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BOYSぴあSelection 第29回 末吉9太郎

末吉9太郎 Part2「オタクって一度始めたら一生オタクなんだと思います」

全2回

PART2

20/1/14(火)

ご自身が現役のアイドルでありながら、アイドルオタクでもある9太郎さん。プライベートはどんな日々を送っているの? オタクとしての強い思いで前進を続ける9太郎さんに、独自の夢の叶え方について教えてもらいました。

── 友達がいないとなると、休日は何をされてるんですか?

昨日、ちょうどお休みだったんですけど、めっちゃ寝たあとで『テラスハウス』を観ました。僕、自分で恋愛を今は禁止しているので、それで疑似恋愛をしたり、疑似友情体験をしたりして過ごしました。基本は家にいて、あとはモーニング娘。さんの現場に行ったりします。昨日も現場なにかないか調べたんですけど、特に行ける現場がなかったので家で過ごしました。

── モーニング娘。さんがお好きなのはわかるんですけど、「なりたい」と発言されていますよね。

そうです! 小学生のころからモーニング娘。さんのコンサートに行っていたんですけど「あっち側(ステージ側)に行きたい!っていう目で見ていたんです。本当になりたくて、オーディションを受けようと思っていたんですけど、中1のときに募集要項に「女性のみ」って書いてあるのを見つけて。なれないじゃん…やば…って。そこから、男性アイドルのオーディションを受け始めたんですけど、CUBERSでメジャーデビューのときの作曲をつんくさんに、振り付けを夏まゆみさんにやっていただいたので、ほぼモーニング娘。にはなれたんです。ほんっとうにうれしかった! でもまだ本当のモーニング娘。ではないので、今は本当のモーニング娘。になることを目指してます!

── メンバーになりたいということですよね?

そうです! 僕が本当に頑張って人気者になったら、アップフロントさんが一緒にコラボしませんか?って言ってくれるかもしれないから。それを目指してます。めっちゃ頑張らないといけないので、頑張ってます!

── モーニング娘。の中でなりたいポジションはありますか?

まーちゃんと小田ちゃん(小田さくら)の間に立ちたい! 

── オタクの夢だ。叶いそう! 男性アイドルに対しては、興味はあるんですか?

自分がアイドルになるまでは実は全然興味がなかったんですけど。あるときEBiDANさんをイベントで観たことがあって、そこからドハマりしてしまいました。それからは超特急さんの男祭りに行ったり、M!LKさんやPRIZMAXさんのリリイベにも行きます。森崎ウィンさんのライブでのパフォーマンスはすごいですよね。それから、さくらしめじさんのリリイベには片道2時間くらいかけて、遠くのショッピングモールまで観に行きました。

── 遠征するオタク(笑)

そうです(笑)あと、ジュノンボーイアナザーズのかわのはるひくんという子が最推しです。18歳でとっても頭のいい子です。SHOWROOMをやっているのを観て、ドハマりして。例えば、同じ出演イベントではるひくんと一緒になったりしたときは会いに行って、リハしてるのを待ちぶせして、終わったところを声かけたりしてます。最近は同じジュノンボーイアナザーズのメンバーの方が僕が来ているのを見つけて「はるひ、来てるよ」って教えてくれたりもします。はるひくんはインスタとか、めっちゃあざといんです! 頭使ってるな~ってあざとさに結局落ちるんです。

── ご自身でもアイドルをされているのに、ここまでアイドルが好きって本当に好きなんですね。9太郎さんの思うアイドルの魅力って何ですか?

数人が集まって歌って踊ってるのって、本当に無条件に観ていてわくわくしません?しかもその中で違ったしぐさで見せつけてきたり、同じ振りでもちょっと違うのを観たりすると「うわっ何それ!!!!」ってなって。ぐわっってハマっちゃいます。僕、子どものころは高校生くらいになったらアイドルオタクをやめようと思っていたんです。でも、結果、今になってもやめていないので、オタクって始めたら一生オタクなんだろうなって思っています。オタクを卒業したい、って言ってるファンの方もいるんですよ。エゴサとかしてても「オタ卒したい」って言ってる方をよく見かけます。「絶対できないよ」って思う。僕もオタクをやめたら楽しみがなくなっちゃうからやめられないです。

── 他の趣味はあるんですか?

………。

── 黙ってしまった(笑)

……テラスハウスくらいです。

── なるほど。恋愛は今までしたことは?

ありますよ! それは全然あるんです。幼稚園のときが初恋でクラスの女の子を好きになりました。めっちゃ可愛い子で。そこから途切れずに好きな子はいますよ。小学校でも中学校でも好きな子はいました。幼稚園からアイドルが好きだし、小2のとき、辻ちゃん加護ちゃんが好きで、そこからがっつりなオタクになりましたけど、好きな子はいました。

── オタクってリアルな恋ができなくなったりするものだと思うんですけど、そこは違うんですね。

それ言いますよね。僕、ぜんぜん恋愛と並行してました。コンサートに行って、生でアイドルの方たちを観ると、異常に可愛い人たちだから、それは別ものだと思っていました。ああいう方たちと同じ女の子を探そうとしても世の中では見つけられないので、恋愛とは別ものでした。

── それはかなり器用なオタクかもしれないです。

言われてみたらそうかもしれないですね。あまりアイドルの方たちに対して「リアコ」みたいにはならなかったですし。

── では恋愛でタイプの女の子ってどんな子ですか?

