THE CHARM PARKが5都市を回った全国ツアー「THE CHARM PARK Timeless Imperfections Tour 2019」のツアーファイナルが、昨日1月27日に東京・渋谷CLUB QUATTROで開催。12月に発売した2枚組アルバム「Timeless Imperfections」の収録曲を中心にしたライブが行われた。

ステージに姿を現したTHE CHARM PARKは、まずは挨拶代わりに鍵盤を弾きながら「Leap of Faith」を歌唱。楽器をエレキギターにチェンジし、「アタック」「Don't Stop」といった軽快なポップチューンを連発していく。観客はハンドクラップをしながらコーラスパートをシンガロングし、序盤から会場の一体感が上昇。「マジック」の間奏部分では、THE CHARM PARKが音量を抑えてギターを弾くのに合わせてバンドメンバーも各楽器のボリュームを下げ、じっくりと溜めながら徐々に音量を上げていき、最後に爆発するように激しく演奏するというセッションを楽しげに繰り広げた。

その後THE CHARM PARKとバンドメンバーは退場し、代わりに昨年のワンマンツアー「THE CHARM PARK WONDERLAND TOUR」でオープニングアクトを務めていた、どう見てもTHE CHARM PARKにしか見えない人物・PARK CHARMが登場。彼はTHE CHARM PARKの楽曲をギターの弾き語りでカバーするアーティストで、この日は「Sincerely,」をしっとりと歌ったのち、テンション高めにステージから去って行った。

PARK CHARMと入れ替わりでTHE CHARM PARKが再びステージに戻ると、彼は「PARK CHARMには負けられないので」と、ボコーダーの弾き語りで「三十一」を披露。アカペラのようでもあり機械的でもあるサウンドで観客を陶酔させた。その後もTHE CHARM PARKは1人でピアノを弾きながら「タイムレス」を歌唱。途中でバックバンドも定位置に就き、曲の終盤にはダイナミックなバンドサウンドを轟かせた。

ライブ後半戦は「Imperfection」を皮切りに「ワンダーランド」などアッパーチューンを連発。オーディエンスも左右に手を振って盛り上がり、会場は高揚感で満たされた。「そら」ではTHE CHARM PARKがギターの背面弾きも披露した。

次の曲が最後だと告げたTHE CHARM PARKは、アルバムタイトル「Timeless Imperfections」が「色褪せない未完成」という意味であることを説明し、日本に来て9年目だがまだ慣れてないところがあって壁を感じているという、自身の“未完成”な部分について吐露。去年31歳になったときに「未完成なところも受け入れよう」と思うようになったと語り、「人それぞれ未完成なところがあると思いますが、そこを改善するために不幸になるのであれば、未完成なまま幸せでいたほうがいいと思います。僕は今年はこのまま進みたいと思います。皆さんも一緒に幸せになりましょう」と観客に呼びかけた。そしてTHE CHARM PARKはその気持ちを込めて「Put your love in it」を静かに歌い始め、壮大な演奏と共に「Always」でライブ本編を締めくくった。

今回のツアーではアンコールの曲目を毎回変えて歌ってきたTHE CHARM PARK。「この曲は東京に取っておきたかった」と語った彼は、アンコールの1曲目として「Holding Hands」を披露し、会場はTHE CHARM PARKの鳴らす美しいギターノイズで包まれた。「ツアーファイナルは終わらせたくないな」と名残惜しそうにしながら、THE CHARM PARKは最後に「カルペ・ディエム」を歌唱。彼が「知ってる人は一緒に歌いましょう！」と促すと、オーディエンスの合唱が会場に響き渡った。

なおTHE CHARM PARKは春に新曲をリリースするとのこと。この詳細は後日発表される。またApple MusicとSpotifyでは、THE CHARM PARKが選曲したプレイリスト「一人を楽しむ」が本日1月28日から公開されている。

THE CHARM PARK「Timeless Imperfections TOUR 2019」2019年1年27日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. Leap of Faith
02. アタック
03. Don't Stop
04. くちづけ
05. マジック
06. For Me
07. Sincerely, / PARK CHARM
08. 三十一
09. タイムレス
10. Imperfection
11. ワンダーランド
12. そら
13. Turn It Around
14. Put your love in it
15. Always
＜アンコール＞
16. Holding Hands
17. カルペ・ディエム