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超特急、CDデビュー8周年記念生配信ライブで示した8号車との絆 「これからも様々な景色を見ていけたら」

リアルサウンド

20/6/11(木) 15:00

 6月10日にCDデビュー8周年を迎えた超特急が、同日にFC会員限定で初の無観客配信ライブ『8th Anniversary Special Studio Live「超特急とStand up!!!!!!!!」』を行った。残念ながら中止となった東西アリーナツアー『WELCOME TO THE BULLET TRAIN DINER』の東京公演2日目が行われる予定だったこの日は18thシングル『Stand up』のリリース日とも重なっており、ファンである8号車にとっても特別な記念日。同ライブはライブ配信用の新アプリ「FanStream」を使って展開され、開演前にはメンバーによるカウントダウンメッセージ動画や過去のツアーのダイジェスト映像が流れ、生のライブではないものの2月のFCツアー『Toooooo 8』以来となる“お祭り”に期待感が高まった。

 実験的な試みゆえか開演が押したものの、実際のライブ同様にリーダーのリョウガが“生”影アナウンスで「ご近所の方に迷惑を掛けることを承知の上で(?)、大きな声でコールをしてライブをお楽しみいただきますようご協力のほど、お願いいたします」などと8号車を盛り上げ、映像配信へと突入。

 オープニング曲は、彼らが2018年に新たな一歩を踏み出したタイミングにリリースした「a kind of love」。イントロでデビュー曲「TRAIN」のMVを思わせるバラを持ったユーキが登場し、スタジオ内を移動していると「Shake body」(2ndシングル)のオマージュと思しきダンベルを持ったタクヤが合流。そこに「POLICEMEN」(3rdシングル)の衣装のポリス帽をかぶったカイ、「Bloody Night」(4thシングル)のマントを羽織ったリョウガが合流し、最後にデビュー当時のイベントで使っていた“バックパネル”の後ろからボーカルのタカシが登場するという、彼らのヒストリーをダイジェストで見せるなんとも“らしい”演出でライブが幕を開けた。

 ユーキがメイン演出を担当したというこのライブは、セット等には頼らず彼らの歌とダンス、そしてエンタメ力のみにフォーカスしたもの。続く「My Buddy」では、タクヤが「みなさんも一緒に踊って!」とリードし、5人で「超特急!」「Stand up!」とコールするなど、温かなムードの楽曲をよりアットホームな雰囲気でパフォーマンス。久々のライブということもあるのか、それぞれがはじけるような笑顔を見せていた。

 MCでは、自己紹介での8号車との掛け合い部分にもメンバー全員が参加。「今回は画面越しですけど、ライブに来た気持ちで一緒に楽しんでもらえたら嬉しい」とユーキがメッセージを送り、カイがTwitterに寄せられたコメントを読み上げていく。

 さらにスペシャル企画として「君と僕なら問題ない!超特急三本勝負!!!!!!!!」がスタート。「超特急の楽曲マニアは誰だ?超曲当てクイズ」は、超特急の持ち曲3曲を同時に流してそのうち何曲聴き当てられるかを競う“3曲ごちゃ混ぜ問題”、ボーカルやメロディ部分の楽器を抜いた“インストマニア問題”など、1問目から誰もパーフェクトで正解できないという高難易度の企画。楽器もこなせるタカシが最終的に圧勝。イヤモニで音楽を聴きながら他のメンバーの歌っている曲名を当てる「読唇術心理戦超イヤモニガンガンゲーム」では、タクヤが歌う「バッタマン」、リョウガの歌う「Bloody Night」など、貴重なダンサーの生歌に、Twitter上もかなりの盛り上がりを見せていた。そして膨らんでいく風船を号車順にパスしながら山手線ゲームをする「かなりYA・BA・MI・ZA・WA超風船爆発ゲーム」では、お題の“魚の名前”をほとんど知らなかったユーキが一人負け。風船が破裂し紙吹雪が散らかったフロアをなぜかタクヤが掃除する姿も手作り感満点で、この日ならではの味が詰まったコーナーではなかっただろうか。

 カイの「みんな、楽しむ準備できてるか?」の煽りで、「Booster」からライブを再開。ダンサーが挑発的なラップを披露し、ユーキの大技アクロバットなども展開される同曲で、アッという間に画面の向こうの8号車たちを同曲のタイトな世界観へと惹き込んでいく。

