ウィーン少年合唱団
20/3/15(日)
小学生の時、もう30年以上前だが、芦屋少年少女合唱団に所属していた。単なる兵庫県の街の合唱団だが、至って本人は真剣で「誰にも負けへん!」くらいの気合でやっていた。音痴のくせに何を考えてたんだろうと思うが、プロレスや少年漫画も大好きだったので、間違えた意味での戦闘意識を持ち合わせていたのだろう。
ある日、ウィーン少年合唱団の名を知り、母親に頼み、道場破りの感覚で来日時の大阪でのコンサートに連れて行ってもらった。とにかく合唱が鳴り響いた瞬間、打ちのめされたのを未だに覚えてる。レベルが違い過ぎる……。これが世界の壁かと愕然とした。どこと比べてんねんという話だが、冷静に考えると、500年以上の伝統を持ち、世界中から選ばれた精鋭100人の少年が日々、ウィーンの宮殿で共同生活を送りながら練習しているわけで。勝てるわきゃない。毎年世界ツアーをする彼らと市民センターの一室で練習する私。ロックも素晴らしいが、たまには少年合唱団もいかが? 本物の凄みを是非。
新着エッセイ
新着クリエイター人生
水先案内