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『愛の不時着』だけじゃない 人気韓国ドラマ共演きっかけカップルの役柄と恋の関係性

リアルサウンド

21/1/28(木) 10:00

 『愛の不時着』で恋人役になったヒョンビンとソン・イェジンが実際に交際していることが話題となっている。今年一発目のニュースとなったこのビッグカップルの誕生だが、心の中では「やっぱりな」と納得していた。そうであってほしいと願うほど二人はお似合いだったからだ。だからこそ、ヒョンビン演じるリ・ジョンヒョクに恋をしたし、ソン・イェジン演じるユン・セリのように泣いて笑って作品にのめり込めた。

 交際公開後、『愛の不時着』がNetflix国内TOPランキングに再度ランクインしていたのは、ニュースを見て興味を持った人と、もう一度観返した人がいたからだろう。私自身、3クール目を観始めてしまったくらいなのだから。こんなふうに共演後の交際報道で話題になった作品は、何度も違う楽しみ方ができる。そこで、彼らだけでなく、これまでにも共演をきっかけに付き合うことになった韓流スターたちをドラマ内での役柄や関係性を振り返りながら紹介したい。

『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~
』

 俳優ナム・ジュヒョクと、当時同じ事務所だったイ・ソンギョンが共演したのがこの作品だ。旬な二人だけに、話題のカップルとなった。ナム・ジュヒョクといえば、去年の10月にNetflixで配信された『スタートアップ:夢の扉』で天才プログラマーのナム・ドサン役を演じたのが記憶に新しい。人気女優ぺ・スジとの共演作で、夢を追いかける起業家たちの姿が若い世代にうけ、配信中はNetflix週間ランキング1位を定位置にさせた。

 身長188cmと高身長の彼は、もともとバスケットボール選手を目指していたが、怪我により諦めた過去がある。しかし、その身長とルックスを生かし、モデルとしてデビューを果たす。ミュージックビデオの出演をきっかけに、2013年にドラマに出演し、2018年には第38回韓国映画評論家協会賞をはじめ数々の新人賞を受賞し、俳優としても評価され注目を浴びている。

 当時同じ事務所で先輩だったイ・ソンギョンも、175cmと高身長でナム・ジュヒョクとはモデル仲間であった。2009年には「アジア太平洋スーパーモデル選抜大会」でトップ5入りを果たし、トップモデルとして注目された。2014年に人気ドラマ『大丈夫、愛だ』で役者デビューを果たしてからは俳優業にキャリアをシフトし、2016年にこの作品の主人公キム・ボクジュに抜擢される。モデルとしても活躍した高身長カップルのカッコいいイメージとは違い、ポップな学園青春ドラマをふたりはどのように魅せてくれたのだろうか。

 キム・ボクジュ(イ・ソンギョン)はハノル体育大学に通う大学2年生で、韓国代表を期待される重量挙げ部のエース。同じ大学の水泳部のエースチョン・ジュニョン(ナム・ジュヒョク)とは小学校の同級生で、大学で偶然の再会をするところから二人のラブコメディーがはじまる。恋愛、友情、部活を描く青春ドラマは単純に笑えて、応援したくなって、微笑ましくて。最後まで気持ちよく二人を見届けられる内容だ。

 ボクジュはジュニョンの従兄であるジェイに片思いをしていた。片思いに心踊らせ、また苦しむボクジュをいつもそばで励まし元気づけ、協力してくれたジュニョン。なんでも曝け出せる男友達がいると最高に心強い。“最高に心強い男友達が恋人になる”が、このドラマの醍醐味だ。二人が両思いになり、抱き合ってみたり、嫉妬する姿をみると、かわいらしいなと思う気持ちとこそばゆい気持ちに挟まれる。

 友達からの恋人は、あり得る展開なだけに、共演した二人も自然と恋に落ちていったのではないだろうか。
現在二人は別れてしまっているが、その後は先輩後輩としていい仲でいるそう。ナム・ジュヒョクは去年の12月に映画『ジョゼと虎と魚たち』のリメイク版『ジョゼ』のヨンソク役を演じ、ジョゼ役のハン・ジミンとのケミストリーが話題になった。ますます活躍するナム・ジュヒョクと、次にカップルになるのは誰なのだろうか。

『恋のスケッチ~応答せよ1988~』

 『応答せよ』の3シリーズの中で、一番人気といわれてる1988で誕生したカップルが、ヘリ(元Girl’s Day)とリュ・ジョンヨル。ヘリはGirl’s Dayという4人組のアイドルグループ出身で、2期メンバーとして最年少で加入した。2012年に俳優デビューをしてから数々の作品に出演し、この作品のヒロイン役ドクソンを演じ大ブレイクする。アイドルのイメージとは違い、自然体で大胆な演技が意外で、さらに好感がもてる。作品を観ていくにつれ、ドクソンのことをどんどん好きになってしまうくらい、ヘリはドクソンを演じ切ってくれた。

