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「2人はずっと走り続けます」さくらしめじ、Xmasライブでファンに贈った未来への約束

ナタリー

18/12/16(日) 21:56

さくらしめじ(撮影:埼玉泰史、大庭元)

さくらしめじが昨日12月15日に東京・中野サンプラザホールにてワンマンライブ「さくらしめじのHappy X'mash LIVE 2018 in 中野サンプラザ」を行った。

さくらしめじにとって初の同会場でのワンマンライブは、ひと足早いクリスマスパーティとして実施された。また、中野サンプラザホールは田中雅功がかねてよりライブ開催を熱望していた夢の会場。2つの光るキノコの装飾やクリスマスのデコレーションが施されたステージで、雅功と高田彪我は19曲をにぎやかに披露し、会場を埋め尽くした約2000人のきのこりあん(さくらしめじファンの呼称)と冬のひと時の思い出作りを楽しんだ。

開演時刻ぴったりにステージの幕が上がると、舞台奥の大きなビジョンにはさくらしめじがストーリーを作ったアニメーション「サンタと魔法の物語」が流れ始めた。アニメの中のサンタクロースのもとに荷物が届けられると、その瞬間ビジョンが2つに割れて雅功と彪我が登場。勢いよく階段を駆け下りた2人は「123」で華やかにライブをスタートさせ、雅功は「ついにやって来たぞ、中野サンプラザ! 今日は一緒に最高の思い出を作っていくぞ、Happy X'mash!」と喜びを爆発させるように声を上げる。

2曲目の「スタートダッシュ」では4人のバックダンサーも登場し、エネルギッシュにギターを弾き語る雅功と彪我の声に合わせてきのこりあん(さくらしめじファンの呼称)も元気よく手拍子で盛り上がった。「菌カツ!」を終え自己紹介した2人はホールを見渡し、雅功は「こんなにたくさんの方がいらっしゃる!」と思わず破顔。ライブはニコニコ生放送での生中継も行われていたことから、彪我は中継の視聴者にも呼びかけて「みんなで盛り上がっていきましょう!」とクリスマスパーティのゲストたちを歓迎した。

人気曲の「ひだりむね」も、リースやプレゼントのアニメが華やかにビジョンに投影されるこの日限りの特別仕様。「せきがえのかみさま」では間奏に“クリスマスプレゼントタイム”が設けられ、会場内に黒い封筒が付けられた席が1つだけあることを伝えた2人はその席に座るきのこりあんへスペシャルなクリスマスプレゼントを贈った。

続く中盤のパートでは、2人は伴奏なしの弾き語りでじっくりと歌声を届けていく。「きのうのゆめ」ではミラーボールの光の粒が会場を照らし、長い影が伸びるスポットライトを受けた雅功と彪我はお互いの声をしっかりと感じ取るように優しく歌声を重ねた。柔らかなアコースティックアレンジが施された「まよなかぴくにっく」を経てプレイされたのは最新ナンバーの「My Sunshine」。これからのさくらしめじの“決意表明”を乗せたこの曲を、2人はお互いのほうを向き合いながら歌い上げる。まっすぐに力強い雅功の声と突き抜けるような彪我のハイトーンボイスが交じり合いさくらしめじのハーモニーが広がっていく様子を、オーディエンスも熱い眼差しで見つめていた。

また、MCでは雅功と彪我がそれぞれに冬の好きなところを「じめじめランキング」として発表する場面も。2人はスケッチブックに書いたイラストと共に自身のベスト3を紹介し、雅功は3位から順に「布団乾燥機が本領を発揮する」「夜道に聴く音楽、ジャンル関係なしにグッとくる」「暑くない」、彪我も3位から順に「自販機にあったか~いが並ぶ」「冬の夜道の孤独感」「自宅の安心感」と個性あふれるランキングをきのこりあんに向けて発表した。

彪我が「中野サンプラザのみんな! 踊る準備はできてるかい!?」と呼びかけるとライブも佳境へ。彼が先陣を切って聴衆を盛り上げる「てぃーけーじー」では腕をぐるぐると回すキャッチーなダンスをきのこりあんが一斉に踊って会場の熱気が急上昇する。さくらしめじの“タオル回し曲”「ブン!ブン! BuuuN!」で熱を一層引き上げたのちにドロップされたのは彼らの“反抗期ソング”「でぃすとーしょん」。無心でイントロのギターをかき鳴らす2人の姿が交互にスポットライトに捉えられると、今度は雅功が「もっとはしゃげんだろ? おめえらの顔もっと見せてみろよ。一緒に遊ぼうぜ!」と声を上げる。斜に構えた彼のハスキーなボーカルと「飛べよ!」という声にきのこりあんも歓声を上げて反応し、何度も飛び跳ねて音に乗った。

