N響オーチャード定期5月公演で ブラームスとR.シュトラウスに浸る
19/5/6(月) 0:00
エド・デ・ワールト(C)Jesse Willems
日本を代表するオーケストラであるNHK交響楽団が、Bunkamuraオーチャードホールで展開するシリーズ「N響オーチャード定期」の面白さは一味違う。このシリーズならではの魅力的な指揮者やソリストを揃えたプログラムは、まさに天下のNHK交響楽団の実力を更に引き出す原動力となっているのだろう。
第103回公演となる5月6日(月・祝)の定期公演には、巨匠エド・デ・ワールトの指揮のもと、ブラームスとR.シュトラウスの濃密でロマンティックな世界が堪能できるのだからたまらない。しかもシュトラウスの歌曲を歌うのは、N響オーチャード定期初登場となる話題のディーヴァ中村恵理となればこれは聴き逃がせない。
曲目
ブラームス:悲劇的序曲作品81
Brahms:Tragic Overture
R.シュトラウス:『献呈』 作品10-1
「あすの朝」 作品27-4
歌劇『インテルメッツォ』作品72~4つの交響的間奏曲から第2曲「暖炉の前の夢想」
「憩え、わが魂」作品27-1
「解き放たれて」作品39-4
「チェチーリエ」 作品27-2
R.Strauss : “Zueignung” op.10-1
“Morgen” op.27-4
4 Symphonic Interludes from “Intermezzo”, opera op.72 ~ No.2 “Träumerei am Kamin”
“Ruhe, mein Seele!” op.27-1
“Befreit” op.39-4
“Cäcilie” op.27-2
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
Brahms : Symphony No.2 D major op.73
公演詳細
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/nkyo/
プロフィール
エド・デ・ワールト(指揮)
1941年、アムステルダム生まれ。スウェーリンク音楽院で学ぶ。コンセルトヘボウ管のオーボエ奏者から指揮者に転身。ロッテルダム・フィル、サンフランシスコ響、ミネソタ管、シドニー響、香港フィル、ミルウォーキー響、ロイヤル・フランダース・フィル(現・アントワープ響)の音楽監督や首席指揮者を歴任。現在、ニュージーランド響音楽監督を務める。N響とは2009年以来、共演を重ねている。2013年にはN響『第九』の指揮を担った。
中村恵理(ソプラノ)
兵庫県出身。大阪音楽大学、同大学院修了後、新国立劇場オペラ研修所で学ぶ。オランダ留学を経て、2009年、研鑚を積んでいたコヴェントガーデン王立歌劇場で、アンナ・ネトレプコの代役として『カプレーティ家とモンテッキ家』に出演。その後、2010年から16年までバイエルン州立歌劇場の専属ソリストを務めた。これまでに、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ワシントン・ナショナル・オペラなどの歌劇場に客演している。
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