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WEリーグ開幕記念・スペシャル鼎談キックオフ! 浦和・小泉×南×モー娘。横山、初対面の3人が語り合う!!

ぴあ

(写真左より)横山玲奈(モーニング娘。'21)、小泉佳穂(浦和レッズ)、南萌華(三菱重工浦和レッズレディース)

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9月12日(日)にスタートする女子プロサッカーリーグ『2021-22 Yogibo WEリーグ』を記念してスペシャル鼎談を開催! 『東京五輪2020』に出場した三菱重工浦和レッズレディースのDF南萌華と、移籍一年目ながら浦和レッズの攻撃を司るMF小泉佳穂、そして大のレッズファンというモーニング娘。'21の横山玲奈という異色の組み合わせでお送りする。

サッカー選手とアイドル、初対面の3人がどんな話で盛り上がったのか、またどんな共通点を見つけたのか、ぜひお楽しみください。

横山玲奈

――横山さんがレッズを好きになったきっかけは何ですか?

横山 「私は埼玉県出身で、生まれた時から『横山家はレッズ』という感じで育ち、ずっと応援してきました。『埼玉県のいいところは?』って聞かれたら、『レッズ!』と言うくらい。応援もすごく楽しいですし、この前(8月25日)の(サンフレッチェ)広島戦も実際にスタジアムで観戦させていただき、声は出せないけれど、手拍子で応援してすごく嬉しかったです」

小泉 「レッズに来てから、まだ満員のスタジアムでプレーをしていないし声が出せる状況ではないのですが、やっぱり拍手の迫力もすごい。早く声が出せる状態になり、満員の埼スタや駒場でサッカーしたいですね」

南 「女子もいろんなチームがあって、それぞれにたくさんファン・サポーターの方がいらっしゃるのですが、レッズが一番見に来てくれる方が多くて、皇后杯の時は1万人以上の方が入って、応援してくれています。応援がすごく暖かいので、鼓舞されてプレーにもすごく気合が入るし、とてもありがたいです」

横山 「私は、そういうレッズがずっと好きで、家族でずっと応援しています。その中でも今は、小泉選手を見ていて、かっこいいなと思っているので、今日はとても緊張しています」

小泉 「すごく恥ずかしいです。照れますね(笑)」

横山 「FC琉球から移籍して加入した時に、金髪のインパクトが強くて、『どんな感じの選手なのだろう』って思っていました。私はボランチの選手を見るのが好きで、小泉選手がボランチもできると書いてあって注目して試合を見ていたら、トップ下でのプレーがすっごくかっこ良くって。そこからずっと見ています」

小泉 「嬉しいのと恥ずかしいので、うまく言葉にならないです(笑)」

横山 「すみません……オタク目線で。本当にかっこいいです」

オンラインで鼎談に参加した小泉佳穂

――小泉選手自身、一年目からこうしてチームの中心としてプレーしているということについては、どう感じていますか?

小泉 「新しい監督になり、選手も入れ替わりがあったシーズンで、自分としてはとてもやりやすい状況だったので、こうして試合に絡めて、中心としてやらせていただけているのかなと思います」

南 「加入してすぐチームになじむのって本当にとても大変だと思うのですが、それを感じさせないプレーを見させてもらっていて、ただただすごいなという印象で尊敬しています」

小泉 「ここまで褒められる日はなかなかないですね(笑)。なでしこジャパンの試合は五輪でもテレビで見ていて、レッズレディースの選手も何人かいたので、ひいき目で応援していました。これからWEリーグが開幕するという事でそちらも注目しているので、実際にスタジアムへいけたらいいなと思っています」

南萌華

南 「五輪はなかなか立てない舞台なので、とても貴重な経験でした。正直言って、とても悔しい結果に終わってしまいましたけど、東京五輪で感じた課題や反省をしっかり次に生かせていければなと思います」

横山 「私も見ていました! 私は観戦することは好きなんですけど、自分では全く出来なくて、今回五輪で南選手を見て『本当にかっこいいな』『尊敬するな』と思ってました」

小泉 「自分も久しぶりになでしこジャパンの試合をフルで何試合も連続で見たのですが、特に日本は全員攻撃、全員守備で、本当にチーム力で戦っている印象があって『男子とはまた違う面白さがあるな』と思いました」

南 「見ていただいたということがすごく嬉しいです! もっと勝ち進んで試合を見てもらいたかったというのが正直なところです。少しでもなでしこジャパンの良さを知ってもらえたなら良かったなと思います。次の大会にむけてまた頑張りたいです」

(写真左より)南萌華、横山玲奈

――ところで、今日は横山さんがいくつか質問を考えてきてくださったんですよね?

