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渋谷慶一郎のオルタ3オペラ初UAE公演「僕の音楽やアンドロイドが好きじゃないのかと思った」

ナタリー

20/2/3(月) 19:47

渋谷慶一郎「Inter-Resonance:Inter-Organics Japanese Performance and Sound Art『Scary Beauty』公演」の様子。 (Photo by Sharjah Art Foundation)

現地時間1月31日、渋谷慶一郎によるオルタ3を用いたアンドロイドオペラ「Scary Beauty」がアラブ首長国連邦のシャルジャで上演された。

今回の公演は、現地の文化財団シャルジャ・アート・ファンデーション主催のアートフェス「Inter-Resonance:Inter-Organics Japanese Performance and Sound Art」のプログラムの一環として出展されたもの。2019年に新設されたばかりのシャルジャ・パフォーミング・アーツ・アカデミーを舞台に、現地のNSOシンフォニー・オーケストラとのコラボでパフォーマンスされた。なお同フェスは東京都現代美術館参事の長谷川祐子氏がキュレーターを務め、日本からは渋谷のほかに、田中泯、森山未來、毛利悠子、林英哲、トモコ・ソヴァージュら各ジャンルのアーティストが参加。現地のさまざまな場所で作品を発表した。

中東での「Scary Beauty」のお披露目となった本公演は、ウィリアム・バロウズのテキストを用いた「The Third Mind」を皮切りに、オルタ3の指示に従って渋谷とオーケストラが音を重ていくスタイルで計5曲がパフォーマンスされた。中でも「Scary Beauty」「The Decay of the Angel」「On Certainty」では、“オルタ3が自ら歌いながら指揮する”というこのオペラならではのパフォーマンスに観客は引き込まれ、オルタ3が観客に向けて一礼した際は場内に大きなどよめきが起こった。また劇中、スクリーンに映し出された小西小多郎による映像がオルタ3の表情や手、指の動きを明確に客席に伝え、音と相まって場内に独特の雰囲気を作り出していった。演奏が終わり、アンドロイドのプログラミングと演出を担当したことぶき光、オーケストラ、オルタ3が礼をすると、スタンディングオベーションをする観客の姿も。その後アンコールでオルタ3と渋谷がピアノソロで「Scary Beauty」を演奏し、初のUAE公演を締めくくった。

なお、当日の公演後には渋谷のトークも行われた。渋谷は「演奏しているときに客席がすごく静かだったから、もしかして僕の音楽やアンドロイドが好きじゃないのかと思ったんだけど」「楽しんでもらえましたか?」と話すと、客席からは大きな拍手が贈られた。

渋谷慶一郎「Inter-Resonance:Inter-Organics Japanese Performance and Sound Art『Scary Beauty』公演」2020年1月31日(※現地時間)シャルジャ シャルジャ・パフォーミング・アーツ・アカデミー

01. The Third Mind
02. Introduction
03. Scary Beauty
04. The Decay of the Angel
05. On Certainty
<アンコール>
06. Scary Beauty

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