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東京国際映画祭も参加のオンライン映画祭「We Are One」ラインナップ発表 深田晃司の新作短編も

リアルサウンド

20/5/27(水) 0:00

 東京国際映画際をはじめ世界21の映画祭が参加する、10日間のデジタル映画祭「We Are One: A Global Film Festival」のプログラムが発表された。

参考:歪んだ心にグサリと刺さる 『勝手にふるえてろ』が描くリアルすぎる“こじらせ女子”
 ロバート・デ・ニーロとプロデューサーのジェーン・ローゼンタールが創設したトライベッカ・エンタープライズが、YouTubeと共同で主催する本映画祭は、これまでにない試みで、10日間のデジタル映画祭として国際的な映画製作者のコミュニティを結集し、5月29日からYouTube上で、世界各国21の映画祭のプログラムを無料で公開するプロジェクト。

 視聴者は、この映画祭を通じて様々な異なる文化を新しいレンズ越しに見ることができるだけでなく、新型コロナウイルスで影響を受けている人々の救援活動を支援する団体に直接寄付することにより、地域社会をサポートできる。本映画祭の収益は世界保健機関(WHO)、そしてとコロナ感染の救援活動を支援している各地域の機関に役立てられる。

 東京国際映画祭のプログラムでは、湯浅政明監督の短編アニメーション『夢見るキカイ』をはじめ、深田晃司監督特集として『いなべ』『ジェファーソンの東』、そして新作『ヤルタ会談オンライン』と3本の短編映画を上映。長編作品には、大九明子監督作『勝手にふるえてろ』と松居大悟監督作『アイスと雨音』がラインナップされた。

 今回の発表にあたり、東京国際映画祭シニア・プログラマーの矢田部吉彦から作品選定コメントが寄せられた。また、ほか映画祭のプログラムは映画祭公式サイトで確認できる。

■東京国際映画祭シニア・プログラマー矢田部吉彦コメント
高い志を掲げる「We Are One: A Global Film Festival」に参加できることを光栄に感じ、不自由を強いられている世界の人々に、映画を見る喜びを通じて少しでも開放感を味わってもらえる作品を選ぼうと試みました。ユニークなアニメーションや、勢いに乗る気鋭の映画監督たちによる刺激的な作品を、世界の映画ファンに楽しんでもらうことを意図しています。
東京国際映画祭は数々の才能ある作家たちの作品に恵まれてきており、今回の選定はそのようなご縁の深い監督たちの作品が中心になりました。

『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを獲得し、2018年のTIFFでも特集をした湯浅監督の短編アニメーションは、セリフが無いゆえにグローバルな鑑賞者の想像力をダイレクトに刺激しうる作品です。

『歓待』がTIFFで受賞をした深田晃司監督は、その後カンヌ国際映画祭で受賞するなど、いまや日本映画界を牽引する存在でもありますが、貴重な短編と今回の為の新作をご覧頂くことで深田ワールドの多様性を深く体験してもらいたいと思います。

TIFFで観客賞を受賞した大九明子監督による 『勝手にふるえてろ』は、センス溢れる女性監督と天才的女優の出会いが育んだ傑作であり、世界中の観客にあらためてその存在を訴えたい作品です。

松居大悟監督による『アイスと雨音』は演劇の実現に向けて障害を乗り越えようとする少年少女たちの奮闘のドラマであり、催事の中止が相次ぐ現在の世界にエネルギーを与えてくれるに違いありません。
今後の日本を牽引していくであろう、才能あふれた監督たちを紹介していく未来目線の選定であります。

(リアルサウンド編集部)

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