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劇団☆新感線「狐晴明九尾狩」中村倫也が吉岡里帆の“キュートな狐”&向井理の“ド悪役”に期待

ナタリー

2021年劇団☆新感線 41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」製作発表より。(撮影:田中亜紀)

「2021年劇団☆新感線 41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』」の製作発表が、本日7月17日にオンラインで行われた。

劇団☆新感線の41周年を記念して上演される本作は、中島かずき作、いのうえひでのり演出による“いのうえ歌舞伎”の新作。今作では“狐の子”を名乗る陰陽師・安倍晴明と、陰陽師に化けた九尾の狐との頭脳戦が、アクション、歌、ダンス、笑いを交えて繰り広げられる。

製作発表には、中島、いのうえ、キャストより、中村倫也、吉岡里帆、向井理が登壇した。まず中島は「20年ほど前から安倍晴明の物語をやりたいと思っていました。今回、中村倫也くん主演でいのうえ歌舞伎をやるということで『倫也くんで安倍晴明っていいな……だったら、向井くんがライバルとなる九尾の狐役だ!』と思い付きました。2人とも烏帽子が似合う男です」と述べ、「晴明と共に狐の霊が戦うというイメージが浮かんでしまい、吉岡さんに狐霊のタオフーリン役をお願いしました」とキャスティングの経緯を語る。

いのうえは「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』が新型コロナの影響で、東京公演は途中で中止に、博多公演は全公演中止になり、非常に悔しい思いをしました。いのうえ歌舞伎は特にキャストの人数が多く、立ち回りも多いので、上演がなかなか難しかった。今回は満を持して上演できます」と感慨を述べ、「安倍晴明の物語ということで、“あやかし”や妖術が出てくるファンタジー色の強い舞台になります。ここ最近のいのうえ歌舞伎と比べても仕掛けが多くなると思います」とコメントした。

「バランスが良いカンパニーになる予感がします」と切り出した中村は、昨日16日に行われた本読みについて「いろいろな妖怪が出てきてうれしかった」と笑顔。また「古くからの新感線ファンの方にも楽しんでいただけるよう、稽古をがんばりたいです」と意気込んだ。

「某CMで狐の役をやらせていただいて、実は“狐歴”が長い」と口火を切った吉岡は「今回の台本を読んでみたら、私の知っている狐とは違いました」とほほ笑み、会場を和ませる。続けて吉岡は「中村さんの安倍晴明、向井さんの九尾の狐という最高のメンバーの中に入らせていただけてうれしいのですが、今回、新感線に初参加なのが私1人だけなので、緊張もすごい。足手まといにならないよう、皆さんにしがみつきながらがんばります」と決意を新たにした。

「劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season風」以来、2度目の新感線参加となる向井は「1度目で嫌われてなかったんだなと、安心しました(笑)」とジョークを飛ばし、「『髑髏城の七人』では、今まで経験したことのないエンタテインメントをやらせていただき、本当に鍛えられました。昨日の本読みでは、膨大なセリフ量に溺れそうになりましたが(笑)、そんな役者の苦労を、観ていただくお客様の楽しみに昇華できるよう、稽古に励みたいと思います」と目標を掲げた。

司会から共演者の印象について尋ねられた中村は「吉岡さんは間違いなくキュートな“狐ちゃん”になるだろうなと思います。おさむっち(向井)はクールでシュッとしているイメージがあるので、今回の“ド悪役芝居”がすごく楽しみです」とそれぞれの共演者に視線を送る。向井は中村と映画で初共演したときのことに触れ、「倫也は当時まだ18歳くらいで、良い意味で生意気でした(笑)。共演者の中でも最年少で“みんなの弟”みたいな存在でしたね。それから十数年、お互いにお芝居の世界にどっぷり浸かってきていますので、刺激し合えれば」と思いを語った。

演出プランを聞かれた、いのうえは「いろいろと考えていますが、あまり言うとネタバレになるので……ただ最後に向井くんが“小林幸子的”な出方をするかもしれないので、どうぞお楽しみに!」と期待を煽る。さらに記者から「安倍晴明のように妖術が使えたら、何がしたい?」と問われた中村は「式神を大量生産して、自分の王国を作り、僕はハンモックで寝てるだけ、という暮らしをしたいです」とちゃめっ気たっぷりに答えた。

最後に向井は、製作発表が一般向けにも生配信されていたことに触れ「製作発表を最初から最後まで観ていただくのは初めての機会でしたが、僕らのやりとりを観ていただけてうれしかったです」と真摯に述べ、吉岡は「新感線に初挑戦となるので、新鮮な気持ちで稽古に臨みたいです。いのうえさんの演出も初めて受けるので、どんなものが繰り出されるのか未知数ですが、いろいろな仕掛けが待っていると思うので、ぜひ劇場にお越しください」と観客に呼びかける。そして中村は「自分たちにできることは、面白いものを作るためにがんばることだけ。皆さんに楽しんでいただけるよう、稽古に臨みます」と製作発表を締めくくった。

公演は9月17日から10月17日まで、東京・TBS 赤坂 ACT シアター、10月27日から11月11日まで大阪・オリックス劇場で実施される。東京公演のチケットは8月21日10:00、大阪公演のチケットは9月26日10:00に販売スタート。

2021年劇団☆新感線 41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」

2021年9月17日(金)~10月17日(日)
東京都 TBS赤坂ACTシアター

2021年10月27日(水)~11月11日(木)
大阪府 オリックス劇場

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:中村倫也、吉岡里帆 / 浅利陽介、竜星涼、早乙女友貴 / 千葉哲也、高田聖子、粟根まこと / 向井理 / 右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、川原正嗣、武田浩二 / 藤家剛、川島弘之、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、紀國谷亮輔、下島一成、鈴木智久、武市悠資、山崎翔太、渡部又吁、小板奈央美、後藤祐香、鈴木奈苗、森加織

※山崎翔太の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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