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中村佳穂が配信ライブで見せた、ワンカットで映し出された音楽という魔法

ナタリー

20/9/13(日) 22:33

中村佳穂「LIVEWIRE『中村佳穂』」より。(撮影:今木研志)

中村佳穂の配信ライブ「LIVEWIRE『中村佳穂』」が昨日9月12日に行われた。

この公演はスペースシャワーTVが手がけるオンラインライブハウス・LIVEWIREのオープニングシリーズの一環として行われた配信ライブ。中村は活動初期から出演してきた地元京都のライブハウス・UrBANGUILDにてパフォーマンスを行い、その模様がかねてから親交のある映像作家・林響太朗の撮影により届けられた。

開演時刻を迎えると、画面にはピアノの鍵盤と中村の手元が映し出される。中村は「ひさしぶりだなあ」という言葉に続けて、ピアノの音色に乗せながら「すべてはここから始まる ひさしぶりでドキドキする すべてはここから始まる 頭の中にあるものはちゃんと見せなきゃ誰もわからないなんて思ったから 1人でピアノを弾いたっけな 音楽は すべては 魔法のようなもの」と思いをつづる。続けて彼女は1音1音に魂を込めるようにピアノを弾きながら「口うつしロマンス」を情感たっぷりに歌い上げ、ライブ開始早々画面越しの視聴者を釘付けにしていく。さらに中村はシームレスに「きっとね!」へ突入し、グルーヴィな演奏を届けた。その間も林のカメラは切り替わることなく、中村の表情や鍵盤をワンカットで捉え続ける。

続けて中村は原曲から大胆なリアレンジが施された「Rukakan Town」のパフォーマンスを経て、流麗なピアノの音色に乗せて「SHE'S GONE」をしっとりと歌い上げる。「シャロン」ではそれまでの音数の多いピアノの演奏から一転、1つひとつの音をじっくりと奏でながら寄り添うような歌唱を届ける。サビの「シャロンのように優しく シャロンのようにしなやかに」という言葉と共鳴するように、彼女は優しくしなやかな歌声を響かせた。さらにノンストップで「忘れっぽい天使」が披露され、美しくゆったりとした時間がしばし流れた。

その後中村はライブ終盤に向けて、奔放かつ激しいピアノの演奏で「You may they」をアグレッシブにプレイ。終了後には息を切らしながら「疲れたあ」とひと言こぼし、ドリンク片手にこの日初めての束の間の休息が取られた。続く新曲「アイミル」の演奏中には、どこからともなくストリングスの音とハンドクラップが聞こえ出す。中村はそれらの音に乗せ、音楽そのものを楽しむように、ときに微笑みをこぼしながら、ときに笑い声を上げながら、無邪気に演奏を繰り広げていく。さらに彼女はピアノから離れ、ハンドマイク片手に会場内を動き回りながら新曲(タイトル未定)をパフォーマンス。回転する大小いくつものコマが画面に現れたりと、映像配信ならではの世界観が作り上げられていく。やがてギターやドラムの音も加わり、会場は壮大なサウンドに包まれていった。最後は笑いながら地面に座り込んだ中村がカメラに向け「あなたのイメージもぜひまた聴かせてね。また会えることを本当に楽しみにしてます。本当にありがとう。またね、バーイ」と別れの言葉を残し、ライブは幕を下ろした。

なおこのライブは9月22日23:59までアーカイブ映像を配信中。視聴チケットは9月22日21:00まで販売されている。

「LIVEWIRE『中村佳穂』」2020年9月12日セットリスト

01. adlib solo
02. 口うつしロマンス
03. きっとね!
04. Rukakan Town
05. SHE'S GONE
06. シャロン
07. 忘れっぽい天使
08. You may they
09. アイミル
10. 新曲(タイトル未定)

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