『LOVE STAGE!!』杉山真宏・和合真一「愛のカタチはどうであれ、出会い方一つで人の 感情は変わっていくんです」
20/9/29(火) 7:00
杉山真宏×和合真一
若い世代からの圧倒的な支持を受けるBL漫画『LOVE STAGE!!』(原作・影木栄貴/作画・蔵王大志)がついに映画化される。超有名芸能一家に生まれた主人公・瀬名泉水 役に
は舞台『弱虫ペダル』の真波山岳で人気の杉山真宏、泉水に恋するもうひとりの主人公・一
条龍馬 役にはミュージカル『刀剣乱舞』で明石国行を演じた仲田博喜が出演。そして芸能プロダクション“瀬名プロ”の敏腕マネージャー相楽玲 役を『黒子のバスケ』『おそ松さん』など話題作に出演している和合真一が演じた。ここでは、プライベートでも仲が良い、杉山と和合の2ショットインタビューをお届けする。
ふたりでのシーンの撮影は毎日すごく楽しみでした!
――玲は泉水にとって兄のような存在のマネージャーですが、おふたりはこの作品で共演
されてみていかがですか?
杉山 撮影中は和合さんとのシーンを楽しみに毎日生きてました。
和合 そうだね、そういっても過言ではなかったよね。ほぼ台本にないアドリブがたくさん出てきたよね。
杉山 そうですね、台本にないことを和合さんとはやらせていただきました。
和合 もともと共演したことがありましたし、プライベートでもよく会っていたので、俺を年上とは思っていないこの感じね。
杉山 思ってるよ!
和合 いっきに敬語消えたね(笑)そのフランクさが芝居のほうにも活きたと思います。
杉山 和合ちゃんとのシーンは、あ、最近、和合ちゃんって呼んでるんですけど。
和合 気づいてなかった。
杉山 本人がいないところで和合ちゃんて呼んでいて、だから本当に撮影は楽しみにしてました。
――和合さんから演技の面で刺激をうけた部分はありましたか?
杉山 たくさんありますよ!
和合 (こそっと)おいしいごはん行こうな!
杉山 えっと(笑)和合さんは本当におもしろくて。お芝居に真剣に取り組んでいて、すごい役に入り込むとすごいんですよ。集中力が!本当に役がとりついたんじゃないかっていうくらい、真剣に取り組まれているので、そういう和合さんの素晴らしい部分を僕は勉強させてもらいました!
和合 全部に(笑)っていれてください(笑)
杉山 あはははは!でも本当に、思っていて。和合さんのお芝居するときの雰囲気って絶対に僕は出せないので、そういうところを尊敬しています。
和合 よし、お寿司だ。
杉山 よっしゃあ!お寿司ゲット!
和合 お寿司獲得、まわらないやつな。
杉山 これ書いておいてくださいね!
玲の厳しさは、愛ゆえに、なんです
――玲は原作でもすごく人気の役ですよね。
和合 そうなんです。小説版ではスピンオフとして主役ですし。非常に重要な、ファンも多い役でしたので、愛されている玲をやらせていただけることも光栄でしたし、自分自身もそのイメージを壊さないように、イメージを優先して。そこからにじみ出てしまう和合真一もあったんですけど、そういうクールで仕事が敏腕で、でももともとは孤独な人間だったので、そこから瀬名家に入ることによって、人間味、あたたかみがでてきて。泉水に対しては愛ゆえの叱咤というのをうまく表現できるといいのかなと考えていました。暴言を吐いたり、見下すような発言も出るんですけど、その裏には温かさがあるし。本当に泉水がなかなか帰ってこなくて心配するシーンとかは、誰かが死んだのかな、くらいの悲しみに明け暮れる、そういう愛ゆえの行動を意識して演じたので、それが作品に出てい
たらうれしいなと思います。
杉山 愛ゆえにというのは感じました。完成した映画をみて、自分がいなくなって心配している玲のシーンは、こんなに心配する?っていうくらいだったので、そのシーンを見て、こんなに泉水は愛されていたんだ、って感じました。
――泉水は玲がそうしたくなるくらい魅力的な子だと思うのですが、そんな泉水を杉山さんが演じられたことを和合さんはどうみていましたか?
