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『僕は猟師になった』池松壮亮ナレーション入り予告編 「ノーギャラでも参加したいと思える作品」

リアルサウンド

20/3/28(土) 12:00

 6月6日より公開されるドキュメンタリー映画『僕は猟師になった』の予告編が公開され、ナレーションを務めた俳優・池松壮亮からコメントが寄せられた。

参考:映像はこちら

 本作は、2008年に出版された著書『ぼくは猟師になった』で近年の“狩猟ブーム”の先駆けを担った“わな猟師”・千松信也の暮らしに迫ったドキュメンタリー映画。京都大学卒の現役猟師という経歴を持ち、京都の街と山の境に暮らす千松に700日密着した。

 一昨年NHKで放送された、京都で猟をする千松の、彼にとっては平凡な日常に取材したドキュメンタリー『ノーナレ けもの道 京都いのちの森』には、再放送希望が1141件も届いた。イノシシやシカをわなでとらえ、木などで殴打し気絶させ、ナイフでとどめをさす。命と向き合うために千松が選んだ営みに、残酷という非難をはるかに超える“憧憬”が集まった。NHK取材班は、放送後、千松とその暮らしにさらに迫るため、300日の追加取材を行い、およそ2年間の映像を編み直し、完全新生映画版が完成。池松はナレーションを担当した。

 公開された予告編は、イノシシの骨からスープをとった「いのこつラーメン」を作る映像からはじまり、けもの道にわなを仕掛ける作業、獲物と命のやり取りをする現場まで、普段は人に明かさない猟の様子にカメラが密着。「『言葉よりも背中で語る、森の哲学者』という千松さんのイメージにぴったりだった」とプロデューサーが太鼓判を押した池松の語りが、人間と動物、生きるものすべての「命」の物語へと案内する。

■コメント
●池松壮亮
たとえノーギャラでも参加したいと思える作品でした。「命を奪うことに慣れることはない」千松さんの自然界との向き合い方に心から感動しました。僕は30年前に生まれ、肉や魚、水や木々や種を、つまり生きとし生けるものの命を何不自由なく貰って生きてきました。そこに責任や罪の意識は、親や先祖のおかげで何一つ無かったと言えます。環境問題やアニマルライツ、様々な問題が浮き彫りになるこの世界で、今このドキュメントを届けたいと、切に思います。

●伊藤雄介プロデューサー
もしドラマにするならば、千松さんを誰に演じてもらいたいか。最初に頭に浮かんだのが池松さんでした。
CMや映画のスクリーンから聞こえてくる池松さんの声が、「言葉よりも背中で語る、森の哲学者」という千松さんのイメージにぴったり重なると思いました。ナレーション撮りが終わってご挨拶の際に、「僕、すごく好きです。千松さんの生き方。今回は、少しだけ、お役に立てたような気がします」。はにかんだ笑顔で去っていく池松さんの姿が昨日のように思い出されます。

(リアルサウンド編集部)

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