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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

ヤン・イクチュンをつくる映画~国境を越える映画人~

胸が締め付けられ号泣してしまった『存在のない子供たち』

月1回

第9回

19/7/24(水)

今回は、わずか12歳で両親を訴えた少年の壮絶な人生を通し、中東の貧困と移民問題を鋭く描いた現在公開中の社会派ドラマ『存在のない子供たち』。キャストには役柄によく似た境遇にある素人を起用するなど、その心情を露わにしたリアリティ溢れる演出で観る者の心を揺さぶります。

イクチュンさんも初めて観たとき号泣してしまったそうで、その時の思いをアツく語って頂きました。

シリアの子供たちの姿に
胸が締めつけられました

── 韓国ではもう公開が終わっているそうですが、レバノン映画『存在のない子供たち』は先日、日本で公開されたばかりです。

ヤン 釜山映画祭で初めて観て号泣してから、とにかく周囲の人たちにおすすめしています。原題の『カペナウム』は、“神が棄てた都市”という意味で、聖書に出てくるそう。このタイトルどおり、出てくる人たちみんなが“棄てられている”。主人公の少年も、子供たちも棄てられているし、シリアの人たちはある意味、みんな棄てられています。そんな姿に胸が締めつけられました。

この映画は、実際のストリートで撮影されています。どこまでが演技で、どこからが演技ではないのか。それが分からなくなるほど、すべてのキャストが素晴らしい。主役の少年、ゼイン・アル=ラフィーアくんも子役ではなく、道端にいた子をキャスティングしたそうです。

監督のナディーン・ラバキーさんは女優もしていて、この映画では少年の弁護士役で出演もしています。役者でもある監督の、人間を見る“目”は、他の監督とはまた違う気がします。何が違うかは、私も上手くは言えませんが、どこかが違うように思います。

── あえて言えば、どんなところでしょう。

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