タイプはやっぱりアイドルみたいな子です。お花畑でスカートをひらひらさせてるような。だけど気は強い。そういう子が好きです。気が強い子を好きになりますね。高校生になってから自分に恋愛を禁止していたので、それから恋愛はしていないですけど。僕はアイドルになるから恋愛を禁止しなきゃと思って。

── すごい。でもそれは大事なことなんだと思います。夢って叶う前から、叶った前提で生活することが大事って言いますし。

そうなんですね。アイドルにまだなれていないから環境からそうしようって思っていたんです。

── 高校生から恋愛を禁止して、アイドルになるためにどんな努力をされたんですか?

高校のときはとにかくオーディションを受けていました。千葉県から東京にバスに乗って何度も通っていました。東京タワーにすごく憧れがあって、大好きでした。アイドルになったら東京でお仕事するから、東京のいろんなところに行っていろんなお仕事をするんだ、って東京タワーを見ながらイメージしてました。このあいだもひとりで東京タワーの近くに行って写真を撮ったんですけど今でも興奮します。

高校を卒業してからは、音楽大学に進みました。オーディションにずっと受からなかったので、何か武器を作らないとと思って。曲作れたほうが芸能界に入れるなと思ったので音大に行ってライブ活動を始めて、ブログも始めました。ファンがいる振りをしてブログを書いて、お客さん0人のライブを一年間続けて、ブログに「今日もありがとうございました!」ってお客さんがいる振りをして書いて。それを今の事務所に送ったら、ファンがすごいいる子なんだ、って今のチーフマネージャーさんが勘違いして呼んでくれたので、本当にうれしかったです。

── それは戦略だったわけではなくて、流れでそうなったんですね。

そうです。環境からアイドルになろうと思ってやっていたことでした。でも、音大ではボーカル科にいて歌手を目指す子たちが集まっていたんですけど、けっこうあきらめムードだったんです。「こういう音大って音楽への道をあきらめるための学校だよね」って言ってる子が多くて。先輩たちも芸能界に入れた方はほんの一握りでしたし、音楽業界で活躍していくのは本当に難しいというのを思い知らされるのが音大だったんです。だから、みんな早々にあきらめムードでした。それがめっちゃ嫌で、大学2年にあがったとき、ここで群れるのをやめようって決心しました。このままだと埋もれていってしまうし、群れるために来たんじゃない!って思って、ブログを始めたタイミングでその子たちと距離をおくようにしました。僕は違う。ここにはいないよっていう気持ちを強く持って、大学3年生のころにはライブ活動を始めていました。

── 大学1年生のときはまわりにあわせていたんですね。

そのときは同じ夢を追いかける人たちだと思って仲良くはしてました。でも、あるときに「武道館でライブをしたいんだ」っていう話をしたら、めちゃめちゃ笑われたんです。そこを目指している子たちのはずなのに「この歳でそんなの無理だよ」って言われたんです。そのときは何も言い返さなかったですけど、あ、この子たちとは合わない、目指している場所が違うんだ、って思ったので、こんなことしてたらやばい、大学生活を楽しんでいる場合じゃないと思ってひとりになりました。

で、大学3年生の終わりにCUBERSに受かって、大学4年生は活動しながら学校に行っていました。卒業前には卒業ライブをやるので、それに出れば卒業できたんですけど、仕事がめっちゃ忙しいときに卒業ライブの時期がかぶってぜんぜん練習に出られなくて。本番で鬼のように間違えてくっそ気まずかった思い出です(笑)そんな感じで卒業式は出られなかったけど、無事に卒業はしました。

── では、モーニング娘。に入るという夢や武道館を目指していまは一直線ですね! 他にお仕事でとプライベートでの夢はありますか?

そうですね。充実した大人になりたいです。友達がほしい! 今まではさみしさを感じていなかったんですけど、最近さみしさを感じるようになったんです。友達もいなくて恋愛もしていないので、人間としてどんどん欠落していっているのを実感するようになりました。気軽に連絡をとれて、仕事のあとに「今から飲みに行かない?」って言えたりとか、声をかけてもらえるような友達がいたらなって思います。

お仕事では、撮影をしてもらう楽しさを覚えたので、撮影をもっとやりたいです。『MEN’S NON-NO』が大好きなので、雑誌とかにもたくさん呼んでもらえたらいいな。

あと、スタイルブックを出したいです! それは僕が人気者にならないとできないので、まずは人気者にならなきゃ!

── では最後に推しがいるオタクの人たちにメッセージをください!

僕がオタクの人たちに言いたいのは「アイドルに見返りは求めるな」です! 見返りを求めてしまうと病むことが多くなってしまうと思うので。ステージに立ってくれているだけでありがとうって僕は思うようにしてます。

── 9太郎さんは本当に強いですね。アンチに叩かれるとかもふつうは落ち込みますし。

アンチのことは気にしてはいます。でも落ち込まない。ずっとアンチがほしいと思っていたから。叩いてくれる人もいて、ファンの人もいて、その摩擦でアイドルが盛り上がっていくと思っていたんです。でもずっと僕にアンチはできなくて。今はいてくれるけど、まだ足りない。もっとアンチの人を増やしたいです。アンチの人がいてくれれば、ファンの人も強くなっていくから。アンチ大歓迎です。

強いというよりも悪口を言われ慣れてるだけなのかな? アイドルになる前からまわりの子にやんややんや言われていじめられてたから。アイドルは悪口も言われるものだと思っているし、人気があるアイドルの方はそれと同じくらいアンチもめちゃめちゃいるものだというのもわかっているから、アンチがもっとほしいです。

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撮影/高橋那月、取材・文/藤坂美樹、ヘアメイク/鍵山あきこ、スタイリング/網野正和、衣装協力/it iCON、JUN ®️ed、WHO'SWHOgallery BASEYARD 原宿店

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