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窪塚洋介、『ブラインドスポッティング』トークイベントで『GO』当時を振り返る

リアルサウンド

19/8/11(日) 23:57

 8月30日に日本公開される映画『ブラインドスポッティング』のプレミア試写会が8月10日に東京・神楽座で行われ、俳優の窪塚洋介が登壇した。

参考:オークランドを舞台に保護観察期間残り3日を切り抜ける 『ブラインドスポッティング』 予告編

 昨年のサンダンス映画祭のオープニング作品として注目を浴び、SXSW映画祭ほか、各国の映画祭で絶賛され、バラク・オバマ元アメリカ合衆国大統領が『ROMA/ローマ』『ブラックパンサー』『ブラック・クランズマン』と並び2018年ベストムービーに選出した作品としても話題を集めた本作は、ヒスパニック系白人のスポークン・ワード・アーティスト、教育者、舞台脚本家であるラファエル・カザルと、ブロードウェイミュージカル『ハミルトン』で脚光を浴びトニー賞を受賞、黒人ラッパー兼俳優ダヴィード・ディグスが脚本・主演を担当した友情物語。オークランドを舞台にした人種の違う者や貧富の差がある者同士が混在することによって起こる問題を描き出す。

 俳優としても海外に積極的に進出し、レゲェDJ“卍LINE”としての音楽活動のほか、モデル、映像監督、カメラマンなど幅広く活動する窪塚は、作品について、「いい意味で荒削りなところがたくさんあって、役者の演技やカメラワーク、脚本も、不器用だからこそ伝わるとストレートさに胸を打たれる作品でした。とてもピュアな作品に出会えて嬉しかったです」とその感想を語る。

 自身が主演を務めた2001年公開の映画『GO』と本作は、“偏見”や“マイノリティ”といったテーマが通じるところがある。窪塚は当時を振り返りながら、「『GO』に出演した当時は、在日韓国人ではない自分があの役を演じることへのプレッシャーをすごく感じていていましたね。同じ境遇の仲間も居たので、魂があるように見せるのがとても大変でした。そう言った中で『自分とはなんぞや?』と自分自身に向き合い、深く掘り下げた時、胸を張ってあの作品を世の中におくり出すことができました。『ピンチはチャンス』ってよく言いますが、まさにマイノリティであることを逆手にとって、世の中を恨まずに自分自身のまま生きていくことができたんじゃないかな」とコメント。さらに、「今この時代で起きている“偏見”や“マイノリティ”について、これも思うようになったのは『GO』がきっかけかも知れない。僕ら地球人は宇宙船『地球号』の乗組員で、宇宙からみたらみんな仲間。やっぱり幸せになりたいと思う気持ちはどの国の人、どの宗教の人も一緒だと思う。宇宙から見たら仲間じゃんという気持ちが強く来ているので、みんなそう思ったらいいなと感じています」と独自の考えを述べた。

 また、自身が役者やアーティストとして作品などに出演する際のジャッジについては、「直感」と回答。「脚本を読んだ時、監督に会った時、他の出演者を聞いたときにワクワクするかどうか。直感で決めています。『ブラインドスポッティング』も夜中一人で酒を飲みながら観ていたらどんどん映画に引き込まれて、最後はほろりと涙してしまいました。それでこの映画が少しでも多くの方に見てもらえるためのお手伝いができたらいいなと思い、今回のお話を受けました」と本作のプロモーションに携わることになった背景を明かした。

 さらに、MCからの「この作品の中では親友や家族、職場の人間など多くのコミュニケーション・ディスコミュニケーションのあり方が描かれていましたが、窪塚さんがコミュニケーションをとる時はどのようなことを心がけていますか?」という質問には、「まだ精神的にとがっていた頃に言われた、“とある前の嫁”からの言葉に衝撃を受けたことがあります。『GO』に出た頃は他人や世の中の批判をするというのが今以上に強かった。口開くと誰かの文句ばかりで、テレビを見ながらもずっと文句を言っていて。そうしていたら前の妻に言われた、『私はみんなのいいところを、1つは言えるで!』という言葉がグサッと心に刺さりましたね。悪いところだけに目を向けるんじゃなくて、温かい目で人のいいところを見つけたら、悪いところも気にならなくなったりする。そういう風に人と対峙していけるようになったと思います。前の嫁との9年間で学んだのは、向かい合わなくていいことは多々あるということ。俺は『バーカウンターの法則』って呼んでいるんですけど、真正面に向き合いすぎるとぶつかってしまうから、バーカウンターに横に並んで座ってる感覚で人と接するようにしています。そうすると『そういう意見もあるよね。でも僕はこう思うんだ』と意見をぶつけ合わずに、お互いの想いが融合しやすくなるんです」と自身の前妻とのエピソードを披露した。(リアルサウンド編集部)

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