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B-BOYは困惑中!? LinQメンバーが、ヒップホップイベント「B-BOY PARK」に出演決定

リアルサウンド

13/8/15(木) 8:00

 アイドルグループが夏フェスに出演するのは、最近の潮流のひとつだ。コアなメタルファンが集うOZZFEST JAPANにはももいろクローバーZ、SUMMER SONICにはBABYMETALが出演。ROCK IN JAPAN FES.でPerfumeが大トリをつとめたのは、記憶に新しいところだ。そして今夏、ヒップホップ系の野外イベントにもアイドルグループが登場する。

 1997年から毎年夏に東京・代々木公園野外ステージで行われている日本最大級のヒップホップパーティ「B-BOY PARK」が、今年は8月16日から18日にかけて開催される。18日のメインステージには、九州発のアイドルグループであるLinQのメンバーからなるユニット「DJ chisei with LinQ」が出演することが明らかになった。

 「DJ chisei with LinQ」は、コアな日本語ラップのファンとして知られる深瀬智聖を中心に、杉本ゆさ、高木悠未、山木彩乃、そして8月10日に福岡のイベントに初登場し、ステージ上でヘッドスピンを披露して話題になった新メンバー、MYUの5人で結成。メンバーがB BOY PARKの創始者であるCRAZY-Aに出演を懇願したことから、今回のステージが決定したのだという。

 ロック系の夏フェスやイベントでは、アイドルの出演を好意的に受け入れる土壌が生まれつつある昨今。だが、ヒップホップに関しては、カルチャーの独自性にこだわりを持つファンが多いこともあり、アイドルが本格的に参入するケースは珍しい。最近ではライムベリーが歌唱法としてラップを取り入れ「アイドル日本語ラップユニット」と称しているが、ヒップホップという言葉は使っていない。

 LinQのB-BOY PARK出演を受けて、Twitter上では「とうとうヒップホップにもアイドルが来たか」「完全にアウェーだと思うけどLinQには頑張って欲しい」「今は本当にアイドルの時代なんだな」などと、今回の試みに関心を寄せる声が散見された。だが、長年ヒップホップを追っているB-BOYたちは、いささか複雑な心境のようだ。

 ヒップホップ専門のWebメディア「HIP HOP JOURNAL」を運営する石井紘人氏は、今回のLinQ参戦に対して次のような指摘をしている。

「ヒップホップのイベントにアイドルが出演すること自体は、決して悪いことではないと思います。極端な例を挙げれば、B-BOY PARKにAKB48が出ようがももクロが出ようが良いんです。ただし、それはイベントやヒップホップのルールを守った上での話。今回のLinQ参戦に関しては、メンバーの深瀬智聖さんが熱心な日本語ラップのファンで、LinQ側から運営に売り込んだようです。CRAZY-Aさんは『そんなに好きなら出てもいいよ』という判断をしたようですが、他の出演者やファンたちの中には納得しない人も出てくるでしょう。

 というのも、2009年のB-BOY PARKではZEEBRAさんが実行委員長を務め、その中でファンたちの事前投票によって出演者を決める『PEOPLE’S CHOICE』という企画を行っています。これはレコード会社発信のアーティストばかりが出演するのを防ぐための試みでした。深瀬智聖さんは本当にヒップホップが好きなのだとは思いますが、ヒップホップファンの意見を汲んで、ラップやDJの”実力”で出演が決定していれば、もっとみんな納得したし、B-GIRLのプロセスとしても、かっこ良かったのではないではないかと思います」

 バトル(対戦)の文化が根底にあるヒップホップシーンにおいては、実力が何よりも重視される。アイドルとして果敢に「B-BOY PARK」に挑戦するLinQは、ステージでヒップホップファンを納得させることができるだろうか。
(文=編集部)

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