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シェイクスピア歴史劇シリーズ最終作『リチャード二世』本日開幕

ぴあ

20/10/2(金) 8:00

『リチャード二世』

新国立劇場が2009年より続けてきたシェイクスピア歴史劇シリーズが、本日10月2日(金)に開幕する『リチャード二世』をもっていよいよ完結する。通しで観ると9時間を超える上演時間となった2009年の『ヘンリー六世』三部作に始まり、2012年の『リチャード三世』、2016年の『ヘンリー四世』二部作、そして2018年の『ヘンリー五世』まで。毎回ほぼ同じスタッフ・キャストが集結するだけでなく、『ヘンリー六世』と『リチャード三世』、『ヘンリー四世』と『ヘンリー五世』では同一俳優が同じ役を引き継いで演じるという、世界的にみても珍しい趣向で演劇界の話題をさらってきた。今回は役こそ異なるが、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子らお馴染みの面々が再集結。演出はもちろん、鵜山仁が務める。

左から 岡本健一 浦井健治 中嶋朋子

『リチャード二世』が扱うのは、歴史的には5作のなかで最も古い時代。前4作で描かれた様々な争いの発端となった、ボリングブルック(後のヘンリー四世/浦井)によるリチャード二世(岡本)からの王権奪取が描かれる。リチャード二世の面前に召喚され、反目する貴族のモーブレーを、グロスター公暗殺に関与していたとして告発するボリングブルック。モーブレーがこれを否定したため、王は後日、決闘によって黒白をつけるとの裁定を下す。だが決闘当日、突如として決闘の中止とふたりの追放を宣言するリチャード二世。6年の追放に処された上、やがて父が死ぬとその財産まで没収されたボリングブルックは、リチャード二世の治世に不満を募らせていた貴族たちとともに、王と対峙すべく兵を進めるーー。

上演にあたり、「幾多の荒波をかいくぐってきたわれわれのカンパニーの、この10年の“成長”、“成熟”もしくは“老成”、“老化”に、改めて注目していただきたいと思う」とメッセージを寄せた鵜山。同劇場では本作閉幕後の10月27日(火)より、シリーズ1作目の『ヘンリー六世』と2作目の『リチャード三世』の映像を上映する企画も予定されており、カンパニーの“成長”“老成”を味わう絶好の機会となりそうだ。



『リチャード二世』
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:小田島雄志
演出:鵜山 仁

10月27日(火)まで
会場:新国立劇場 中劇場

【特別イベント】シェイクスピア歴史劇シリーズ映像上映
2020年10月27日(火)~11月3日(火・祝)

Aプログラム『ヘンリー六世』(2009年上演)
Bプログラム『リチャード三世』(2012年上演)

上映スケジュールほか詳細は下記参照
https://www.nntt.jac.go.jp/play/shakespeare-screening/

文・町田麻子

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