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福間健二監督特集プラス2

20/3/12(木)

福間健二監督作品は、どれもとても静謐で凛とした空気が流れていながら、まばゆいばかりの光を放つようにして“生”と“死”がどこからか立ち上ってくる。ただ、この作品全体から受ける印象とはまったく相反するのだが、その“生”と“死”はどこか翳りと憂いを携えている。 それはどこからくるものなのかと考えていたが、今回の監督特集のプラス2にあたる作品、ミランダ・ジェライ監督の『ザ・フューチャー』とミカエル・アース監督の『サマーフィーリング』のセレクトで納得した。“喪失からの再起”というテーマが福間作品の根底に、ずっと流れていることかもしれない。 もうひとつ加えるならば、福間作品において、役者は役者にあらずとでも言おうか。どんなに名前の知れた役者であっても、福間作品において彼らはひとりの人間としてそこに存在する。ある意味、演技を超えたところに到達する役者たちにも注目したい。

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