阪東妻三郎の生誕120周年を記念し、「無法松の一生」4Kデジタル修復版が初Blu-ray化。3月26日にリリースされることがわかった。

田村高廣、田村正和、田村亮の父親としても知られ、大正から昭和にかけて、阪妻（バンツマ）の愛称で親しまれた阪東。稲垣浩が監督、宮川一夫が撮影監督を務めた「無法松の一生」では、日露戦争終戦直後の福岡・小倉を舞台に、阪東演じる喧嘩っ早いが根は一本気な車夫・富島松五郎の生涯が描かれた。

本ソフトには本作の知られざる数奇な運命を紐解くとともに、宮川の助手を務めた宮島正弘の修復にかける思いなどに密着したドキュメント「ウィール・オブ・フェイト～映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命～」を収録。またGHQ検閲シーンを収めた特典映像、元大阪芸術大学教授・太田米男による稲垣への聞き書き、戦時下の「映画法」、「無法松の一生」検閲についての45ページを超える論文を収めたブックレットが付属する。

さらに、阪東、片岡千恵蔵、市川右太衛門が共演を果たした「東海二十八人衆（『東海水滸伝』）」が初めてDVD化され、3月26日にリリースされることも明らかに。加えて「国定忠治」「月の出の決闘」「素浪人罷通る」「木曾の天狗」のDVDも同日に発売されることがわかった。また2月26日には阪東が主演した「伊賀の水月」「富士に立つ影」「剣風練兵館」「狐の呉れた赤ん坊」のDVDが先行発売される。