 一方、リュ・ジョンヨルは苦労してきた俳優のひとりだ。『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』のオーディションに受かるまでは、事務所に所属していなかったのだ。大学では演劇科に進学したものの、売れるまでの何年間はあらゆるアルバイトを掛け持ちしながら夢を追いかけていた。この作品では、ドクソン(ヘリ)に思いを寄せながらも、素直な気持ちを表せないジョンファンを演じた。この健気な姿は心が痛むほどに切なく、見る人の心を留め、リュ・ジョンヨルもここで人気俳優へ一気に這い上がる。

 『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』の舞台はソウルオリンピックが開催された1988年。双門洞(サンムンドン)というソウルの小さな横町に住む男女の幼なじみ5人とその家族の話。

 ヒロインのドクソン(ヘリ)は、勉強は興味ないけど明るくオシャレが大好きな高校生。優等生で優しいソヌ(コ・ギョンピョ)、無愛想だけどじつは心優しいジョンファン(リュ・ジュンヨル)、ダンスが好きなお調子者のトンリョン(イ・ドンフィ)、天才囲碁棋士で囲碁以外は何もできないテク(パク・ボゴム)の5人は小さい頃から、この横町で家族のように育ってきた。80年代の韓国の人情溢れる、青春ストーリーだ。

 ジョンファンとテクはドクソンのことを好きになるが、お互いに一歩引いたり押したりしながら、最終的にドクソンとテクが付き合うことになる。そう、なんと現実で付き合った二人はドラマの中では結ばれないのだ。切ないジョンファンの片思いをみてきた我々にとって「ジョンファンにも幸せになってほしい」と願っていた。それが報われたような、現実での展開に、ロマンを感じずにはいられない。

『太陽の末裔 Love Under The Sun』

 韓国だけでなくアジアでも大ヒットをおさめた『太陽の末裔 Love Under The Sun』。その主演を務めたソン・ジュンギとソン・ヘギョは共演をきっかけに交際。アジアベストカップル賞を受賞し、グローバルに認められたカップルは、2017年に結婚し「ソンソンカップル」として話題を呼んだ。

 ソン・ヘギョは、韓国のラブロマンス作品で一度は見たことがある俳優ではないだろうか。現在はCM女王としても有名。ファッション雑誌やCMモデルの活動後にドラマデビューし、一躍有名となった『秋の童話』は1話から涙とティッシュなしには観られない作品となった。どの作品でも彼女がそこにいるだけで映像が華やかになり、韓国人としてはじめてファッション雑誌『Vouge』の表紙を飾るなど、華々しい活躍をしている。

 ソン・ジュンギは、大学在学中にドラマデビューをする。大学でも噂の美男子だったそう。『成均館スキャンダル』のク・ヨンハ役で人気に火がつき、ブレイク。音楽番組のMCにも定評があり、最近ではMAMA(Mnet Asian Music Awards)2020というCJ ENM主催のアジア最大級の音楽授賞式で4度目の司会を務めた。

 『太陽の末裔 Love Under The Sun』では、軍人のユ・シジン(ソン・ジュンギ)と医師のカン・モヨン(ソン・ヘギョ)はちょっとしたアクシデントにより病院で出会う。モヨンに一目惚れしたシジンはモヨンと急接近するが、シジンの任務で離れ離れになることをきっかけに、ふたりの恋は終わったはずだった。しかし、8カ月後ふたりは紛争地域ウルクで運命的な再会を果たす。

 設定が現実とかけ離れている点は共感を得ない部分もあるが、紛争地域という命と隣り合わせな場面にハラハラし、シジンの甘い言葉にドキドキする。非日常は恋に陥りやすいものだ。さらに海外シーンの映像の美しさと抜群にマッチしたサントラが、胸を高まらせる。そこにいるだけで絵になるシジンとモヨンがいれば、完成なわけだ。残念ながら二人は2019年に離婚しているが、作品の中の二人は色褪せることはない。

 先日39歳の誕生日を迎えたソン・ヘギョの美しさは、さらに磨きがかかり驚いた。今後も共演者キラーとして、新たなカップル誕生の知らせを届けてくれる日もそう遠くはないだろう。ソン・ジュンギの活躍もまた見逃せない。主演を務めた映画『勝利号』は総製作費24億ウォン(約24億円)を投入した超大作のSF映画で、2021年に公開される。

 人気作品の主人公たちは、「本当に付き合ってたらいいのに」と思わせるほどにお似合いな二人を演じている。
今後もどんな韓流スターたちが、我々が引き込まれた物語の先で実際にカップルになるのか、期待しながら韓国作品を楽しみたい。

■ヨシン
韓国作品中心に愛を叫ぶ。一日三膳三ドラマをモットーに、毎日作品に触れる。ソウルフードはトッポッキ。ヨシンは韓国語で「女神」のことです。悪しからず。Twitter

■配信情報
Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』
Netflixにて独占配信中

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