Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

LiLiCo、母国スウェーデンの気候変動に驚き「何、この暑さ? 子供の頃は想像できなかった」

ぴあ

続きを読む

スウェーデンの若き環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫ったドキュメンタリー『グレタ ひとりぼっちの挑戦』(ネイサン・グロスマン監督)の公開記念トークイベントが10月18日、都内で行われ、スウェーデン出身の映画コメンテーター・LiLiCoが登壇。母国の気候変動に驚かされたエピソードを披露した。

2018年8月、当時15歳だったグレタは気候変動に無関心な政府に抗議するため、たったひとりで国会議事堂前に座り込み、学校ストライキを開始。この活動は、わずか数カ月で国内外で注目される一大ムーブメントとなり、翌年にはニューヨーク国連本部で開かれた気候行動サミットで、涙ながらにスピーチするグレタの姿が大きく報道された。

LiLiCoは「声をあげて、何かを訴えることは、とってもスウェーデンの女の子っぽいなと思いました」と納得の様子。ときにグレタの言動は著名な政治家らから、公然と批判されることもあるが「私も含めて大人って、図星言われると頭来るんだよね(笑)。そういう動画をふーんって感じで見ていられる。ああいったドライさも必要。とにかく若い世代が関心を持って、動いてくれるのが大事だなと思う」とエールを送った。

また、グレタが脚光を浴びる以前から、本作の製作が始まった点にも注目し「監督がちゃんとカメラを回していて、その映像があるって奇跡なんですよ。こんな短期間で注目されて、驚きだったんじゃないかな。すごくないですか?」とグロスマン監督の“先見の明”を賞賛。「これから、グレタちゃんがどうなるか楽しみ」と期待を寄せた。

自身は18歳で単身来日するまで、スウェーデンで暮らしており「本当に涼しい国。夏休みに『今日は暑いな』と思って温度計を見たら18度だったことを今も覚えている」と回想。ところが2年前の夏、現地で挙式をあげた際「気温が35度くらいあった」と明かし、「何、この暑さ? 子供の頃は想像できなかった。昔は10月30日頃に初雪が降っていたが、今はクリスマスですら、ホワイトクリスマスじゃない。早いスピードで気候が変動している」と驚きを隠せない様子だった。

イベントの締めくくりでは「こういう映画を見て、(環境問題に)興味や関心を持ってもらえれば。あまり構えず、当たり前のことをできる範囲でやればいいと思うし、いつからやっても遅くない。親子で見てもらい、話し合うきっかけにもなればうれしい」とメッセージを送っていた。

取材・文・写真=内田涼

『グレタ ひとりぼっちの挑戦』
10月22日(金)全国公開

アプリで読む