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Fred Astaire Born to Dance

19/11/12(火)

『カッスル夫妻』(11/16〜11/22 ) シネマヴェーラ渋谷 特集「Fred Astaire Born to Dance」(11/2〜11/29)で上映。 映画史120年のなかで、“天才”と称される映画人はたくさんいる。例えば、ルミェール兄弟、チャップリン、オーソン・ウェルズ、キューブリック、ゴダールなどなど。 だが“天才”の概念は個々それぞれ。筆者にとって紛れもなく“天才”だと思うのは、フレッド・アステアだ。世代的にリアル・タイムで彼の生のパフォーマンスに接することはできなかったが、『ザッツ・エンタテインメント』のなかの『踊るニュウ・ヨーク』(1940年)でのアステアとエレノア・パウエルのダンス・シーンを見た時の陶酔感は忘れられない。 優美、流麗、艶美、華麗……どんなに言葉を費やしても言い表すことができないアステアの踊りの素晴らしさは、まさに“天才”“神業” と言わざるを得ない。 『カッスル夫妻』はアステアとジンジャー・ロジャースのコンビ作9作目にして最後のコンビ作。 実在したダンスカップルのカッスル夫妻の伝記映画で、アイリーン・カッスルの自伝と若くして死んだ夫ヴァーノン追想の書を骨子に、物語が作られている。彼女は自著が映画化されることがあれば、ヴァーノンを演じるのはアステア以外にあり得ないと決めていたという。 演じたアステアは幼少のころ、実際にカッスル夫妻の舞台を見ていて尊敬していたばかりか、自身のダンスに夫妻の技を取り入れていたというエピソードには不思議な運命を感じる。 社交ダンスでの"カッスルウォーク"の誕生の瞬間や、絶品のタンゴ、ドラマチックなワルツなどを見ることができるのも、本作おススメの理由だ。

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