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乃木坂46「Route 246」の新しさは“小室サウンド”だけではない 衣装、フォーメーション、ダンスから見える挑戦

リアルサウンド

20/7/26(日) 6:00

 乃木坂46の配信限定シングル「Route 246」が7月24日にリリースされた。同日にはMVのティザー編がYouTubeに公開、『ミュージックステーション 3時間半スペシャル』(テレビ朝日系)にて初パフォーマンスが行われ話題をさらっている。

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 「Route 246」は作編曲を小室哲哉が手がけた、彼にとっての音楽業復帰作。TKサウンドの復活を印象づける力強いシンセに始まり、すでに多くの人が言及しているようにglobeの「Feel Like dance」を想起させる親しみあるメロディだ。コンセプトは「友情」。サビで何度も繰り返される「Hang in there(頑張れ)」のメッセージがシンプルかつ、前に進む勇気を与えてくれる。

 センターは齋藤飛鳥。彼女は家族の影響で小学生の頃からTM NETWORKやH Jungle with tを聴き、小室サウンド好きを公言していた一人。シングルのセンターとしては23rdシングル「Sing Out!」以来5度目となる。フロントメンバーは、下手から与田祐希、生田絵梨花、齋藤、遠藤さくら、賀喜遥香。24ndシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」以来に遠藤と賀喜がフロントに復帰。歌唱面でも存在感を放つ生田、グループを代表するエースへと成長した与田という盤石のフォーメーションだ。

 小室サウンドの話題で持ちきりな一方、「Route 246」は新たな乃木坂46を表現した楽曲でもある。今作は25thシングル「しあわせの保護色」、先月リリースされた配信シングル「世界中の隣人よ」から初めて白石麻衣が選抜にいないシングル。そんな乃木坂46にとっても節目の作品で話題性抜群の小室サウンドを起用し、そこまでグループに詳しくない層にも、今の、これからの乃木坂46のイメージをリーチさせているというわけだ。

 衣装や振り付けもシングルとしては今までにない乃木坂46である。ダンスチューンに合わせた衣装は短い丈のスカートやショートパンツ。一般的に清楚のイメージの強い乃木坂46にとって、ヘソ出しの衣装も新たな挑戦かもしれない。メッシュのエクステも一つのアクセントになっている。振付は「ポピパッパパー」「不眠症」「Another Ghost」など、EDMチューンやダンサブルな楽曲を手がけてきたFUMIHITO。齋藤は今回のダンスについて「カチッとしていて、なめらかというよりかは、力強い感じ。全員の動きをぴたっと合わせると綺麗に見えるので、とにかくみんなと合わせることを意識しました」と明かしている(7月21日 日刊スポーツ「坂道の火曜日」より)。

 そして、最も新しい乃木坂46を体現しているのは、センターを担う齋藤の存在だろう。『Mステ』にて楽曲披露前の堂々としたコメント、繊細かつパワフルなパフォーマンス、ラストの宙を見上げる表情と、かつて泣き顔を見せていた4年前とは見違える成長を遂げている。「Route 246」という道の先には、乃木坂46にとって新たなフィールドが広がっている。そんなことを確信づける楽曲だ。
(渡辺彰浩)

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