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ひとよ

19/11/11(月)

家族とは何かを考えさせられる。程度の大小はあるが、愛おしくも、時にうざったいのが家族というものだ。しかし、この家族ほど、大変なものはない。 物語は、15年前の大雨のある夜(=ひとよ)に始まる。ずぶ濡れの母親(田中裕子)が帰ってきて、「お父さんを殺してきたから」と告げる。驚く3人の子どもたち。長男は吃音持ち、次男坊は傷だらけ、末の娘は現実逃避をするがごとく、お人形さんと遊んでいる。父親はDVのろくでなしらしい。母親は「子どもたちを守るために」父親を殺したのだ。 それから15年。3人の子供はそれぞれの道を進む。長男(鈴木亮平)は家庭を持ち、末娘(松岡茉優)は美容師の夢を諦め、水商売を。次男坊(佐藤健)は北関東の家を出て、東京で二流のフリーライターに。そんなところに母親が帰ってきて、再び生活に波風が立ち始める……。 『凶悪』の白石和彌監督が初めて真正面から家族をテーマに挑んだ。だから、かなり異色のホームドラマ。「一度、壊れた家族の問題はとことん壊れないと解決しない」と白石監督。その決着の仕方が白石監督らしい荒療治。構想は4年前だそうだが、撮影は5月に行ったというから、かなりのスピード公開。今、乗りに乗っている監督の一人だ。

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