押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?
戦国武将だったら誰が好きですか?
月2回連載
第10回
Q.
もし、日本の戦国武将の企画が来たら、押井さんはどの人物を選びますか?
── 今回は、女子にも人気の高い戦国武将についてです。考えてみると、一度もこの件について押井さんに尋ねたことはなかったですね。
押井 麻紀さん、興味ないから(笑)。
でも、私はありますよ。わりと好きな方だと思うけど、確かに誰かと話したことはあまりない。武将もののゲームをやらないし、そもそも武将が好きなわけじゃなく、興味があるのは日本の歴史だから。学校では上っ面だけしか教えてくれなかったので、自分で勉強したくらい。
── そうなんですね。
押井 最初に言っておきたいのは、歴史をキャラクターで語ることには無理があるということです。にもかかわらずそういうスタイルが多いのは、一番大衆化しやすいから。つまりエンタテインメントに向いているからですよ。要するに大河ドラマの世界。大河ドラマはそればっかりでしょ?
── 大河ドラマって、近年はまったく観てないんですよ。最後に観たのはおそらく『天と地と』(69)じゃないですか? 小学生だった。
押井 それ、あまりに古すぎじゃない? とはいえ私も最近は観てなくて、最後は『翔ぶが如く』(90)あたり。
── 大河ドラマには戦国武将、たくさん取り上げられてますよね。『天と地と』も上杉謙信の話。石坂浩二がやっていたので観たんですけどね。押井さんの好きな武将は?
押井 あえて言うなら(織田)信長ですよ。というか、彼以外にはまったく興味がない。信長は軍事を革新した人物なので、軍オタなら当然でしょう。当時の戦争のありようを一変させたのが信長です。
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