ラスト2曲を残すところで、雅功と彪我はきのこりあんにクリスマスプレゼントがあることを告げる。ここで2人が発表したのは、1月よりJFN PARKでさくらしめじのレギュラーラジオ番組が始まるというニュース。「これって僕らへのプレゼントじゃない?」と言いながら、彪我は喜びの心境を明かした。そして彼らはさらに、ここで新曲「先に言うね」を初披露する“もう1つのプレゼント”をファンに用意。雅功が「なかなか言い出せない本音があると思います。勇気を持って1歩を踏み出して、大切なことを誰かに伝えようという曲になっております」と説明したこの曲のメッセージを、雅功と彪我はまっすぐに歌い届ける。曲が進むとステージ上には降雪の演出がなされ、ロマンチックな雰囲気が中野サンプラザを包み込んでいた。

弾け飛ぶ金テープに歓声が広がり、雅功と彪我も楽しそうに顔を見合わせて歌った「えそらごと」で本編が終わるも、きのこりあんは「みちくさこうしんきょく」を歌って2人の再登場を求めた。この声に応えステージに戻った2人は、「2018年は皆さんといろんな思い出を作れた1年だったと思っています。いっぱいいっぱい思い出を詰めたこの曲を」と言って「おもいでくれよん」を歌う。しかしここで彪我が歌詞を飛ばしてしまうハプニングが発生し、2人はアンコールを仕切り直すことに。持ち前の天然ぶりで大きな“フリ”からのオチを見事に決めてファンの笑いも誘うと、彪我は両手を合わせながら「皆さんの温かさに毎度助けられています」と照れ笑いしていた。

またアンコールでは、2月より3カ月連続でツーマンライブが行われること、さらには5月3日に東京・日比谷野外大音楽堂でワンマンの開催が決定したことが発表された。台風の接近する荒天の中で行われた今年の7月のライブ以来となる2度目の野音ライブ決定はサプライズで雅功と彪我に知らされ、2人は「忘れもしないジョンダリ(台風12号の名前)!」と声を合わせ、天候のリベンジにさっそく意欲を燃やす。そして雅功は「終わりを迎えるのは、次があるということ。ツーマンに向けて、野音に向けて、さくらしめじは走り続けていきたいと思います!」と力強くきのこりあんに語りかけた。

この日のラストナンバー「みちくさこうしんきょく」は観客を巻き込んだ大合唱となり、大きな一体感の中で2人はクリスマスライブを成功させた。彪我は「最初、景色を見てすごく感動してたんですよ。こんなにたくさんの方とワンマンライブをすることができて、本当にうれしかったです!」と感想を語り「今日味わったうれしさだったり楽しさを背負って……『背負って』で合ってる? 背中に乗っけて! この先もがんばっていきたいと思います」と最後にひと言。雅功は「小学生の頃から憧れていたステージに立てたのも、本当に皆さんのおかげだと思います」と感激の表情で語り「僕たちはどんどん先に進んでいきたいと思います。たくさんの人とたくさんの楽しいを共有できるように歌を歌って、1つになっていけたらと思います。僕たち2人はずっとずっと走り続けますので、これから先もよろしくお願いします!」と頼もしい言葉を満員の観客に向けて呼びかけていた。

さくらしめじ「さくらしめじのHappy X'mash LIVE 2018 in 中野サンプラザ」2018年12月15日 中野サンプラザホール セットリスト

01. 123
02. スタートダッシュ
03. 菌カツ!
04. ひだりむね
05. 恋音と雨空
06. せきがえのかみさま
07. きのうのゆめ
08. まよなかぴくにっく
09. My Sunshine
10. 届けそこねたラブソング
11. はじまるきせつ
12. てぃーけーじー
13. ブン!ブン!BuuuN!
14. でぃすとーしょん
15. あやまリズム
16. 先に言うね
17. えそらごと
<アンコール>
18. おもいでくれよん
19. みちくさこうしんきょく

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