和合 そうですね、プライベートではあんまり思わないんですけど、泉水のときは小憎たらしいかわいさがあって、反抗されることでこっちも注意して、みたいな。一生懸命、漫画を描いて頑張っているけど、絶対に報われるようなスキルではなくて。そういうのを見つつ、でもそれを正直に言ってあげるのも優しさだし。本当にすべて愛ゆえだし、マネージャーという職業なので、芸能界で輝いてほしいし、魅力にはすでにきづいているので、仕事面でも家庭面でも良き兄貴的な立ち位置なのかなって思いますね。
――DAIGOさんと和合さんは恋人同士の役どころですが。
和合 はい。最初に控室にうかがうときは、どうしようって緊張したんですけど、すごくあたたかくて、ふつうにしゃべっているときも楽しくお話ししてくださって。こんなにフランクにしゃべっていただけるんだなって。年齢も離れているし。でも泉水にとっても本当の良きお兄ちゃんみたいな。
杉山 それはすごく感じました。
和合 本当の兄弟みたいであたたかい現場でした。
――おふたりのシーンでの印象的なシーンは?
杉山 一方的に玲に怒られるシーンです。和合さんが生き生きしていました(笑)
和合 僕は俳優にさせたい、泉水は漫画家を目指したい、で対立する部分も「じゃあ、ぎゃふんと言わせてやるよ!」って泉水から言われて、「言わせてみてくださいよ。ぎゃふんって!聞いたことあります?ぎゃふんって」ってこのへんは完全にアドリブでした。嫌味ったらしく言うシーンになりました。
杉山 アドリブでしたね、あれ。待ちの時間にふたりでふざけて言い合ってたら…。
和合 ちょっとずつ遊んでいたのがそのまま使われて。
――アドリブにもおふたりの仲の良さが出ているんですね!
和合 監督がそれを良しとしてくださる方だったで、台本にない空白をおのおので埋め合うというか。本当にそれは初対面だとなかなか難しいかもしれないですけど、プライベートでも関係性があるので、うまいこと遊びながらできたのかなと思います。どこまでが台本か覚えてないですもん。アドリブはいろんなシーンでやりましたね。毎回何テイクもやるごとに毎回違うものが生まれて。
――おふたりにとっても『LOVE STAGE!!』の魅力は?
杉山 いろんな愛のカタチがあるんだなって観ていて実感する作品だなと思っていて。同性愛に対しての偏見がある方もいると思うんですけど、そういう男の人にも楽しんでもらえたらと思うし、メッセージ性のある作品だなって思うので、そこが魅力だと思います。
和合 僕も話自体は芸能一家に生まれて、昔に出会ったふたりがそこで出会って恋をして。という性別の垣根を越えて恋をするという形ですけど、話としてはシンデレラストーリーで、ふつうの少女漫画とかでもキュンキュンするストーリーですよね。愛のカタチがどうであれ、出会い方ひとつで感情って変わっていくんだなあって。僕とDAIGOさんも恋人同士だし、ふつうにみていて、キュンキュンするお話しなんじゃないかなって思います。同性愛ってきくと、昨今の流れだと重いテーマっぽいけど、純粋に愛のカタチがたまたまそうだったというフランクに楽しめる作品なので、深く考えずに楽しんでもらいたいです。
――では一番キュンキュンしたシーンは?
杉山 キスシーンで一番キュンとしたのはやっぱり結婚式場ですね。個人的に結婚式場に行くのが初めてだったから、やっていても楽しかったし。ノリノリでできましたね。
和合 幾度となく流れるキスシーンがラブステの醍醐味ですけど、キスひとつとっても、最初のキスと途中でのキスと最後の想いが届いたうえでのキスと。見え方が全然違うので。キスひとつとっても、感情がのるとこんなに綺麗になるんだって、最初は無理やりしちゃう感じのキスだったから、あまり何も思わないけど、最後はお互いの感情が実ってキスして両想いになる。というシーンが綺麗で、いいシーンなんです。愛のカタチもいろいろあれば、キスのカタチもあるんですよね。
――ファンの方へ一言ずつお願いします!
杉山 全員で一生懸命作った作品で、僕もすべてを捧げて向き合った、そういう思いも映画と一緒に受け取ってもらえたらなと思います。ぜひ劇場に足を運んでいただいて、楽しんでいただけたらなと思います。
和合 原作者の影木先生が脚本もすべて書いてくださって、アニメや漫画そのままのキュンが詰め込まれた作品になっているので、原作が好きなファンの方も楽しめるし、そうじゃない方もひとつの作品として、ラブストーリーを堪能できるようなものになっているので、映画作品として楽しめるので、ぜひ見てください。
映画『LOVE STAGE!!』
10月2日(金)より全国順次公開
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撮影/杉映貴子、取材・文/藤坂美樹