松本幸四郎 私の歌舞伎人生
新感線のこと(下)
隔日更新
第4回
18/7/6(金)
役者としての姿勢に、大きな影響を与えてくださった劇団☆新感線。『朧の森に棲む鬼』(2007年)で新感線の公演への出演を一区切りさせてからは、いのうえひでのりさんたちと《再会》するにはどういう形がいいだろう、次は何をすべきだろう、とずっと考え続けていました。本当に、いろいろな形や方法を考えたのですが、やっぱり歌舞伎でご一緒するのがいちばんいいだろうと。いのうえさんもいつかは歌舞伎の演出をしたいと思われていたでしょうし、座付作家の中島かずきさんも歌舞伎の台本を書いてみたいと仰ってくださっていましたから。そうして、歌舞伎NEXT『阿弖流為〈アテルイ〉』(2015年)への道が開かれました。そこにたどり着くまでにも、相当時間がかかりましたね。
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