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秦 基博、Nulbarich、緑黄色社会、milet……歌の魅力を追求し続けるアーティストの最新作

リアルサウンド

19/11/5(火) 7:00

 4年ぶりのオリジナルアルバムを控えた秦基博のニューシングル、12月1日に初のさいたいまスーパーアリーナ公演を行うNulbarichの新作ミニアルバムなどを紹介。音楽性、サウンドメイクを意欲的に変化させながら、歌の魅力を追求し続けるアーティストたちの最新モードを体感してほしい。

(関連:【ライブ写真】Nulbarich

●秦基博『Raspberry Lover』
 4年ぶりのオリジナルアルバム『コペルニクス』に先がけてリリースされるニューシングル『Raspberry Lover』の表題曲は、秦 基博のベーシックな形である“アコースティックギターと歌”を中心に置きながら、現行のR&B、ヒップホップにも通じる低音の鳴り方を重視したトラックメイク、そして、すぐ近くにあるのに、決して手に届かない恋愛を描いた歌詞がひとつになったナンバー。憂いを帯びたメロディ、鋭利な手触りのサウンドを含め、これまでのパブリックイメージを刷新する、まさに新機軸と呼ぶべき楽曲だ。暗さ、切なさをたっぷり含みながら、サビに入った瞬間に気持ちよく解放されるーーつまり、ダークな感情をポップに昇華するボーカリゼーションも絶品だ。

●Nulbarich『2ND GALAXY』
 2019年12月1日に行われるさいたまスーパーアリーナ公演。初めてのアリーナライブを見据えながら制作された1stミニアルバム『2ND GALAXY』には、拡大し続ける活動の規模とともに、加速度的にスケール感を増しているNulbarichの現在地が示されている。骨太にしてしなやかなビート、軽快なギターカッティング、美しく漂うメロディが絡み合うダンスチューン「Twilight」、アグレッシブなトラックにヒップホップ経由のフロウを乗せた「Get Ready」、90年代のオルタナティブロックの香りを感じさせる「Rock Me Now」。“デカい場所で鳴らす”ことを前提にした楽曲によって、JQのボーカルも徐々に変化。カリスマティックな強さを備え始めた歌声は、Nulbarichの新たな武器と言っていいだろう。

●緑黄色社会『sabotage』
 恋愛マンガの名手・いくえみ綾の原作を波留の主演でドラマ化した『G線上のあなたと私』(TBS系)の主題歌として制作された緑黄色社会の「sabotage」は、ギターを軸にしたバンドサウンド、鮮やかなストリングス、(ドラマのストーリーとも重なる)起伏に富んだメロディを同居させたアッパーチューン。ポジティブな意志をたたえながら、これまで以上にポップに振り切ったこの曲の中心にあるのはもちろん、長屋晴子(Gt/Vo)のボーカルだ。“自分らしく生きたい”という願いを気持ちよく解放するエモーショナルな歌は、シンガーとしての新たな境地を感じさせる。どこまでもダイナミックに広がる歌声は、緑黄色社会のポップネスをさらに増幅させると同時に、このバンドの知名度を大きく上げることになりそうだ。

●milet『Drown / You & I』
 1st EP『inside you EP』が数多くの音楽配信サイトで1位を獲得。ドラマ『偽装不倫』主題歌を収録した3rd EP『us』もヒットを記録するなど、今年もっとも注目すべきニューカマーとなったmiletから、早くも4th EP『Drown / You & I』が届けられた。TVアニメ『ヴィンランド・サガ』(NHK総合)のエンディングテーマとしても話題の「Drown」は、エキゾチックな雰囲気の旋律、アーシーな手触りの力強いビートが高揚感を生み出すミディアムナンバー。そして「You & I」は、心地よいギターのフレーズ、軽快なエレクトロトラックが心に残るアッパーチューン。楽曲のムードを直観的に捉えながら、豊かな感情表現を反映させる彼女のボーカルは、作品を重ねるごとに奥行きを増している。一瞬でmiletの声だとわかる記名性の高さも彼女の魅力だ。(森朋之)

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