 ユーキの蠱惑的な表情がアップになると、ライブの定番曲「Kiss Me Baby」がスタート。ややワイルドめなタカシの歌い回しが際立つ同曲で〈キミが思うよりずっと 悪い奴かもね〉の部分でセンターに立つリョウガ、キュートな笑顔で投げキスを放つタクヤ&カイなど、メンバーの表情をつぶさにカメラが捉えていった。

 8年間を振り返った後半のMCでは「様々なことがありましたけども、体感的にはあっという間。今日は生配信という形ではありますが最高のライブができて嬉しいです。これからも夢は変わらず東京ドームへ向けて全力疾走、全速前進で走っていきたい。これからも同じ仲間である8号車のみなさんと様々な景色を見ていけたらいいなと思っています」とリョウガが挨拶。

 そしてメンバーが号車順にカメラの向こうの8号車を煽りつつ、同日リリースシングルの表題曲「Stand up」を初披露。ダンサーたちが渾身のラップを披露するこの曲は、過去のシングルのタイトルや歌詞を盛り込んだリリックや、やはり見覚えがある過去シングルの振付をコラージュしたダンスなど、噛めば噛むほど味が出る一曲といえる。晴れやかなタカシのボーカルが突き抜けるようなパワーを放ち、間奏部分ではソリッドさが際立つ5人のフォーメーションダンスでも魅了した。

 曲調も振りも賑やかな「Drawイッパツ!」では、その場にいない8号車たちもTwitter上でコールをツイートするなど、SNS上もお祭り騒ぎに。

 最後のMCではメンバー全員が8号車へこんなメッセージを送った。

ユーキ

「まだまだ事態の収束までどのくらいかかるかわかりませんが、次に会えるときのために力を貯めて、思い切り爆発させましょう!」(カイ)

「今しかできないステキなライブになりました。9年目になりましたが、これからも超特急をよろしくお願いします」(タクヤ)

「みんなの前でパフォーマンスすることができることの当たり前ではない大切さを、コロナ禍があったから実感できた部分があります。この先9周年、10周年を迎えるためにまだまだ突っ走っていけたら」(ユーキ)

「初めて生配信ライブに挑戦しましたが、ここでしか味わえない空気感だったり、SNSを通じて送ってくれるメッセージでみなさんをすごく感じられるライブになりました。超特急はまだまだ未完成なところもあるグループですが、もっともっと頑張って笑顔を届けていきたいです」(タカシ)

「ハプニングも味方にするような最高の一日をみなさんと過ごせて嬉しかったです。これからも10周年、15周年、いや88周年、100周年まで目指して! 8号車とやっていけたら」(リョウガ)

 満面の笑みで画面からフレームアウトしていったメンバーたちだったが「なんか声聴こえへん? 『超特急』って聞こえる!」(タカシ)などとカメラの前に戻り、怒涛の盛り上げ曲「Burn!」からアンコールへ突入。喜びを爆発させるようにジャンプしながら戻ってきたメンバーには笑ってしまったが、「そこの料理中の奥さん! 声出していただきたいんですけどよろしいですかぁ?」(リョウガ)、「8号車、愛してる!」(カイ)などと、最後に思い思いに画面の前の8号車を煽っていく。ライブでは8号車にマイクを向ける間奏部分で「ここ(スタジオ)にも聞こえるくらい大きな声で歌ってほしい!」とリョウガが叫び、メンバー全員でも合唱。さらにライブではいつもタクヤとリョウガが絡む終盤のくだりで「ソーシャルディスタンスだから!!!」(タクヤ)と絶妙に距離を保っていたのも笑いを誘った。

 「生配信ライブだったからこそより強くみなさんとの絆を実感できたと思いますし、僕たちと8号車なら間違いないと思えました」とリョウガが締めくくったこのスペシャルライブ。SNSでは、画面越しに5人の息遣いまではっきり聞こえてくるほどの“最前”でライブを満喫できた多くの8号車から喜びの声が上がっていた。コロナ禍の昨今においても積極的にSNSやHPを活用し、様々な形でグループについての発信を続けてきた彼らだが、今回はそういった試みが活きた企画となっていたのも非常に興味深かった。

 配信の最後には今年の8月8日(8号車の日)にオンエアされる『超特急8号車の日SPECIAL WOWOW限定! 超特大8時間特番 BULLET TRAIN 8th Anniversary Special「超フェス2020」』や、同日に新曲「Dear My Good-bye」が配信リリースされることがアナウンスされた。まだまだ先が見えない状況ではあるが、超特急が次の一手をどう打ってくるのか楽しみだ。

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