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Kバレエ「第九」「アルルの女」公開リハーサルに中村祥子、宮尾俊太郎、荒井祐子

ナタリー

19/1/26(土) 12:03

Kバレエ「アルルの女」リハーサルより。左から荒井祐子、宮尾俊太郎。

熊川哲也率いるKバレエ「『ベートーヴェン 第九』・『アルルの女』」が、1月31日に東京・Bunkamura オーチャードホールで開幕する。昨日1月25日には、開幕に先駆けた公開リハーサルが東京・Kバレエ カンパニーにて行われた。

Kバレエ設立20年周年シリーズの一環として上演される「ベートーヴェン 第九」と「アルルの女」。「ベートーヴェン 第九」は、熊川がカンパニー設立10年目の2008年に創作に挑んだシンフォニックバレエで、“母なる星・地球”の誕生とその歴史、現代社会、未来をも示唆する“悠久の物語”が繰り広げられる。約2年ぶりに熊川自身も登場する今回は、振付を一新して上演される。またローラン・プティの代表作の1つ「アルルの女」全編を披露するのは、Kバレエとしては今回が初となる。

「ベートーヴェン 第九」のリハーサルには、クライマックスとなる第四楽章にて、熊川とWキャストで主演を務める中村祥子が参加。遅沢佑介と渡辺レイによって細やかな指導が入ると、中村はその1つひとつに耳を傾け、じっくりと振付を確認していく。迫真の演技で魅せると、記者からは拍手が起こった。約30分におよんだリハーサルを終えた中村が、舞台上に大きな円を描きながら走る箇所について「そんなに大きくない円だけれど、走ったら世界一周してる気がする(笑)」と発言し、記者たちの笑いを誘った。

続く「アルルの女」のリハーサルには、フレデリ役の宮尾俊太郎とヴィヴェット役の荒井祐子が参加。指導はプティ作品の振付指導者であるルイジ・ボニーノが担当した。ルイジは男女の複雑な恋模様が展開する登場人物の役柄について、丹念に2人に説明し、実際に動いてみせながら指導を行う。宮尾と荒井は、ルイジに呼応するようにすぐさま振りを見直し、作品の順調な仕上がりをうかがわせた。

また小休止の間に、ルイジが翻訳機を使って「すみません、私は日本語が話せません」と発言し、場を和ませる一幕も。宮尾は“アルルの女”に恋い焦がれ、死へと向かっていくフレデリを情熱的に演じ、荒井はフレデリに献身的な愛を注ぐ許嫁のヴィヴェットをやわらかに表現。本番さながらの濃厚なドラマが描き出された。

Kバレエ「『ベートーヴェン 第九』・『アルルの女』」は、2月3日まで東京・Bunkamura オーチャードホールにて。

Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Winter 2019「『ベートーヴェン 第九』・『アルルの女』」

2019年1月31日(木)~2月3日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

芸術監督:熊川哲也
指揮:井田勝大
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー

「ベートーヴェン 第九」

演出・振付:熊川哲也
音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「交響曲 第9番 ニ短調 作品125」
出演:熊川哲也 / 中村祥子

「アルルの女」

振付:ローラン・プティ
振付指導:ルイジ・ボニーノ
音楽:ジョルジュ・ビゼー

キャスト

フレデリ:遅沢佑介 / 宮尾俊太郎 / 益子倭
ヴィヴェット:中村祥子 / 荒井祐子 / 毛利実沙子

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