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高橋一生の奔放な姿に次第に惹かれていく? 『僕らは奇跡でできている』相河一輝の“ユニークさ”

リアルサウンド

18/10/17(水) 6:00

 10月16日に放送された火曜ドラマ『僕らは奇跡でできている』(カンテレ・フジテレビ系)第2話では、大学で動物行動学の講師を務める相河一輝(高橋一生)の相も変わらぬ奔放さが周囲の者たちを翻弄する。一輝はバードコール(鳥の鳴き声に似た音を出す道具)を手に、学生たちを引き連れてフィールドワークへと繰り出すが、1人だけ子供のように楽しむ彼の姿に学生たちは辟易気味。しかし、次第に彼に惹かれていく者もいるようだ。

参考:高橋一生、『僕らは奇跡でできている』で演じた“変わり者”の生き方 「気づきを得るのは周囲の人々」

 前回の第1話では、多くの方が一輝のだいたいの性格を掴んだのではないだろうか。ときに人の話を聞かず一方的に自分の考えを述べ、何かひとつのことに夢中になると、時間や周囲のことを忘れてしまう。そうして結果的には、“時間にルーズな人”や“非常識な人”という見方をされてしまうのだ。とはいえ、そのどれもを彼は悪気なくやっている。言わば“変わり者”なのだ。おそらく誰しもが、1人くらいはこんな人物と会ったことがあるのではないだろうか。ひょっとすると自分こそが、周囲からすると一輝のように思われているかもしれない。変わり者であるかどうか、それは他者の存在があってはじめて表面化する。当然ながら他者がいてはじめて、“周囲の人々に自分がどう写っているのか”、ということを認識することができるのだ。

 先に一輝のことを“変わり者”だと述べたが、言い換えると“ユニークな人”だとも言える。彼独自の視点や気づきを、周囲の者に与えてくれるのだ。歯科医の水本育実(榮倉奈々)からすれば、一輝は“変わり者”で“非常識な人”だが、一輝の恩師であり現在の上司の鮫島瞬(小林薫)や、育実の歯科クリニックで出会った宮本虹一(川口和空)からすれば、彼は“ユニークな人”なのだ。

 そんな一輝は、公園で虹一と再会する。砂に書かれた「一輝」「虹一」というそれぞれの名前から、虹一は“一”の文字が共通していることを発見し、「仲間だ」とはしゃぐ。ところがそこへ虹一の母がやって来て、彼を強引に連れ帰る。彼女からすれば、一輝は“ユニークな人”ではなく“変わり者”、あるいは知らない子供に声をかける“非常識な人”ということなのだろう。この母の警戒する姿も相まって、余計に一輝の“変わり者”具合いは際立つ。

 この母を演じる松本若菜だが、前クールの『チア☆ダン』(TBS系)での、心に傷を負った夫を献身的に見守る妻の役や、公開中の映画『コーヒーが冷めないうちに』で、家出した姉の帰りを待つ健気な妹役などに扮しているだけに、厳しい母親姿は大いにインパクトがある。次回の第3話では虹一がキーマンなだけあり、松本の母親姿にも注目だ。

 そして今回は、一輝の教え子である青山琴音(矢作穂香)が、フィールドワークに夢中に彼の無邪気な姿に胸の高鳴りを感じていたのが印象的だった。彼女もまた、一輝を“ユニークな人”だと感じた1人だ。今後何かしらの展開でもあるのだろうか。もちろん、“何かしらの展開”を期待してしまうのは育実も同じだ。世の中の“普通”とされることを鵜呑みにしている育実と、「誰が決めたのか分からないことをするのは不思議だ」と考える一輝。対照的な2人ではあるが、育実のモヤモヤした日常を変えてくれるのは一輝となるのだろう。(折田侑駿)

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