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武田航平 オレニ撮ラセロ!

「純悪」がTikTokでバズる秘訣を伝授!?

毎週連載

第87回

「純悪」としてTikTokにオリジナル動画を数多く投稿し、これまでとは違う層からの人気を得た阿部亮平さんと山根和馬さん。バズる動画の裏側について興味津々の武田さんが、たっぷりとお話を伺っています。武田さんが「純悪」の動画に出演するなら…? という話題にも注目です。

武田 そもそも、どうして「純悪」を結成したんですか?

山根 俺たち2人は、普段から仕事と関係なくよく遊んでいたんだよね。あるとき、この飲んでいる時間を作品づくりの時間にしたら、二日酔い以外のものが得られるんじゃないか? と思って(笑)。

武田 二日酔い(笑)。

山根 役者はもらった役でしか自分の強みをアピールできない仕事だから、もっとこういう芝居ができるとか、見せられていない部分を見てもらうための、プロモーション作品を作ろうっていうところがスタート。だから、こんなにたくさんの人達に評価してもらえるとは思っていなかった。

武田 狙ってたわけじゃないんですね。

阿部 うん。“チンピラがTikTokをやったらモテるんじゃないのか”というネタを作って、投稿したらバズっちゃって。最初は俺らも「あれ?」って感じだった。悪い役をいただくことが多い中で、悪くない役を増やすとか自分の役の幅を広げるために始めたものだったから。

山根 普段はカメラ目線で芝居することってないから、自分たちにとっても新しい挑戦になると思ったよね。

武田 キャラクターのギャップもいいですよね。みんなが好きなところを突いているなって感じます。

山根 でもね、そのギャップが好まれるっていうのも、動画がバズって人から言われてわかったんだよ。ただ、悪ぶったキャラも急にやろうとしたわけではなくて、これまでに悪役の芝居をたくさんしてきたからこそ、説得力とかおもしろさにつながっているのかなと。

武田 カメラワークも2人で考えているんですよね?

山根 そうだよ。俺はもともとそういうのを考えるのが好きだったけど、現場で撮られているから、どう撮っているのかとか、こういうふうに撮った方がおもしろいとかっていうのは、お互いになんとなくわかるよね。

阿部 たぶん、航平もできると思うよ。このセリフはアップが欲しい、ここのセリフは引きだなとかって感覚的にわかるし。

山根 芝居をしながら対面でカメラを回したりしているし、大所帯だとできないことをできたらと思っているんだ。全体を撮ったあとに「追加で撮りたいものはある?」って意見を出し合ったりもしているし。変に緊張感を持たなくていいから、すごく楽しいよ。

武田 2人が楽しみながら作っているのは、見ていても伝わってきますね。僕も一緒にやりたいな。

純悪に聞く! SNSでバズる秘訣

武田 これを聞くのはズルかもしれないんですけど、SNSでバズる秘訣ってなんですか?

山根 今はやっぱりすぐにスクロールしちゃう時代だから、画面に映ったときの一瞬の掴みが大事かな。そして興味を持ってもらって動画を開いてもらっても、動画の尺が長いと最後まで見てもらえないから、なるべく動画を短くする。TikTokだと15秒だね。そして、その中で伝えたいことを伝えるのが大切だと思ってる。

武田 たしかにバズっている動画は、短くてわかりやすいものが多いですよね。

山根 必要な素材を厳選して撮った上で、さらに編集で必要ないと思ったところはどんどん削いでいく。大事なところだけ切り取って、テンポよく作ることを意識しているかな。こだわりは、押し付けないこと。「これが正しい」って言わずに、見終わったあとに、その人自身に考えてもらえるような作品にしたいと考えている。「これはこうだ」ではなくて「これってどういうことだ?」って。もちろん、スパッとオチまで持っていくときもあるけど、あえて落とさないときもあるし。

武田 問いかけられたら、いい意味でモヤッとするし、考えますもんね。作品を発信して人を注目させるって、簡単にできることじゃないから本当にすごい。それに、若い世代の子たちからしたら、悪役といえば「純悪」となっているじゃないですか。ストロングポイントをうまく押し出せているというか。

山根 TikTok世代の子達からは、役者じゃなくてTikTokの人って認識されてるから(笑)。

阿部 動画についたコメントでも、「この人たちドラマに出てた」っていう誰かの書き込みに対して、別の人が「この人たちは役者ですよ」って教えてくれてた。

武田 動画のネタはどちらが考えているんですか?