横山 「はい(笑)。まず、お二人がチームで一番仲いい選手が知りたいです」

小泉 「一番一緒にいることが多いのは明本(考浩)選手ですかね。やっぱり、同じJ2から同じタイミングでレッズに加入して境遇も似ているところがあるので。後輩だと大久保(智明)とも仲いいし、先輩だと西大伍さんとか、田中達也くんとか。でも、みんな本当に仲良くしてくれるので楽しくやっています」

横山 「うわぁ、いいですね!  明本選手がゴールを決めた時に、ダーッと走っていく小泉選手の様子がすごく好きだったので、それが聞けて嬉しいです。ありがとうございます」

小泉 「そんなところを見ていたんですね。目の付け所がおもしろくていいですね(笑)」

南  「自分はユースからずっと一緒の長嶋(玲奈)選手、あとは清家(貴子)選手、大先輩の(安藤)梢さんとも仲良くしてもらっていますが、レディースもみんな仲がいいですね」

――では、次の質問にいきましょう!

横山 「はいっ! 私は、高校生の弟がいるのですが、レッズが大好きで、サッカーをやっています。この前も一緒にスタジアムで試合を観戦したんです。その弟からの質問です。1対1になった時に、一番大事にしていることは何ですか?」

小泉 「小中学生の頃には、お兄ちゃんや友達と、1対1の数をたくさんやっていたんですよ。結局DFとの駆け引きなので、とにかく数をこなすことと、大事なのはボールを足元から離さない事ですね。自分の身体から大きく離れてしまうとボールを奪われてしまうので、そこから離さないということが大事だと思います」

南 「自分はDF目線でいうと、相手がボールを持っている時のスピード感と、自分の間合いを意識しています。相手が速いスピードで来た時は、寄せすぎてしまうと一発で縦で抜かれてしまうので、そこはスピードをうまく吸収しながらプレーするというのをやっていて、逆に離れすぎると相手がしかけられるスペースが出来てしまうので、そこの間合いは数をこなしながら自分の中で一番やりやすい位置をみつけながらやっています。相手との距離と相手のボールを持っている状況を意識しています」

小泉佳穂 (C)URAWA REDS

――小泉選手のようなタイプはどうですか?

南 「小泉選手のように、ボールをあんまり自分から離さないで持ってドリブルする選手って対応がすごく難しくて、飛び込んでいってしまうと、ダブルタッチとかで外されてしまうし、DFからしたらすごくやりづらいタイプだと思います」

横山 「ありがとうございました。弟に伝えます! それと、もう一つ質問させてください。私もグループ活動をしていてあることなのですが、皆さんも、チーム内で、監督や選手同士で意見が食い違う時って絶対にあるんじゃないですか? 私たちで言えば、メンバーだけじゃなく、ダンスや歌の先生となどとの話の中で、自分はこうしたいけど先輩方や他のメンバーはこうしたいとかいう時があります。他の仲間と違う意見になった時の対処というか、どういう風に話をするんですか? 私はそれがすごく苦手で、いつも自分を押さえて終わってしまうので、そういう時はどう乗り越えていけばいいのか、知りたいです」

小泉 「本当にサッカーでも同じことの繰り返しです。これは僕も普段からよく考えていることで、状況が似ていて面白いですね。たとえば、僕のプレースタイルやポジションだと、攻撃のことだと意見を発信しやすい。自分の得意分野があったとしたら、周りを認めさせることが出来れば、自分の意見が通りやすくなるというのはあります。これはちょっとサッカーに特化している話なので、まず相手の意見を尊重することが大事だと思っています。お互いを尊重したうえで、譲れないラインというのがあると思うので、そこはなるべく感情的にならず、徹底的に話し合っていくしかないと思います。自分の意見を通したいという欲を出すのではなく、あくまでチームが良くするにはどうしたらいいかという視点で話し合えれば、うまくいくのではないかなと思います。でも、僕もそこは結構難しいと思っていて、いい方法があったら教えてほしいなという気持ちです(笑)」

南 「自分もレッズでも代表でも年下の方なので、本当に同じ悩みがあるんです。自分は、まずは話す時は、相手をしっかりリスペクトすることが大事だなと思っていて、自分の意見はちゃんと持ったうえで、言われた意見などは受けいれて、実際にやってみて、それでもうまくいかない時は相手に言うということを実践しています。チームやグループというのは、意見が合わないことも絶対あります。そんな中で、自分の意見を持っていることがすごく大事だし、それをしっかり言い合える関係でこそすごくいいチームだと思うので、一緒にいいものを作り上げていくことが大事だなと思います」

横山 「自分は、あきらめちゃうと言うか、ぶつかった時に引いてしまって、『はい』ってすぐに言っちゃう癖があるのです。その後に、『もっとこうしておけば良かったな』とか思うところが多いので、もっとちゃんと向き合うべきだと思いました。ありがとうございました!」

横山玲奈

――さて、話は変わりますが、いよいよ『2021-22 Yogibo WEリーグ』が開幕します。南選手はどんな心境ですか?

