児島虎次郎 -もうひとつの眼
20/7/31(金)
倉敷の大原美術館に行ったことのある人なら、児島虎次郎の名前を聞いた(読んだ)ことがあるだろう。東京美術学校(現在の東京藝術大学)在学中から大原孫三郎のサポートを受け、ベルギーに留学、さらに大原美術館の作品収集のために二度、渡欧。同館所蔵のエル・グレコ、モネ、ゴーギャン、マティス、ロダンらの作品を収集した。児島虎次郎は画家としてはナビ派のような絵を遺しているが、写真撮影の名手でもあり、当時の渡欧についてや、彼の交遊の貴重な資料となっている。ジヴェルニーの睡蓮庭の太鼓橋を背景に立つモネの写真もある。これを日本人が撮影していたとは! 会場の高梁市成羽美術館は少々交通不便なところにあるが、建物は安藤忠雄の設計。
新着エッセイ
新着クリエイター人生
水先案内