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「実りゆく」爆笑問題が台本読まずに現場入り、監督は「波乱の幕開け」

ナタリー

20/10/10(土) 21:53

「実りゆく」公開記念舞台挨拶の様子。左から中野聡子、橋本小雪、竹内一希、田中永真、八木順一朗。

「実りゆく」の公開記念舞台挨拶が本日10月10日に東京・吉祥寺オデヲンで行われ、主演を務めたまんじゅう大帝国の竹内一希、監督の八木順一朗らが登壇した。

長野のりんご農家を父親と一緒に切り盛りしながら、週末はお笑いライブに出演する実を主人公とした本作。“母親の死後、笑わなくなった父親を笑顔にしたい”という秘めた思いを抱えた実が、父親の願いに背きお笑い芸人を目指す姿を描く。まんじゅう大帝国の所属事務所・タイタンのマネージャーである八木が、第3回未完成映画予告編大賞 MI-CANで堤幸彦賞とMI-CAN男優賞を獲得した企画を自ら映画化した。この日のイベントには、竹内の相方である田中永真、日本エレキテル連合の橋本小雪と中野聡子も登壇した。

初演技にして初主演を務めた竹内は「無縁な世界だと思っていたので、正直監督が演出で『こうです!』って言うのをわからないままやっていましたね。知ったかぶりをしてなんとか乗り越えました(笑)」と冗談交じりに述懐。まんじゅう大帝国のマネージャーでもある八木が監督だったことが大きな助けになったそうで「何年も一緒に付いてもらっている人なので弱音を吐けたし『わからない』って言えばわかりやすく教えてくれたりして、伴走してくれたので、なんとか形になりました。感謝ですね」と頭を下げた。

本作にはタイタンのトップに君臨する爆笑問題の太田光と田中裕二も出演。2人の撮影はクランクイン当日だったが、事前に渡した台本をまったく読んでいないことが現場で発覚したそう。しかも太田は台本自体を紛失していた。竹内は「八木監督が真っ白になっちゃって『全部(アドリブで)お願いします!』って。僕は僕でセリフがあるので、アドリブの爆笑問題さんに対して、実としてツッコんでいかないといけなかったので大変でした」と苦笑い。さらに共演シーンについて「あれは3人とも素です。普段の爆笑さんと慌てる僕(笑)。でも結局それがよかったんですよね。お二人はご本人役ということでしたし自然だったので、さすが爆笑さんだなというシーンでした」と語った。

田中のマネージャーを4年間務めた経験もある八木は「我らがタイタンのトップに演技指導をすることはできないなと思っていたので、早めに台本を渡したんですよ。なのに読んでいないことが当日に判明するという衝撃のカウンターパンチ。これは波乱の幕開けだなと思いました」と振り返りつつも、「そのおかげでラジオの生々しさが出たので、逆に助けてもらった感じで感謝しかないですね」としみじみと続けた。

「実りゆく」は東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開中。

(c)「実りゆく」製作委員会

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