南 「自分が小さいころはプロリーグというのは想像もしていなかったので、いざ始まるとなると、まだ信じられないところはあるのですが、本当にプロとして恥じないような試合をしたいと思います。トレーニングの中で話をしながらチームとして力をつけてきているので、まずは開幕戦に日テレ東京ヴェルディベレーザと試合が出来るのでそこを100パーセントで迎えられるように、みんなで準備したいと思います」

小泉 「プロになるということはお金をもらって生きていくということで、重圧や責任がかかりますが、だからこそ勝った時に喜びはすごく増します。自分はプロになってからの方がサッカーが楽しいと思えているので、レディースの選手たちもそう感じてくれたら、サッカーが好きな人間としてはすごく嬉しいです」

南 「プロ化するということは、これからはお金をもらってプレーするというところが一番の違いだと思うので、まずは自分たちがいろんな責任を負いながらも、楽しみながらプレーするということを大切にしたいです。あとは今サッカーをしている小さい女の子たちが目指したいと思えるリーグにしていけるように、責任感をもってプレーをしていきたいなって思っています」

南萌華 (C)URAWA REDS

――ジャンルは違えど、横山さんもアイドル、アーティストとして共通点を感じる部分もあるのではないですか?

横山 「ファンの方に見られるということは、自分が満足をするパフォーマンスをしても、ファンの方からしたら、『もっとこうしてほしい』とか、『もっとこうあってほしい』とか、いろんなアドバイスをもらえることが多くて、それですごく迷うことがあります。『どうしようかな?』『もっとこうした方がいいのかな?』など、いろんなことを考えたりするんですけど、ファンの方があってのアイドルなので、いろんな方の意見を取り入れてパフォーマンスすることによってどんどん新しいファンの方がついてくださったりするし、『モーニング娘。’21良くなったね』と言われるので、やっぱりファンの方と一丸になってお仕事することが一番だなって思っています」

小泉 「ファン・サポーターの方の期待に応えつつ、自分自身で評価して成長をしていかなければいけないところは同じですね。やっぱり人に見られる職業というのは、共通点があっておもしろいなと思いますね」

南 「今おっしゃっていたように、ファン・サポーターの方がいてこそというのはサッカーでも共通することですし、私たちは勝利を届けることが一番の恩返しだと思っているので、アイドルとサッカーでジャンルは違うけれど、プロとして一緒にがんばっていけたらいいなって思っています」

横山 「Jリーグはこれまでも観戦していますが、WEリーグの試合もスタジアムに見にいってみたいと思っています!」

南 「横山さんは話している時、とても楽しそうで輝いていて、本当にサッカー、レッズが好きなのですね」

横山 「はいっ!」

小泉 「こういう人たちにすごく支えられて僕たちがプロサッカー選手として成り立っているのだなと思うとすごく嬉しいし、ありがたいですね」

南 「女子サッカーも選手だけで盛り上げるのではなく、ジャンルは違うけれど横山さんにも是非、WEリーグも一緒に盛り上げていってもらえたらいいなって思います」

横山 「私もサポーターとして、SNSで発信したり、メンバーとかにもいっぱいお話をして、そういうところからどんどん広めていきたいなって思っています。女子サッカーがフィーチャーされることは私も嬉しいので、どんどん盛り上げられるようにがんばりたいと思います!!」

話が弾んだ鼎談の模様

――最後に今シーズンの意気込みをお願いします。

南 「9月12日(日)からWEリーグが開幕、20日(月・祝)にはホーム開幕を迎えるので、まずはチーム全員で初戦を勝てるようにがんばることと、これから女子サッカーを牽引していく身として、しっかり責任と自覚をもって全力でプレーしたいと思います」

小泉 「レッズは今、『ルヴァンカップ』も『天皇杯』も勝ち残っていて、ひとつはタイトルを絶対取りたいです。そして、リーグ戦では『ACL』出場圏内を目指しているので3位以内、これは絶対に成し遂げたい目標です。個人としてまだまだチームの助けになれていないところもあるので、もっともっと成長してチームを勝たせられるような存在になりたいと思います。
レディースは昨シーズン優勝していて、王者としてのプレッシャーもあるかもしれないですけど、僕たちもレディースに負けないようにがんばるので、お互いいい結果を出し合っていい刺激を与え合って、お互いのリーグを盛り上げていけたらサッカー界にとってもすごくいいことだと思うので、注目して見ていきます。お互いがんばっていきましょう!」

南 「ぜひ一緒にがんばりたいと思います!!」

横山 「これまでこうして選手の方々とお話する機会がなかったので、貴重な時間を作っていただき幸せでした。そして、やっぱりレッズが大好きなので、これからも全力で応援していきたいと思います」



取材・構成:日々野真理
撮影:田中丸義治
メイク:渡邉栄子

チケット情報
『2021-22 Yogibo WEリーグ』
三菱重工浦和レッズレディースvsノジマステラ神奈川相模原
9月20日(月・祝)17:00
浦和駒場スタジアム
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2123638

『Yogibo WEリーグ オフィシャルガイドブック 2021-22』
書店発売日:9月6日
定価:1,100円
https://book.pia.co.jp/book/b590744.html

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