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NiziU MIIHI、芸術的パフォーマンスの裏に“自分らしさ”追求する努力 強い想いが表現者としての特別さに

リアルサウンド

20/9/24(木) 12:00

 『Nizi Project』から誕生したグローバルガールズグループ・NiziUのメンバー9人によるデビューまでの軌跡を、彼女たち自身のインタビューを基に明らかにしていく特別番組『NiziU 9 Nizi Stories』がHuluにて配信中。今回は、同番組第8回でスポットが当てられたNiziUメンバー・MIIHIの魅力を紐解く。

 メンバーから「MIIHIちゃんの魅力は、表現力(NINA)」「(MIIHIが)バラードを歌っている時は、見ていて本当に涙が出そうになる(RIMA)」「可愛い・カッコいい・セクシー、どんなコンセプトもいける(MAYUKA)」、またJ.Y. Parkから「MIIHIさんは曲によって全く違う人のように見えます。まだ(当時)15歳なのに、なぜそんな表現ができるのか分かりません。曲に入り込む能力が本当に優れている」と評される、MIIHIの表現が放つ輝きは、初登場となる地域予選からすでに感じられるものだった。「Precious」(伊藤由奈)を歌い始めた彼女の姿は、審査室に入ってきた時のあどけない印象やその小柄な出で立ちとは裏腹に、壮大な響きをまとう同楽曲と一体となって観る者を圧倒した。

 後日、地域予選において最も大きなインパクトを残した練習生の一人にMIIHIの名を挙げたJ.Y. Parkは「スターになる準備が整っている子」「(自分が練習生に求める要素の)全てが揃っている」と語ったが、彼女はその後のパフォーマンスにおいてJ.Y. Parkが抱いていた大きな期待を次々に上回っていく。

[Nizi Project] Part 1 #2-2

 東京合宿・ボーカル審査で「雪の華」(中島美嘉)を披露したMIIHIは、オーディション開始時に告げられていた「歌手は、自分の実際の話のように歌うべき」という課題に応えるように切ない表情とともに情感たっぷりに歌い上げ、会場を感嘆の声で包んでいた。

[Nizi Project] Part 1 #5-2

 ダンス審査における「CHEER UP」(TWICE)では、爽やかな快活さをみせた彼女。コロコロと変わる表情全てが可愛らしく、瞬きすることさえ惜しく思えてしまうようなそのパフォーマンスは、後の東京合宿・SHOWCASEで「TT」(TWICE)を披露した際、TWICEメンバー本人であるサナから投げかけられた「(パフォーマンスの)途中にモモちゃんやダヒョンちゃんの表情が見えたような気がしました。見ていて凄く楽しかった」という言葉に繋がっていたように思う。

[Nizi Project] Part 1 #3-2

 その卓越した表現力により東京合宿の時点ですでに高く評価されていたMIIHIは、韓国合宿・個人レベルテストにおいてさらなる才能を開花し、観る者を驚かせることとなる。それまでの可愛らしく清純な印象とは打って代わり、ゴールドのドレスで華やかに登場したMIIHIは「Nobody(Rainstone remix)」(Wonder Girls)をしっとりと艶やかに歌い上げるだけでなく、指先まで意識された繊細で美しい身体表現までこなし、J.Y. Parkからは「歌い出した瞬間からキューブをあげようと思ったほど上手」と絶賛の声が上がっていた。

 ミッションを経るたび自身の新しい魅力を更新し続けたMIIHIのパフォーマンスは、まさに「芸術的」と形容するほかないだろう。そしてその理由には、彼女が抱く“自分らしく”あろうとする強い想いと、それを裏付けする自己追求の努力があるのではないかと思う。

[Nizi Project] Part 2 #1-2

 TWICEに憧れ、ダンス未経験からJYP練習生入りしたというMIIHIは、『Nizi Project』開始までの7カ月という短い期間を「どうやったらもっと私らしくなれるか、自分の魅力を見せることができるかという想いで、毎日鏡の前で沢山練習して」過ごしたという。

 “自分らしさ”を表現に落としこむためにMIIHIが行っていた取り組みはオーディションにも見られたもので、課題曲に対する自分なりの解釈を歌詞カードに書き込み、また映画を鑑賞することで楽曲への感情移入を深める彼女の姿が収められていた。

 韓国合宿中には「考えすぎて(ステージを)あまり心から楽しめなくなったこともあった」「自分の魅力が分からなくなって、それが一番辛かった」瞬間もあったが、J.Y. Parkが語った「MIIHIさんが自信を持って楽しめば、MIIHIさんに勝てる人はいません」という言葉と、彼女自身が語った「そういう時期があったからこそ、自分にもう一度向き合えた。辛かったけれど、逆に私がもう一度ステップアップするための時だった」という想いこそが、表現者としてのMIIHIがもつ特別さを物語っている。

 子供の頃から人前で歌うことを夢に「歌で人に幸せや笑顔を届けたい」と感じていたというMIIHIは、今後も彼女らしさを追い求めることによりその輝きをさらに強め、人々を魅了していってくれるだろう。

■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter

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