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トロント映画祭、9月10日から開催

ぴあ

20/9/10(木) 13:30

『Ammonite』 Courtesy of TIFF

トロント国際映画祭が、現地時間9月10日にスタートする。

コロナ禍でも通常の形で開催を決行したヴェネチア映画祭と違い、こちらはヴァーチャルを大幅に活用しての実施だ。一般の映画ファンのために、ドライブインシアターや、定員を大幅に減らしたシアターでの上映は行われるが、記者や、配給会社のバイヤーなどに向けた試写は、ヴァーチャルのみ。一般観客もヴァーチャルで見ることは可能で、今年はそのためのチケットも販売されている。劇場で見る観客は、マスク着用が必須で、上映中の食べ物や飲み物は許されない。

通常なら300本以上あるラインナップは、今年、大きく縮小され、およそ50本。中でも注目されるのは、ハル・ベリーが主演と監督を兼任する『Bruised』。ベリーの役は、キャリア復活を目指すMMAファイター。今作はベリーの監督デビュー作となる。またマーク・ウォルバーグ主演の『Good Joe Bell』は、『ブロークバック・マウンテン』の脚本家コンビ、ラリー・マクマートリーとダイアナ・オサナが脚本を書き下ろした実話映画。ウォルバーグは、息子がいじめにあうのを見て、いじめ根絶のメッセージを伝えるために全米を歩いて旅する父親を演じる。

エド・ズウィック監督の『The Making Of』は、1977年の『ミスター・グッドバーを探して』以来、初めてリチャード・ギアとダイアン・キートンが組むのが話題。ロジャー・ミッシェル監督(『ノッティングヒルの恋人』)の『The Duke』は、美術館から名画を盗んだ60歳のタクシー運転手(ジム・ブロードベント)が、「高齢者のためにもっと何かしてくれればこれを返還する」と政府を脅迫する物語。共演はヘレン・ミレン。『Ammonite』では、シアーシャ・ローナンとケイト・ウィンスレットが初共演を果たす。

ほかには、ヴィゴ・モーテンセンの監督デビュー作『Falling』、スパイク・リーの長年のコラボレーターであるサム・ポラードが監督するドキュメンタリー『MLK/ FBI』、ヴァネッサ・カービーとシャイア・ラブーフが共演する『Pieces of a Woman』、イドリス・エルバとケイレブ・マクロクリンが父子を演じる『Concrete Cowboy』、グレタ・トゥーンベリのドキュメンタリー『I am Greta』などがある。日本からは、河瀬直美監督の『朝が来る』と、西川美和監督の『すばらしき世界』が上映される。

映画祭は9月19日まで。

文=猿渡由紀

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