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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

『テッド』人気健在でトップ4を洋画が独占! これは「夏の珍事」か「時代の変化」か?

リアルサウンド

15/9/2(水) 12:00

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「アメリカのコメディは当たらない」という定説、さらに下ネタ、マリファナネタ、映画オタクネタ満載のR15指定作品といった数々のハードルを吹き飛ばして、前作『テッド』は興収42.3億円を記録。2012年度の外国映画最大のサプライズヒットと呼べる作品となったわけだが、その続編の『テッド2』が、公開以来3週連続1位を爆走していた『ジュラシック・ワールド』を射止めた。オープニング土日2日間で動員30万7960人、興収4億4190万2000円という数字は、前作と比べて動員比134.1%、興収比135.5%という文句なしの成績だ。

 実は今回の『テッド2』、本国アメリカでは続編としての評価は決して高くなく、結局前作ほどのヒットには至らず。監督のセス・マクファーレン的には昨年大コケしてしまった『荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜』の損失補填をどうにかできたか、といった程度の興行成績にとどまっていた。しかし、日本では昔からヒット作の続編(特に監督やキャストがちゃんと続投している作品)が滅法強い。それは、批評の影響力が低く(そもそも批評自体がほとんど機能してない)、タイトルのブランド力がものを言うという日本の土壌によるものだが、今回もそのことを証明したかたちだ。

さて、動員では『テッド2』に抜かれた『ジュラシック・ワールド』だが、3D、4DX、MX4D、IMAXなどの客単価の高さが牽引力となって興収では4億7160万8300円で4週連続1位をキープ。まぁ、いずれも東宝東和配給作品だし、どっちが本当の1位かという話はこの際どうでもいいだろう。さらに付け加えるなら、週末ランキングでは一度も1位をとることはなかったが、既に累計興収45億を超えるロングヒットとなっている4位の『ミニオンズ』も同じく東宝東和作品。この夏、国外ではユニバーサル作品の驚異的連続ヒットがニュースとして盛んに報じられたが、日本ではその主な配給元である東宝東和が同じような大フィーバー状態となっている。

 上記3本に3位の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を合わせて、夏休み最後の書き入れ時のトップ4がすべてハリウッド映画という異常事態。この夏の「洋高邦低」の傾向は、ここにきてさらにはっきりとしてきた。象徴的なのは、近年の日本映画の座組みとしておなじみの「東宝配給のテレビドラマ映画化作品」である『S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』が初週5位、週末の興収が2億強という不甲斐ない成績に終わったこと。しばしば指摘されているように、近年「テレビドラマの映画化作品」からかつてのような大ヒット作が生まれにくい状況が続いているが、今週末に公開される同じく「東宝配給のテレビドラマ映画化作品」の『アンフェア the end』は果たしてその傾向に歯止めをかけることができるだろうか?

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」「ワールドサッカーダイジェスト」ほかで批評/コラム/対談を連載中。今冬、新潮新書より初の単著を上梓予定。Twitter

■公開情報
『テッド2』(原題:『Ted2』、北米公開6月26日)
監督:セス・マクファーレン
脚本:セス・マクファーレン、アレック・サルキン
出演者:マーク・ウォールバーグ、アマンダ・セイフライド、モーガン・フリーマン 他
(C) Universal Pic tures.
写真:Iloura/Universal Pictures and Media Rights Capital
レイティング:R15+

公式サイト:http://ted-movie.jp/
公式Facebook:https://www.facebook.com/TED2013.jp
公式Twitter:@TED_MOVIE2013
公式Instagram:https://instagram.com/ted_mofumofu/
公式LINE@:@ted-jp

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