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『エール』窪田正孝に届いたファンレター 手紙に込めらた音楽への愛

リアルサウンド

20/4/22(水) 12:25

 連続テレビ小説『エール』(NHK総合)の第18回では、優柔不断で優しい性格である裕一(窪田正孝)に、人生で最大の選択への葛藤が立ちはだかった。

【写真】裕一の凄さを熱弁する音

 裕一が作曲した交響曲「竹取物語」が、国際作曲コンクールに入賞、それは奇跡的で大きな功績であった。しかし、その裏では静かに裕一が養子縁組に入る話が進んでいた。そこで登場したのが藤堂先生(森山直太朗)である。裕一の功績に対して半ば興奮気味に迫ってくる。

「夢を選ぶか、家族を選ぶか」

 人生最大と言っても過言ではない大きな選択を前にして、裕一は藤堂先生に相談するために声を掛けていた。藤堂先生は裕一に、「自分の人生だ、自分の人生を生きる! 天から授かった宝物は、どぶには捨てない!」と伝える。それでも、留学に対してどうするかを決め切れていない裕一は、このことを内密にしてほしいと藤堂先生に伝えるが、新聞記者である鉄男(中村蒼)に話してしまい、新聞に大きく取り上げられることに。

 その知らせは、瞬く間に全国、そして豊橋にも届いていた。ミュージックティーチャーこと御手洗先生(古川雄大)から、最年少で国際作曲コンクールに入賞した人がいるビッグニュースを聞いた音(二階堂ふみ)は、興奮のあまり物凄い勢いで家族に裕一の功績を述べ、ファンレターを書くことに。思い立ったらすぐ行動に移す音の性格がここでも滲み出ていた。

 裕一の元には数多くのファンレターが届き、その中の音のファンレターを手にとっていた。音楽を愛している音は、入賞したことへの賛辞と自らの溢れる想いを、梅(森七菜)からの「心から出た想いを綴らなきゃ」という言葉の通りに綴っていた。「あなたの魂を、私は歌で伝える」と、まだ見ぬ裕一への愛が溢れているように感じられる場面でもあった。

 ファンレターの返事を書いている裕一の元に、慌てん坊の父・三郎(唐沢寿明)がいきなり部屋に乗り込んできた。父は裕一の行く末を案じて心配し、飲みに誘ったのである。

 国際音楽コンクールにて入賞したことを讃えつつ、三郎は夢を諦めろと言ったことを後悔するように裕一に真意を問う。時に場を和ましながら真剣に裕一のことを一緒に考える三郎の姿は、まさに父親そのものであった。

 一方で、ファンレターの返事を待ち続ける音にまだ返事は届かない。幼少期の頃に教会でニアミスして以来、まだお互いに出会っておらず、顔を知らない裕一と音が、まさに手紙を通じて繋がろうとしている。裕一が作曲をした交響曲「竹取物語」は、音が幼少時代に演劇において演じていた『かぐや姫』にも繋がっており、その伏線も回収された。音はそこにも裕一に運命を感じているのだ。

 これから手紙を通して裕一と音がどのように関係を発展していき、想いが交差し合っていくことになるのだろうか。

(岡田拓朗)

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