Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

瀬田なつきが「ジオラマボーイ」撮影を懐かしむ、「あのときしか撮れない風景」

ナタリー

20/10/29(木) 21:59

左から瀬田なつき、トクマルシューゴ。

「ジオラマボーイ・パノラマガール」のトークイベントが本日10月29日に東京・新宿ピカデリーで行われ、監督の瀬田なつきがゲストのトクマルシューゴとともに出席した。

岡崎京子のマンガを原作とする本作は、現代の東京を舞台に平行線の恋を繰り広げる10代の男女を描くラブストーリー。渋谷ハルコを山田杏奈、神奈川ケンイチを鈴木仁が演じた。

2019年の秋頃に撮影された本作。瀬田は「今年オリンピックが開かれている気持ちで撮影していたので、こういう状況になるとは思っていませんでした」と心境を述べ、「あのときにしか撮れなかった風景やキャストの皆さんの姿を楽しんでいただけたらいいなと思います」と語りかける。

瀬田が2017年に発表した「PARKS パークス」で音楽監修を務めたトクマルは「岡崎先生のマンガを現代によみがえらせるだけで“並行世界”な感じがしますが、瀬田さんの独特な世界観がその並行世界感をさらに演出していると感じました」「この映画を観て『ジオラマボーイ・パノラマガール』は純粋な物語なんだなと再認識させられた」と感想を伝える。

そしてトクマルは、女性の描き方が巧みでトゲもある岡崎作品のよさを“大人のちびまる子ちゃん”と表現して「この映画でも瀬田さんなりの女性が描かれていた。僕にはわかりきることができない部分もありますが、素敵だなと思いました」と思い入れたっぷりにコメント。それを受けて瀬田は「マユミ役の森田望智さんは『ケンイチを翻弄してください』とお願いしたらめちゃめちゃ翻弄してくれました。ハルコ役の山田さんは本人は落ち着いた方ですが、はしゃいだ感じを上手に演じてくれましたね」とキャスト陣に感謝する。鈴木については見た目やつかみどころのなさにケンイチらしさを感じて起用したそうで、「相手との関係の中に生まれるものをどう残せるかを一緒に考えながらやっていきました」と撮影時を回想した。

本作には小沢健二の楽曲が使われている。以前から小沢の作品を好んで聴いていた瀬田は「今回ガーン!と流せて幸せでした」と笑顔を見せ、小沢が初号試写に来場したことを明かして「映画をすごく楽しんでくださって、長文のメールをいただきました。10代の自分に伝えたい」と感慨深げに話した。

「ジオラマボーイ・パノラマガール」は11月6日より東京・新宿ピカデリー、WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)ほか全国で公開。なお「PARKS パークス」が明日10月30日から東京・UPLINK吉祥寺にて1週間限定で上映される。

(c)2020岡崎京子/「ジオラマボーイ・パノラマガール」製作委員会

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む