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SiriuSデビュー記念コンベンション、大田翔・田中俊太郎が美声を轟かせる

ナタリー

20/1/25(土) 11:08

SiriuS「デビュー記念コンベンション」より、左から田中俊太郎、太田翔。(撮影:はぎひさこ)

SiriuS(シリウス)のデビュー記念コンベンションが、昨日1月24日に東京・サントリーホール ブルーローズで開催された。

SiriuSは、テノールの大田翔とバリトンの田中俊太郎による東京藝術大学声楽科出身の2人組ユニット。本コンサートは、デビューアルバム「MY FAVORITE THINGS」が2月19日に発売されることを記念して、関係者向けに行われた。

開演すると、まずはピアノの追川礼章が登壇。追川が「ニューオリンズの美女」より「ビー・マイ・ラヴ」を弾き始めると、青いシャツに黒スーツ姿で下手側の客席に現れた大田が「Be my love……」と、マイクなしの生声でロマンチックなメロディを高らかに歌い上げる。続いて上手側の客席に、赤いシャツに黒スーツ姿の田中が登場。同じくマイクを通さず、深く低い歌声を響かせる。やがて2人は舞台上で合流し、時折顔を見合わせながら、迫力あるユニゾンを披露した。

大きな拍手のあと、2人はマイクを手にし、「サウンド・オブ・ミュージック」より「私のお気に入り」を歌唱。まず田中が「Raindrops on roses and whiskers on kittens……」とささやくような声色ではじめ、それに大田が透き通ったハイトーンボイスを重ねていく。途中からピアノの音が軽快になると、2人は楽しげな表情を浮かべ、跳ねるような歌声で曲の持つ明るさを強調した。

大田は、自身の衣装を指しながら「青いシャツの方、テノールの大田翔です」とはにかみながら自己紹介。テノールが男声のなかで最も高い音域であることを説明した大田は「オペラだと、二枚目の役が多いです。……あ、今なんか笑いが起きましたね(笑)」と客席の反応にツッコミを飛ばす。「特にカンツォーネという明るい曲を得意としていまして、せっかくですので今やってみますね!」と話し、生声でワンフレーズ披露。会場にテノール独特の柔らかな高音を響かせ、会場を盛大な拍手で包んだ。続いて田中が「赤いシャツを着ております、バリトンの田中です。男声には、テノール、バリトン、バスとあるのですが、バリトンは真ん中あたりですね」と語り、「テノールは若者や二枚目役が多いですが、バリトンは恋敵や悪役、父親役など、年齢層が高かったり、渋めの役が多いのが特徴です。じゃあ僕もせっかくなので、生歌で……」と轟くような深い歌声を披露し、再び会場を湧かせた。

司会から「これから2人はチームワークや友情が試されるわけですが……」と声をかけられると、2人はいたずらっぽく笑いながら目を合わせ、「じゃあ、あの歌歌っちゃいますか!」と、「ドン・カルロ」から「友情の二重唱」を歌唱。身分の差を越えた友情を描いたメロディを、2人は真反対な声の個性をそれぞれ生かしながら調和させ、ドラマチックに立ち上げる。続けて「友情の二重唱」と同じくCD未収録の曲である、古関裕而の「イヨマンテの夜」をお披露目。2人は曲の持つ荘厳さを際立てながら、美声を響かせた。

最後に歌唱されたのは、「巴里のアメリカ人」より「天国への階段」。田中は大人の男性らしい色っぽさ、大田は少年のような爽やかさを歌声の中ににじませ、卓越した歌唱力で魅せる。さらに2人はリズミカルなピアノの音色に合わせステップを踏んだり、肩を組んで踊ってみせるなどのパフォーマンスで聴衆を喜ばせた。

なお4月18日には同会場で、SiriuSのデビューコンサートが開催される。チケット販売は2月2日10:00にスタート。

SiriuS「デビュー記念コンベンション」2020年1月24日 セットリスト

01.「ビー・マイ・ラヴ~ニューオリンズの美女」
02.「私のお気に入り~サウンド・オブ・ミュージック」
03.「友情の二重唱」
04.「イヨマンテの夜」
05.「天国への階段~巴里のアメリカ人」

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