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BUMP OF CHICKEN 藤原基央、生まれる音楽とリスナーを大切にするバンド活動の信念

リアルサウンド

21/2/28(日) 11:00

 BUMP OF CHICKENが2月11日に結成25周年を迎えた。2月27日には5年ぶりに『SONGS』(NHK総合)に出演。「25周年を迎えた今、届けたい歌」をテーマにセレクトした「Flare」「魔法の料理 ~君から君へ~」「アカシア」「Aurora」の4曲をパフォーマンスした。

 1996年、幼馴染の4人で結成されたBUMP OF CHICKEN。地元の千葉で頭角を現わすと翌年には東京でのライブが決まる。初めて東京でライブを行った街が下北沢。今回、藤原基央は思い出の詰まった下北沢にあるCLUB251を訪れた。

 お客さんと一緒に楽しみながら作り上げたライブ。多くのリスナーとライブを作っていく中、曲作りへの思いも年々強くなっていった。ライブでは泣きながら曲を歌ってくれるファンがいる。その光景に藤原は「このギターから出てる、この音のこの狙ってるマイクのこの先に誰かの耳がある。いつかその耳に届くために、僕が出してるこの音楽は生まれようとしてる。明確にその耳に届きたいって、この音は思ってるという意識が、そういった経験を積んでいくとそういう思いも強くなります」と語る。

 去年4月の緊急事態宣言下、藤原は自粛生活の中、当時感じていたことをスマホのメモに打ち込んでいた。思い浮かんだのはライブで出会ってきたリスナーの顔。聴いてほしい、どうしてるんだろうという思いが、藤原を無我夢中でスタジオに向かわせた。そうして出来た曲が、2月11日の結成記念日に配信リリースされた「Flare」だ。

 幼馴染の4人で歩んできたBUMP OF CHICKENは、今、3人での活動を余儀なくされている。メンバーの直井由文が活動を休止しているからだ。なぜ3人でも歌を届けようと思ったのか。インタビュアーを務めた渋谷陽一氏が「代わりのベースを立ててやるのではなく、あくまでも3人でやるんだと代わりはいませんと自分たちは4人だっていうメッセージを3人でやることによって、強く打ち出したっていう、それもすごく強く感じました」と話したところ、藤原は、「大切なことを大切にしたくて、大切にするにはどうしたらいいか」と考え、「その思いに従った結果、レコーディングは3人で、今回の『SONGS』でのパフォーマンスも3人でやることになった」と語った。

 藤原はさらに「自分たちから音楽が生まれて、その音楽が今“マイクの向こうにある耳”僕はあそこに、『あの耳に僕は飛び込んでいきたいんだ』って、その音楽が言ってるんであれば、絶対大切にしてあげたいんです」と続ける。自分たちから生まれてきた音楽とそれを受け止めてくれるリスナーを何よりも大切に歩んできた25年間。BUMP OF CHICKENはこれからも前を向いて一歩ずつ歩き続ける。

【訂正】記事初出時、一部発言の発言者表記に誤りがございましたので訂正いたしました。

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