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SixTONES 松村北斗、努力を惜しまない俳優としての魅力 『ライアー×ライアー』映画初主演決定を機に探る

リアルサウンド

20/6/27(土) 6:00

 SixTONESの松村北斗が、映画『ライアー×ライアー』で、ヒロインの森七菜と共にW主演を務めることが決定した。ドラマに映画と、俳優として着実に成長してきた松村の、演技の魅力について探ってみたい。

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 2012年放送のドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)に現・SixTONESのメンバーらと共に出演したのを皮切りに、同作の劇場版、ドラマ『SHARK』シリーズ、『特別ドラマ企画 仮面ティーチャー』などジャニーズJr.時代から様々な作品に出演してきた。

 松村が「当て書きなのかなっていうぐらいしっくりくる」とインタビューで語っていたのが、2016年公開の映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』で、演じた林秀太役。天才でちょっぴり鼻につく自信家で、ジェシー演じる主人公・太田和毅の幼なじみという役どころ。全体的にコミカルなストーリー展開だったが、松村の落ち着いた演技によって、主人公の天然っぷりが際立っていたのが印象に残る。

 デビュー前のSixTONESに密着したドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で、ユニット結成について、「無理だろ年齢的に、っていうときにSixTONESができて、最後の賭けかな」と当時の心境を語っていた。

 そして「俺はSixTONESの中で、誰もいない位置にいなきゃ、何やったってほかの5人に負けるから。やりたいことを口に出すというか、やりたいことを周りに何と言われようが言えるようになったのはジェシーのおかげ」と続けた。引っ込み思案だった松村の背中を押してくれたという。

 この心境の変化と連動するかのように、これまでは事務所の先輩やジャニーズJr.らと共演することが多かった松村だが、ここ最近は単独出演が相次いでいる。俳優・松村北斗が活発に動き出した。

 ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)で、松村は義足生活をしている役だったことから、車いすバスケのアマチュアチームの練習に参加。片足を曲げ、車いすに固定されてのバスケ。何度も転倒する様子が映っていた。

 松村は役作りのために親友からバスケを教わったことなどを語っていたが、その時の目の輝き、クランクアップでみせた清々しい表情、役づくりのために精一杯努力したことを表しているようだった。

 単にセリフを発するだけではなく、身体と心を使い、本人により近づける努力を惜しまない松村。ドラマ『10の秘密』(フジテレビ系)で、音大生役を演じた際にも、弾けるだけ弾きたいと2カ月ほどピアノを習った上で撮影に挑んだ。放送を受けて、SNSではピアノを弾く松村の美しさに反響が寄せられていた。

 演出や撮影の技術を工夫すれば、わざわざ習わなくても済むかもしれない。しかし、それでは本人が納得しないのだろう。目の前の仕事に正面からぶつかり、本物を追求、もしくは本物に近づける努力を惜しまないという、俳優としてのポリシーを感じた。

 TEAM NACSの舞台をはじめ、舞台や映画をジャンルを問わず観ること(フランス映画も!)、読書家としても知られる松村。地道な努力の積み重ねにより、審美眼が養われ、松村の演技にも反映されているのだろう。

 昨今では、「ViVi国宝級イケメンNEXT」第1位(2019年上半期)に選ばれたほど注目を集める松村。グループの中では、比較的クールな表情を浮かべていることが多いが、だからこそ演技でみせる松村の表情の変化がより印象に残る。

 映画出演5作目となる『ライアー×ライアー』は、本格ラブストーリー。女癖の悪いクール系モテ男と、好きな人の前でだけみせる一途な甘々男子を演じ分けるという。

 監督は、『百瀬、こっちを向いて。』、『MARS~ただ、君を愛してる~』、『暗黒女子』などを手掛けた耶雲哉治監督。脚本は『翔んで埼玉』、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』とユニークな作品を手掛けたことで知られる徳永友一。

 本作出演によって、俳優としてまた新たな扉が開きそうな予感がする。(柚月裕実)

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