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関ジャニ∞ 村上信五、“イジられMC”として大活躍 中居正広、櫻井翔との違いは?

リアルサウンド

19/3/22(金) 6:00

 関ジャニ∞の村上信五が、マツコ・デラックスと共に痛快なトークを繰り広げるバラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)が、3月23日にスペシャル番組『月曜から夜ふかし特別版 平成のテレビ問題大清算スペシャル』を放送する。今回は、いつもの月曜の深夜ではなく、土曜夜7時からのオンエア。“月曜から夜ふかしするのは難しい”という人も、存分に楽しめるのではないだろうか。

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 イレギュラーな放送時間をチェックしながら、ふと村上の出演予定番組が目に入った。3月27日には『コレ知らんかった~!新発見!村上信五の平成スポーツ命場面SP』(フジテレビ系)、3月28日には『村上信五∞情熱の鼓動』(フジテレビ系)、4月5日には安田章大、大倉忠義と共に『関ジャニ∞のTheモーツァルト 音楽王No.1決定戦』(テレビ朝日系)と、特番が続く。

 さらに、関ジャニ∞としてのレギュラー番組も合わせれば、月曜は『月曜から夜ふかし』、火曜は『ありえへん∞世界』(テレビ東京系)、水曜は『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)、土曜は『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)、日曜は『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)、そして日曜深夜(フジテレビ系ネット局では水曜深夜)は『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)と、週5で村上の顔を拝むことができる状況。

 また、2017年、2018年に放送された音楽番組『SONGS OF TOKYO』(NHKワールドJAPAN、NHK総合)が月1レギュラー化されることが発表された。しかも、その司会を務めるのも村上だ。これは『月曜から夜ふかし』風に言うならば、「村上テレビにひっぱりだこ問題」。特に、MCとしての需要が増しているのは、なぜなのか。

 ジャニーズでは、これまでも多くのMCをこなす人気者を輩出してきた。代表的な存在といえば、中居正広、櫻井翔ではないだろうか。中居は、ジャニーズにおけるMCポジションの先駆者とも言える。そのMCスタイルは、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のタモリや、とんねるず石橋貴明と共演した『うたばん』(TBS系)からの影響が強くうかがえ、「最近どう?」と“先輩が気さくに話しかけてくれた“というイメージが近い。自らが強い存在であることをわかった上で、ときには自分の「歌がヘタ」などの自虐ネタも組み込んで、彼自身がパーフェクトではないことを強調。頼れる兄貴分のようにゲストの本音を引き出し、誰もが安心して話せる空気を作り出すのが得意だ。

 一方、櫻井は、多くのジャニーズJr.と共に出演していた『8時だJ』(テレビ朝日系)での経験がベースになっているように感じる。MCのヒロミが、自分のキャラクターを見つけてくれて、トークで当ててくれるようになったことを、今でも「感謝している」と明かしていた櫻井。そうした思い出があるからか、櫻井のMCスタイルは嵐のメンバーやゲストを自由に動かしていく。自分はあくまで真面目に進行をしているにも関わらず、気づけば仲間たちの予測不能な行動に翻弄されていく。そんな櫻井が面白く、自らがトークのオチになって盛り上げることも。

 中居のガキ大将MCと、櫻井の学級委員長MCが、ジャニーズの2大MCスタイルだとすれば、村上は“イジられMC”と言えそうだ。どうも村上信五という人は、周りがイジらずにはいられない魅力を放っている。関ジャニ∞のメンバーからは「コーヒーをカバンに注ぎ込んだ」や「ガラスのドアによくぶつかる」など天然エピソードが暴露されるものの、「台本を見ようと思ってコーヒーのことを忘れてしまっただけ」「天然じゃなくてミス」と、天然キャラを認めようとしない。アイドルであれば、そんな天然キャラがひとつのアピールポイントになるはずなのに「天然ってアホみたいやんか」と、あくまで独自の美学で反論していくのだ。その眼差しのまっすぐさに、また周囲がツッコまずにはいられないのだ。

 また、『SONGS OF TOKYO』のレギュラー化発表会見では、過去2回放送の手応えに関して質問されると「手応えを一番に感じたのは僕の関西弁をよく許してくださったなと。今どきの時代に関西弁でも世界に発信していただけるんだというのは非常に心強かったですし、間違った手応えは感じてしまいました(笑)」と、またもや独特なコメントを披露。だが、これも彼にとっては天然ではないのだろう。言っていることは間違っていないけれど、どこか「そこ!?」と引っかかってしまい、ほっておくことができないのだ。

 『月曜から夜ふかし』が、これほどの人気番組に成長したのも、マツコ・デラックスというベストなイジり役と組むことができたからだろう。マツコ・デラックスは視聴者のツッコミポイントを、気持ちよく代弁してくれる。その勢いに乗って、番組全体も村上を愛を持ってイジっていく。バキバキにカッコつけて披露した村上を「TAKATSU KING(タカツキング)」とイジりまくり、愛されキャラクターに昇華したのも、マツコとこの番組だった。

 以前、『27時間テレビ』(フジテレビ系)で共演したビートたけしは、村上を歴史上の人物に例えると「(3代将軍)徳川家光」だと言った。そして「ビシッと江戸幕府の体制を作ってしまったという。ヘタするとジャニーズ事務所の大看板になるよ」とも。そう考えるとマツコ・デラックスは、“村上家光”に対する、乳母の春日局にも見えてくる。「お前が目指すのはそっちじゃない!」と一蹴する姿も、かわいい村上が大成するように奔走するマツコ局といったところ。まずは、村上が目標としている『NHK紅白歌合戦』の司会を成し遂げる日を心待ちにしながら、土曜の夜はマツコに指導される村上を存分に楽しみたい。(文=佐藤結衣)

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