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瀧内公美主演「由宇子の天秤」が釜山国際映画祭で受賞、監督や片渕須直ら喜び語る

ナタリー

20/10/30(金) 13:00

「由宇子の天秤」海外映画祭用ポスタービジュアル

瀧内公美の主演作「由宇子の天秤」が、第25回釜山国際映画祭のニューカレンツ部門最高賞となるニューカレンツアワードを獲得した。

「かぞくへ」で知られる春本雄二郎が監督を務めた本作の主人公は、ドキュメンタリー監督として活動する由宇子。女子高生自殺事件を追う彼女が、学習塾を経営する父・政志から衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるさまを描く。瀧内が由宇子、光石研が政志を演じた。

長編2作目までの新人監督の作品が対象となるニューカレンツ部門。春本は「この受賞を糧に本作がより多くの人に観てもらえるように務めたいと思います。そしてこの大変な状況の中、映画祭を最後までやり遂げられたスタッフの皆様、そして観客の皆様に、改めて感謝を申し上げます」と述べた。

本作にプロデューサーとして参加した片渕須直は「春本監督が書く脚本を眺める、というのが主な仕事だったのですが、そうした初期の段階からすでにこの作品は、主題的にも、表現的にも重要なものとなるだろう、と予感させられるに十分なものでした」と称賛し、「介添え役としても、喜び一入です」と受賞を喜んだ。光石と、同じくキャストの河合優実、梅田誠弘のコメントは下記に掲載している。

「由宇子の天秤」は2021年に公開予定。本日10月30日に開幕する第21回東京フィルメックスのコンペティション部門にも出品されている。

片渕須直 コメント

いろいろな縁があって、春本雄二郎監督の第二作にプロデューサーという肩書で参加させていただいています。春本監督が書く脚本を眺める、というのが主な仕事だったのですが、そうした初期の段階からすでにこの作品は、主題的にも、表現的にも重要なものとなるだろう、と予感させられるに十分なものでした。形になった映画が、様々な賞を得て、さらに今回は釜山国際映画祭のニューカレンツ部門で最高賞を受賞する栄誉を受けたという報せは、介添え役としても、喜び一入です。まさに春本監督の面目躍如です。

光石研 コメント

この度は釜山国際映画祭、ニューカレンツアワード受賞、おめでとうございます。クランクインの前からリハーサルを重ね、春本監督の並々ならぬ想いを受け作品に挑みました。春本監督、本当におめでとうございます。

河合優実 コメント

「由宇子の天秤」が由緒ある賞を受賞し、また自分がこの映画の一部になれたこと、大変光栄に思います。
萌という役を立ち上げる事に共に真摯に向き合って下さった春本監督、至らない所ばかりの私にずっと親身に寄り添って下さった瀧内さんを始め、キャストの皆様、すべてのスタッフの皆様、そして「由宇子の天秤」を観て下さった皆様に、改めて、心より感謝申し上げます。

梅田誠弘 コメント

釜山国際映画祭という素晴らしい舞台での授賞は言葉になりません。本当に嬉しいです。これを機にこの作品がさらに力を増し、あらゆる視点から世界の人々に議論されるものになっていくことを願います。

春本雄二郎 コメント

大変栄誉ある賞を本作に与えていただき審査員の皆様に感謝を申し上げます。本作は、私自身がイチから製作資金を集めて作った正真正銘のインディペンデント映画であり、まだほとんどの人々に存在を知られていない状況です。劇中で、ドキュメンタリー監督である主人公が、社会的に虐げられている人に対し、「私は光をあてることができます」と言います。まさに、映画祭における賞は、小さな作品にとって、大きな光、であります。この受賞を糧に本作がより多くの人に観てもらえるように務めたいと思います。そしてこの大変な状況の中、映画祭を最後までやり遂げられたスタッフの皆様、そして観客の皆様に、改めて感謝を申し上げます。

(c)2020 映画工房春組

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