アマヤドリの2作同時上演、新作「生きてる風」に広田淳一「挑戦の多い作品」と自信
21/3/21(日) 10:28
アマヤドリ「生きてる風」より。(撮影:赤坂久美)
アマヤドリ「生きてる風」「ブタに真珠の首飾り」が、3月18日に東京・シアター風姿花伝で開幕した。
本公演は、アマヤドリが新作「生きてる風」と、2018年に初演された「ブタに真珠の首飾り」を回替わりで上演するもの。“社会的ひきこもり”をモチーフにした「生きてる風」の出演者には、榊菜津美、沼田星麻、大塚由祈子、西川康太郎、徳倉マドカ、宮川飛鳥、ばばゆりな、河原翔太、松下仁が名を連ねた。一方、結婚披露宴の控室を舞台にした女性4人の会話劇「ブタに真珠の首飾り」には、相葉りこ、夏沢リカ、石田裕子、葦原梨華が出演する。
作・演出を手がける広田淳一は、新作について「コロナ禍にあって、このタイミングでしかできないアプローチの作品になったかと思います。いろいろと挑戦の多い作品を作れたんではないかな、と自負しております」と自信を見せた。上演時間は「生きてる風」が約1時間35分で、「ブタに真珠の首飾り」が約1時間20分。公演は3月28日まで。なお一部公演は、アーカイブ付きで配信される。詳細は公式サイトで確認しよう。
広田淳一コメント
今公演は緊急事態宣言の中で行われる初めてのアマヤドリ本公演となりました。
いろいろな困難が御座いましたが、演劇活動ができることは決して当たり前のことではないんだ、という当然のことを噛みしめながらの稽古になりました。
そして、もっと大きな被害にあっておられる方々もいらっしゃる中で、まがりなりにも演劇活動が再開できたこと、本番までたどり着けたこと、ご来場くださった方々を始め、この場を借りてすべての関係者の方々に感謝いたします。
「プタに真珠の首飾り」は2018年初演の女性のみ4人の会話劇。
なぜかタイミングを探っているうちに東京公演をする機会を逃してしまっており、今回が東京初演となりました。
初めてアマヤドリに出演するフレッシュなキャストを中心に、珍しく劇団員・相葉りこが年長の女性を演じる意欲作となっております。
結婚式前後のにぎやかな雰囲気をお楽しみいただければと存じます。
「生きてる風」は、かぜ、 ではなく、ふう、と読みます。新作です。
社会的ひきこもりという前年からあたためていたモチーフをようやく形にすることが出来ました。
コロナ禍にあって、このタイミングでしかできないアプローチの作品になったかと思います。
いろいろと挑戦の多い作品を作れたんではないかな、と自負しております。
アマヤドリ「生きてる風」「ブタに真珠の首飾り」
2021年3月18日(木)~28日(日)
東京都 シアター風姿花伝
作・演出:広田淳一
「生きてる風」
出演:榊菜津美、沼田星麻、大塚由祈子 / 西川康太郎、徳倉マドカ、宮川飛鳥、ばばゆりな、河原翔太、松下仁
「ブタに真珠の首飾り」
出演:相葉りこ、夏沢リカ、石田裕子、葦原梨華