フリードキン「恐怖の報酬」完全版のビジュアル到着、押井守と町山智浩のコメントも
18/9/16(日) 16:07
「恐怖の報酬(オリジナル完全版)」メインビジュアル
ウィリアム・フリードキン監督作「恐怖の報酬(オリジナル完全版)」のメインビジュアルと場面写真が到着した。
本作は、アンリ=ジョルジュ・クルーゾーが1953年に発表した同名スリラー映画のリメイク版。報酬1万ドルと引き換えに、危険な消火用ニトログリセリンを運搬することになった4人の犯罪者の運命を描く。ロイ・シャイダー、ブリュノ・クレメール、フランシスコ・ラバル、アミドゥらが出演した。今回上映されるバージョンは1978年の日本初公開時にカットされたシーンを含んでおり、フリードキンが監修を手がけた4Kデジタルリマスター版となっている。
このたび、映画監督の押井守と映画評論家・町山智浩からのコメントも到着。押井は「今回の【オリジナル完全版】は、フリードキンという監督が単なるヴィジュアリストに留まらない優れたドラマ演出家であることを証明しています」とつづり、町山は「完全版はさらに非情! 殺伐! 絶望!」と述べている。
「恐怖の報酬(オリジナル完全版)」は11月24日より東京・シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかでロードショー。
押井守 コメント
今回の【オリジナル完全版】は、フリードキンという監督が単なるヴィジュアリストに留まらない優れたドラマ演出家であることを証明しています。
登場人物の過去を描いた冒頭部分の手際の良さは見事というしかなく、人物描写に奥行きを与えることに大きく貢献しているだけでなく、この作品の時代背景にスケール感を与えています。
リメイク作品は評価されにくいものですが、私はクルーゾーの「恐怖の報酬」よりもフリードキンの「SORCERER」を選びます。
フリードキン自ら監修した4Kデジタル・リマスター版で、是非ともこの傑作を堪能して戴きたい。
町山智浩 コメント
完全版はさらに非情! 殺伐! 絶望!
悪党どもの「オズの魔法使い」!
黄色いレンガ道は地獄の吊り橋だ!
(c)MCMLXXVII by FILM PROPERTIES INTERNATIONAL N.V. All rights reserved
新着エッセイ
新着クリエイター人生
水先案内