして最後はORESAMA。「オオカミハート」から始め、この日初披露となった「OPEN THE WORLDS」など、「DISCO Side」のセットリストとは異なり、シングル表題曲を中心に人気の楽曲を次々に披露することで会場のボルテージを最高潮にもっていった。そして最後は「「ねぇ、神様?」」で鮮やかに締めた。

ORESAMA

 2日間に渡り開催された今回の新イベント。同じORESAMAが主催しているのにも関わらず、全くテイストの異なる二日になっている。ぽんは今回のイベントの開催にあたり、「今のわたしたちだからできること、そして今のわたしたちの姿を、カラーの違う二夜を通して体感して貰えるイベントにしたい」とコメントしているが、まさにそれが体現されている空間であった。

 ポップとディスコの両面を持ち合わせているORESAMAならではの、シーンの“架け橋”になりそうな二日間であった。

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■荻原梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

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