阿部 和馬の方が圧倒的に多いかな。和馬は日頃から疑問に思っていることが多いんだよ。それを「純悪」というフィルターを通すと言いやすくなるんだよね。

武田 例えば今だと、なんで酒類禁止なんだろうっていう不満を持っている人も多いと思うんですよね。

阿部 そうだよね。乾杯ってソフトドリンクでもいいわけじゃん。例えば俺たちが、ソフトドリンクで乾杯して「ソフトドリンクでも美味いよな」っていう動画にしたら、世間の人たちは何か考えてくれると思う。そこで俺が「酒じゃないと乾杯できないよな?」って言ったら、また意味合いが変わってくるし。

武田 見ている側としても、何か伝えたいことがあるんだなって感じますよね。

山根 例えば、普通にTwitterで呟いたら炎上しちゃうテーマでも、あくまでもこの2人の世界の中の話として、俺が阿部ちゃんと討論するなら、作品として世の中に問いかけることができる。もちろん、言葉選びとかは慎重にならないといけないこともあるけど。

阿部 言い過ぎだよねってこともあって、ボツにした作品もたくさんある。

山根 今の世の中は疑問が多いし、当たり前を疑うのが大事かなとも思う。動画を見てくれた人たちに、「純悪」は何か伝えたいことがあるんだなと思ってもらえたらうれしい。

阿部 そういう動画もありつつ、思いっきりバカなことをやっている動画もあるし。

山根 そういう振り幅も楽しんでもらいたいよね。この間YouTubeに投稿した『“ぼうぼうどり”って知ってるか?』っていう動画も、阿部ちゃんがネタを持ってきてくれたんだよ。

阿部 これは本当にリアルな体験談で、ご飯を食べに行ったときにメニューの棒棒鶏(バンバンジー)を見て、「ぼうぼうどり」ってなんだ?って言っちゃって。

武田 あはは! ネタは日常の中から生まれているんですね。

武田航平と純悪がコラボするなら…

武田 和馬くんは今、プロデュースもしているんですよね?

山根 阿部ちゃんの事務所の後輩の子で、「えりはる」というユニットのプロデュースをしているんだよ。「純悪」を通して得た感覚が、他でも通用するのかをやってみたくて。

武田 具体的にどういうことをやっているんですか?

山根 ネタを作ったり、動画の編集をやったり。でも、少しずつ彼女たち自身でもできるような方向には持っていこうと思っているんだよね。ありがたいことに「えりはる」は、TikTokを始めて3か月ぐらいで再生数が3000万回超えしていて。

武田 すごいですね!

山根 だから、これからこのバズった感覚を何にでも応用できそうだなって思ってる。次は航平をプロデュースしようかな(笑)。

武田 ぜひお願いしたいです! でも、まずは「純悪」の動画にお邪魔させていただきたいな。

山根 どういう役をやりたい? これまでやったことのない役の方がおもしろくなると思う。

阿部 航平はどんな役をもらうことが多いの?

武田 あからさまな見た目から悪い役というのはあまりないんですけど、でも詐欺師とか人を騙すような役が多いかもですね。

阿部 じゃあ「純悪」の動画に出たことがきっかけで、あからさまな悪い役をやらせたらおもしろそう、って思ってもらえたらいいよね。

山根 ある程度役を考えてきてもらえたら、撮影するときに3人で話し合って決めたらいいから、まずは気軽に挑戦してみてほしい。

武田 事前に決めすぎずに、その場で考えていけるというのはいいですよね。それこそSNSでバズるって、「やっぱり自分の感覚が正しかった!」みたいな感じで、勝ちの喜びみたいなものはあるんですか?

山根 めっちゃあるね。俺は普段まったくギャンブルをしないから、それで勝つ感覚みたいなものはわからなかったけど、作品を投稿して話題になったらすごくうれしい。もしかしたら、これがギャンブルの感覚なのかなって。数字はわかりやすいしね。

次回は、「おれとら」の撮影の感想や今回の取材から生まれたアイディアなど、今後の3人ついての話題を中心にお届けします!

プロフィール

阿部亮平

1980年3月26日生まれ、愛知県出身。2003年より俳優として活動を始める。2004年、ドラマ『WATER BOYS2』でテレビドラマ初レギュラー。その後もドラマ、映画、Vシネマなどで幅広く活動中。主な出演作に、映画『クローズZERO Ⅱ』『罪の声』『無頼』、ドラマ『今日から俺は!!』『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』など。

山根和馬

1984年3月6日生まれ、神奈川県出身。10代の後半からダンサーとして活動をスタート。2003年からは俳優としても活動の幅を広げ、2004年には映画『ハーケンクロイツの翼』にて小栗旬とともにW主演に抜擢。2008年にはDA PUMPに加入し、約5年間活動していた。2019年より、かねてより親交のあった俳優・阿部亮平とユニット『純悪』を結成。You TubeやTikTokなどで公開した動画が次々とバズり、注目を集めている。

武田航平

1986年1月14日、東京都出身。2001年に芸能界入り、同年に第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞を受賞した。『仮面ライダーキバ』『仮面ライダービルド』などで人気を博し、現在はドラマ、映画、舞台と幅広く活躍中。2021年はドラマ『24 JAPAN』(テレビ朝日)に出演し、恋愛フェイクドキュメンタリー『フェイクラブ』(FOD)、ドラマParavi『理想のオトコ』が配信中。

写真/大塚秀美、ヘアメイク/田中宏昌(allure)、取材・文/榎本麻紀恵、動画BGM/DOVA-CYNDROME、撮影機材協力/Nikon(「ニコン Z 5」)

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