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伊藤健太郎と松田るかが“愛を語らうドライブ”へ 『スカーレット』創作で育む“愛情”

リアルサウンド

20/3/25(水) 12:00

 武志(伊藤健太郎)と真奈(松田るか)の距離がゆっくりと近づいていく連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)第147話。直子(桜庭ななみ)の計らいでドライブに出かけた武志と真奈は、帰宅後2人きりで武志の家で過ごす。

 新たな目標として「みんなの陶芸展」への出展を決めた武志は、さっそく担当者と連絡をとり、作品を見てもらうことに。武志は「みんなの陶芸展にな、俺の一画を作ってもらうんや。ザ・川原武志コーナーや!」と意気込み、展示に対して意欲的だ。味覚障害が出て食事もあまり楽しめなかった武志だが、再び笑顔で食卓につくようになる。「大丈夫なん? 味せんの」と気にかける喜美子(戸田恵梨香)に対して、「食べ慣れたお母ちゃんの味や、お母ちゃんの味、思い出しながら食うたらいい」と答え、陶芸にかける情熱とともに“生きる”希望を見出した様子。武志にとっての陶芸は生きるための活力なのだ。

【写真】真奈役の松田るか

 さらに、直子が約束していた“愛を語らうドライブ”も決行される。直子が武志と真奈を連れ出し、琵琶湖を一周するという。しかし実際は、直子も真奈も地図が読めず、近所をぐるぐる回っていたらしい。武志は「真奈も地図全く読めへん」と呆れながらも、そんなおっとりしたところに好意を持っているように見えた。直子は2人にもっと仲良くなってもらうため、喜美子をあかまつに誘い出し、武志と真奈を2人きりにする。川原家に残された2人は、武志が真奈の似顔絵を描いて過ごした。

 武志にとって、創作をすることは一番の愛情表現だ。真奈の傘から着想を得た器や、真奈の似顔絵を描くことで自分の人生の中に真奈を吸収している。武志はこうして、徐々に真奈を理解しようとしているのだ。相手の顔を描くというのは一種の観察である。描くことを通して、被写体を理解したいという武志の愛情がとてもよく伝わってくるシーンとなった。

 一方で真奈も、武志のことを親に報告したことを話し、「特別や、特別な人や」と武志の存在が真奈にとって大きいものだと示す。物理的な距離こそ遠い2人だが、言葉や創作などを介して、心を通じ合っていた。そんな姿には、直子も「不思議なもんやな。ベタベタイチャイチャするの見るより、離れてる二人を見て、ああ、ほんまに好きなんやな。武志は真奈ちゃんのこと大事に大事に思うてんのやなって」と感じていたようだ。お互いを大切にするからこそ、ゆっくりと愛を育む武志と真奈。2人からは、お互いの関係に答えを出すよりも大切な、心の繋がりを感じさせる。

(Nana Numoto)

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