Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

なぜか山手線がダンスフロアに!走行中の車両を使った1周約1時間のライブハウス出現

ナタリー

18/9/23(日) 13:19

Licaxxxのパフォーマンスの様子。(Photo by Keisuke Kato)

レッドブルによる都市型音楽フェス「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018」のオープニングを飾るプログラム「62 Minutes Yamanote Loop」が、昨日9月22日にJR山手線の車内で開催された。これは電車の車両にDJ機材やサウンドシステムを設置して、Licaxxx、Omodaka a.k.a. 寺田創一、ちゃんみながそこでライブを行うというもの。通常ダイヤの中を音楽で満たされた特別車両が走り、出発駅となった大崎駅を始め各駅を利用していた人々の注目を集めた。

このレッドブル特別車両は大崎駅からノンストップで山手線を62分間かけて1周する。開演前に大崎駅に車両が到着すると、それを見て観客は大喜び。電光掲示板には「62 Minutes Yamanote Loop 翼をさずける 山手線!」という文字が表示されていた。3組のアーティストによるパフォーマンスは3車両で行われ、このほか3号車にはドリンクを提供するカウンター、5号車にはフォトスポットを設置。車内には提灯やのれんといった装飾が施された。

13:18に列車が走り出し、大崎駅を出発するのと同時に4号車でLicaxxxのパフォーマンスがスタート。車両の中央に設置されたDJブースで、終着駅までノンストップでダンスミュージックを鳴らし続けた。出発前から満員だった車内では、曲が始まると同時に歓声が。電車の走る音とLicaxxxが奏でるビートに合わせて観客は体を揺らしながら全身で音楽を感じていた。

新宿を通過する際にLicaxxxが窓の外を覗き込むと、観客も一緒になって外を向いて、ホームに向かってダンス。ホームにいる人々の驚く様子を見て、観客のテンションはますます上がっていった。観客との距離が近い電車内でのパフォーマンスでも、Licaxxxは終始笑顔で観客に手を振り、車両は親密な空気に包まれていた。

6号車ではOmodaka a.k.a. 寺田創一がパフォーマンスを開始。液晶スクリーンや携帯ゲーム機、タッチパネル式シンセサイザーなどの機材が設置され、寺田が仮面を付けて巫女装束で登場すると、車内は不思議な雰囲気に様変わりした。ライブは「三階節」でスタートし、液晶ディスプレイに映るシンガーが歌唱。「ご乗車ありがとうございます、出発進行!」という掛け声で車内を沸かせ、「Hietsuki Bushi」「ギャラクシー刑事」「KIRAKIRA BUSHI」などを披露した。

途中、寺田が観客にお菓子を配ったことから、観客はペンライトのようにお菓子を振るという一幕も。ゲストと紹介された「ゲームボーイカラー」からはピコピコと電子音が流れ、目でも耳でも楽しめるパフォーマンスが繰り広げられた。

13:30になると、最後方車両からステージのある2両目まで観客の間を縫うように掻き分けながら、ちゃんみなが登場。まずはダンサーたちと「MY NAME」を披露し、車内をヒートアップさせた。「FXXKER」ではオーディエンスの中から数人を指名して前の席へと連れ出し、選ばれた観客は目の前で踊る彼女に興奮の様子。ちゃんみなは「山手線でこんなことありますか? 緊張します。音楽はあなたとわたしだけのものです。この時間を楽しみましょう!」と呼びかけた。

「GREEN LIGHT」では1車両全体を使ってダンサーと共に大迫力のパフォーマンスを繰り広げ、「BEST BOY FRIEND」では男性ダンサーと2人でセクシーかつ切なげなパフォーマンスを披露。代表曲「CHOCOLATE」では観客も一緒になって踊り、車内に一体感を作り出していた。その後、彼女は新曲「I Really Hate This Love Song」をしっとりと歌いあげ、最後は大歓声の中、人気曲「LADY」で締めくくった。

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む